文字サイズ
標準
メニュー

塗料

1.品名

  • 塗膜を形成するための主成分の種類に応じ、適切に表示する。
  • 具体的には、乾性油を主成分とする塗料については「油性塗料」、ニトロセルロースを主成分とするものは「ラッカー」、合成樹脂を主成分とするものは「合成樹脂塗料」、セラックを主成分とするものは「酒精塗料」の用語を用いてそれぞれ表示する。

2.色名

  • 表示すべき色名の色を容器の見やすい箇所に付着させ、その付着させた色の色名を示す用語を用いて表示する。
  • 色のついていない透明の塗料については「透明、無色」等、色がついていない旨を表示することが望ましい。
  • 英文表示(アルファベット)は認められない。

3.成分

  • その成分の種類の名称を示す用語を用いて適正に表示する。
  • 特にその成分が、油脂、セラック、ニトロセルロース、顔料、染料、有機溶剤、防カビ剤、水にあたるときは、「油脂」「セラック」「ニトロセルロース」「顔料」「染料」「有機溶剤」「防カビ剤」「水」の用語を用いて表示する。
  • さらにその成分が合成樹脂のものは、「合成樹脂」の用語の次にその主たる合成樹脂の種類を示す用語を括弧書きで付記する。
  • また、その含有率を示す数値を%でその用語の次に括弧書きで付記することができる。

4.用途

  • 当該塗料による塗装に適するものの名称を示した用途を適正に表示する。
  • 用途が屋外の木部用、屋内の木部用、木床用、鉄用(さび止め)、トタン用、屋外壁用、屋内壁用又は浴室・台所の壁用にあたるときは、それぞれ「屋外木用」「屋内木用(床を含む)」又は「屋内木用(床を除く)」「木床用」「鉄用(さび止め)」「トタン用」「屋外壁用」「屋内壁用(浴室・台所の壁を含む)」又は「屋内壁用(浴室・台所の壁を除く)」「浴室・台所の壁用」の用語を用いて表示する。複数の用途を持つものについては、「鉄用・トタン用」のような表示になる。

5.正味量

  • 計量法第12条(特定商品の計量)及び第13条(密封をした特定商品に係る特定物象量の表記)に規定する特定物象量の表記に準ずる。
  • この場合の単位は、計量法に基づく法定計量単位のうちキログラム単位、グラム単位、リットル単位、ミリリットル単位のいずれかで表示しなければならない。

6.塗り面積

  • 当該塗料の容量で標準的な塗装をする場合における塗装が可能なおおよその面積を平方メートル単位又は平方センチメートル単位で表示する。
  • 塗料によっては複数回塗りのものもあるので、塗り回数を括弧書きで付記する。

7.使用方法

  • 次に掲げる事項を製品の品質に応じて適正に表示する。該当しないことが明らかなときは省略できる。
    1. 《イ》塗る面のゴミ、油分、さび、かび、ワックス等をとる旨。
    2. 《ロ》使用するときは、容器の蓋に手を添えて開け、塗料を底から十分にかきまぜる旨(エアゾール式のものを除く。以下《ニ》まで同じ)。
    3. 《ハ》塗料の粘度が高く塗りにくいときは、塗料用希釈剤(使用すべき希釈剤の種類の名称を表示する)で少し薄める旨。ただし、水性の塗料は水で薄める旨。
    4. 《ニ》5°C以下のときは塗らない旨(水性の塗料に限る)。
    5. 《ホ》使用するときには、容器を十分に振り、よく混ぜる旨(エアゾール式のものに限る、以下《チ》まで同じ)。
    6. 《ヘ》塗料を吹きつけるとき、塗る面と噴出口との間は、○~○センチメートル(適正な数字を表示する)の間隔をとる旨。
    7. 《ト》一度に厚塗りをしないで、塗る面と平行に移動しながら、やや薄めにまんべんなく2回から3回くらい塗り重ねる旨。
    8. 《チ》使用後は、噴出口がつまらないよう、容器を逆さにして2秒程度空吹きし、噴出口をよくふいてから蓋をする旨。

8.用具の手入れ方法

  • 当該塗料の洗浄に適する手入れ方法を適正に表示し、その手入れ方法において使用すべき塗料用希釈剤(うすめ液)の種類の名称を表示する(エアゾール式のものを除く)。

9.取扱い上の注意

  • 次に掲げる事項を製品の品質に応じて適切に表示する。該当しないことが明らかな場合は省略できる。
    1. 《イ》子供の手が届かないところに保存し、誤飲、誤食をしないよう注意する旨。
    2. 《ロ》有機溶剤が含まれているので、塗装中、乾燥中ともに換気をよくする旨。
    3. 《ハ》火気のあるところでは塗らない旨。
    4. 《ニ》残った塗料は、蓋をし、直射日光を避けて保存する旨(有機溶剤を含有するものに限る)。
    5. 《ホ》残った塗料は、蓋をし、直射日光や-5°C以下の場所を避けて保存する旨(水性の塗料に限る)。
    6. 《ヘ》塗料を吹きつけるときは、人や物にかからないよう注意する旨(エアゾール式のものに限る)。

10.表示者名等の付記

  • 表示した者の「氏名又は名称」及び「住所又は電話番号」を付記し、責任の所在を明確にする。

表示方法等

  • 最小販売単位ごとに、その容器又は包装等消費者の見やすい箇所に本体から容易に離れない方法(その容器に印刷又は貼り付ける等)でわかりやすく表示する。

表示例

表示例 表示例

参考

  • JIS K5500(塗料用語)
  • JIS Z8102(物体色の色名)

雑貨工業品INDEX

担当:表示対策課