グリーン志向消費に関する行動チェックリスト
概要
SDGsへの関心が一層高まる中、気候変動などの地球環境問題を始めとする社会課題に対する関心は一定程度高まりが見られている一方で、人や社会、環境に配慮した消費行動を実践している方は未だ一部にとどまっています。
消費者庁では、令和6年度に環境に配慮した消費行動に着目し、現状どのような課題が存在するのか分析を行い、消費者の行動変容を促していくために必要となる具体的な取組の方向性を明らかにすることを目的に、グリーン志向の消費行動に関するワーキングチームを立ち上げ、議論を行いました。
その議論を踏まえ、今後更に消費者の行動変容を促すため、身近な消費から行動に移せるよう、グリーン志向消費に関する行動チェックリストを作成しました。
行動チェックリスト
今年度の消費者月間テーマは、「明日の地球を救うため、消費者にできること グリーン志向消費~どのグリーンにする?~」です。一口にグリーンと言っても多様な色があるように、あなたが日々の消費生活において実践できる行動も多様にあります。
あなたのグリーン志向消費を探してみてください。また、すでにできている行動はあるかチェックしてみましょう!
※「右向きの三角のアイコン」の項目は特設ページへ、「下向きの三角のアイコン」の項目は本ページ内の該当箇所へ遷移します。
1.古着屋、フリマサイト、バザーなどで古着を選んでみる。
解説
服を製造する際に生じる環境負荷はどれくらいか知っていますか。
服の原材料調達から製造段階までに排出される年間の環境負荷総量を服1着あたりに換算すると、CO2排出量は約25.5kg。これは500mlペットボトル約255本製造分に相当します。水の消費量は約2,300Lで浴槽約11杯分に相当します。
また、服を製造する際に出る端材の年間総量を着数換算すると、約1.8億着分の端材が生じています。
行動のヒント
古着購入の選択肢は?
- 古着専門店
- リユースショップ
- ネット通販
- フリマサイト
- 地域のバザー
などが一例としてあります。
参考サイト
2.服のシェア・レンタルなどのサービスを利用してみる。
解説
服を製造する際に生じる環境負荷はどれくらいか知っていますか。
服の原材料調達から製造段階までに排出される年間の環境負荷総量を服1着あたりに換算すると、CO2排出量は約25.5kg。これは500mlペットボトル約255本製造分に相当します。水の消費量は約2,300Lで浴槽約11杯分に相当します。
また、服を製造する際に出る端材の年間総量を着数換算すると、約1.8億着分の端材が生じています。
行動のヒント
長持ちする服を選ぶには?
服を選ぶ際には、服の物語に目を向け、商品タグや表示ラベルをみたり、一着を長く着るために品質を重視し、価格に見合う価値ある商品を選んでみましょう。例えば、植物繊維の綿(コットン)・麻(リネン)素材や、細かい縫い目で均等に縫われている服などを選ぶと長持ちしやすいかもしれません。
また、ほつれなどは自身でのリペアやお直し屋に持って行くこと、洗濯表示に沿ったお手入れをすることも長く着用するうえで大切です。
参考サイト
3.多少値段が高くても、丈夫で長持ちする衣類を選ぶ
解説
ファッションの短サイクル化や低価格化がより多くの服を生み出し、大量生産・大量消費につながっています。1日当たりに焼却・埋め立てされる衣服の総量は1,200t。安い服を3着買ってすぐに捨てるくらいなら、高くても長持ちするお気に入りの服を1着買って、長く使ってみませんか?
行動のヒント
長持ちする服を選ぶには?
服を選ぶ際には、服の物語に目を向け、商品タグや表示ラベルをみたり、一着を長く着るために品質を重視し、価格に見合う価値ある商品を選んでみましょう。例えば、植物繊維の綿(コットン)・麻(リネン)素材や、細かい縫い目で均等に縫われている服などを選ぶと長持ちしやすいかもしれません。
また、ほつれなどは自身でのリペアやお直し屋に持って行くこと、洗濯表示に沿ったお手入れをすることも長く着用するうえで大切です。
参考サイト
4.クールビズ・ウォームビズに取り組む
解説
日本の年平均気温は、1898~2019年の間に1.24°Cの割合で上昇しました。このまま現時点を超える追加的な緩和策を取らなかった場合、21世紀末は、20世紀末と比べ年平均気温が約4.5°C上昇すると言われています。
行動のヒント
<クールビズ・ウォームビズの一例>
- 夏:接触冷感素材の物やひんやりグッズの活用。また、OA機器や照明からの放熱も冷房効率に影響するので、使わない機器の電源はOFFにする。
- 冬:手首足首の防寒、電子カイロ、土に還るカイロなどを使用する。
参考サイト
5.服を洗濯するときは、洗濯表示を見て素材にあったケアを行う。
解説
洗濯時に合成繊維から脱落する繊維くずは、下水処理で完全に処理しきることは困難で、マイクロプラスチックとして川や海に流出してしまうため、生物や生態系への影響も懸念されています。洗濯時のちょっとした工夫が、衣服を長持ちさせるだけでなく、マイクロプラスチックの流出を防ぎ環境を守ることにつながります。
行動のヒント
<服のケア方法>
- 洗濯表示を見る。
- 洗濯ネットを使う:より細かい網目(0.05mm)がベスト
- 収納・保管:オフシーズンの服は虫食いや湿気を防ぎ、普段着る服は摩擦に気を付ける。
などのケア方法があります。詳しくは参考サイトも併せてご覧ください。
参考サイト
6.服の商品タグや表示(環境)ラベルを見て素材や生産ルートを意識し、服の製造ストーリーを調べてみる。
解説
2021年は約36億着の衣服が供給されました。また、国内に供給される衣服の製造で必要な水の量は年間で約83億m3、うち約9割は綿の栽培によるもので、もしすべての綿をオーガニックコットンにできたら年間約67億m3の水消費が削減されます。また、服はコットン素材だけではなく、素材がポリエステル素材の場合は製造段階で石油資源を使用しています。そのほかにも服の原材料調達から製造段階に関わる人の待遇など、環境汚染のみならず人権問題も背景にはあります。まずは服の製造ストーリーに目を向けてみませんか?
行動のヒント
<服のラベルについて>
- 環境(表示)ラベルはいっぱいあってよく分からない方は、環境ラベル等のデータベースがあるのでご覧ください。
- また、個別の企業がどのような環境配慮商品を作成しているか、企業のホームページに掲載されていることがあるので見てみましょう。
- また環境ラベルは主に、服の商品タグや店頭POPに記載されていることもあります。お買い物の際に意識してみると、意外な発見があるかもしれません。
参考サイト
7.服を購入するときに、手放すときのことも考える
解説
もし衣服の供給量を25%減らすことができれば、年間約20t分の服を作らずに済みます。これは東京タワー約50棟分の重さに相当します。買わないだけでも大量生産を見直すアクションになります。
行動のヒント
<手放し方>
服の手放し方は様々です。あくまで一例ですが、自治体の衣類回収や回収BOXに出す・フリマサイトに出品・バザーに出品・リユースショップに持ち込む・知り合いに渡す・リメイクするなど。
また、これらを手間と感じた方は、服の購入頻度なども見直してみると良いかもしれません。
参考サイト
8.食べ残しをしない。買った食品は無駄なく料理して使い切る。
解説
日本において、本来食べられるのに捨てられる食品ロスの約半分は家庭から出ています(2022年度の家庭系の食品ロス量は236万トン)。この家庭系の食品ロスのうち、食べ残しによるものは100万tで43%を占めます。これらはごみの焼却によるCO2排出という環境負荷としてツケが回ってきます。また、事業系も含めた食品ロスは日本で年間472万t(2022年度)にのぼります。これは日本人1人が毎日おにぎり1個分のご飯を捨てているのと同じ量です。
行動のヒント
<食材を無駄なく使うことについて>
- 野菜の皮などでべジブロス(野菜のだし)を作る、野菜の皮で作れる料理も作る、コンポストを実践してみるなどがあります。
消費者庁クックパッドにもレシピが載っているのでお試しください。 - コンポストは補助金を助成している自治体もありますので、お住いの自治体に補助金制度がないか調べてみましょう。
- 命を無駄なく使い切り、また生産者の方に感謝をして食べ物をいただきましょう。
参考サイト
9.自分が食べられる分だけ作る・買う・注文する。
解説
日本において、本来食べられるのに捨てられる食品ロスの約半分は家庭から出ています(2022年度の家庭系の食品ロス量は236万トン)。この家庭系の食品ロスのうち、食べ残しによるものは100万tで43%を占めます。これらはごみの焼却によるCO2排出という環境負荷としてツケが回ってきます。また、事業系も含めた食品ロスは日本で年間472万t(2022年度)にのぼります。これは日本人1人が毎日おにぎり1個分のご飯を捨てているのと同じ量です。
行動のヒント
<食材を無駄にしない方法一例>
- 出かける前に冷蔵庫の中身を確認する。
- 量り売りを選択する。
- ご飯を小盛りにできないか聞いてみる。
参考サイト
10.冷蔵庫に詰め込みすぎない/冷凍庫は隙間ができないように詰める
解説
冷蔵庫は詰め込むと冷気の循環効率が悪くなります。詰め込んだ場合と、半分にした場合の比較では、年間で電気43.84kWhの省エネとなり、約1,360円電気代を節約できます。原油換算では11.05L、CO2削減量は21.4kgです。
逆に冷凍庫は隙間ができないように詰めると冷凍効率が良くなります。
行動のヒント
冷蔵庫の整理整頓のコツ
- 食品を種類(カテゴリ)分けする
- それぞれの置く場所を決める
- フリースペースを作る(冷蔵庫に保存する食材は7割以下にしましょう)
- ストックのルールを決める
参考サイト
11.調理をする際は、フライパンや鍋の底の水は拭き取ってから火にかけたり、鍋底から炎がはみ出さないようにする。
解説
フライパンや鍋の底が水に濡れたまま火にかけると、その水分を蒸発させる分だけ、ガスを無駄に消費し、CO2も多く排出することになります。
また水1L(20°C程度)を沸騰させる時、強火から中火にした場合(1日3回)、年間でガス2.38m3の省エネになり、原油換算で2.76L、CO2削減量は5.3kgになり、約390円の節約にもつながります。
行動のヒント
ー参考サイト
12.野菜を多く食べる。
解説
日本人の平均的な食事におけるカーボンフットプリント(製品・サービスのライフサイクルにおける温室効果ガス排出量を CO2量に換算し表示するもの)は年間1,400kgCO2e/人で、肉、穀物、乳製品の順にカーボンフットプリントが高い傾向があります。特に肉は食べる量が少なくても、全体の約4分の1を占めるほど、温室効果ガスをたくさん出しています。その反対に、野菜や果物などは相対的にカーボンフットプリントが低いと試算されています。肉は、飼料を作るときや運ぶときにCO2が出るだけでなく、家畜が飼料を消化する過程でメタンガス(CH4)を出すため、他の食品よりも環境への負担が大きい傾向にあります。
行動のヒント
<野菜の活用方法>
野菜は皮まで使い切りましょう。
- 野菜の皮の調理法は、消費者庁クックパッドにレシピが載っているのでお試しください。
- 野菜の皮をベジブロス(野菜のだし)にしたり、コンポストに入れたりする方法もあります。
参考サイト
13.家庭菜園をしてみる。
解説
日本人の平均的な食事におけるカーボンフットプリント(製品・サービスのライフサイクルにおける温室効果ガス排出量を CO2量に換算し表示するもの)は年間1,400kgCO2e/人で、肉、穀物、乳製品の順にカーボンフットプリントが高い傾向があります。特に肉は食べる量が少なくても、全体の約4分の1を占めるほど、温室効果ガスをたくさん出しています。その反対に、野菜や果物などは相対的にカーボンフットプリントが低いと試算されています。肉は、飼料を作るときや運ぶときにCO2が出るだけでなく、家畜が飼料を消化する過程でメタンガス(CH4)を出すため、他の食品よりも環境への負担が大きい傾向にあります。
行動のヒント
<家庭菜園のヒント>
実は捨てていた物でも、ちょっとした工夫をすることで、まだ食べられる物になることもあります。例えば豆苗の残った根を水につけておくと7日程度で再度食べられるまで成長します。台所でもできる家庭菜園はあるのでチャレンジしてみてはいかがでしょうか。
参考サイト
14.繰り返し使える保存容器やラップを利用する
解説
使用するプラスチック製品の量が減り、マイクロプラスチックの削減等につながります。
保温容器などを選ぶと、再度の温めが不要になり、電気代もCO2も今よりも減らすことができます。
行動のヒント
<再利用可能な調理器具等>
繰り返し使える保存容器を利用されている方は多いのではないでしょうか。そのほか、繰り返し使えるラップを使用すると、ビニールの削減につながったり、鍋の保温を工夫することにより電気代、ガス代の節約にもつながったりします。
参考サイト
―
15.食洗機を導入する。食器や調理器具は、油などの余分な汚れを拭き取ってから洗う。
解説
食洗機を使用することで、食器を洗う際に使用する水の使用量が大幅に減ると言われています。一人当たりの生活排水のうち4割が台所からの排水です。これは1人が1日に使用する水の量に換算すると約100Lに相当します。
また、炊事、洗濯、入浴等の日常生活に伴い排出される生活排水は、公共用水域の水質汚濁の主要な原因の一つとなっています。例えば、中濃ソース大さじ1杯を流すと、魚が住める水質にするにはバスタブ1.3杯分の水が必要になります。余分な汚れをふき取ってから洗えば節水の他水質汚濁の対策にもつながります。
行動のヒント
<節水について>
食洗機は気軽に導入できるものではありません。例えば普段の食器洗いも桶に水を張り、付け置き洗いをすると普段より節水できると言われています。また、省エネ家電を購入する場合は自治体によっては補助金の対象としている場合もあります。お住いの自治体のHPなどで条件や金額、対象家電を確認してみてください。
参考サイト
16.オーガニック食品(有機栽培の食品)を食生活に取り入れてみる
解説
有機農業をはじめとする環境保全型農業を拡大していくことは、土壌汚染を防止し、私たちの生活に身近な場所の生物多様性の保全につながります。そしてそのような食品を選択することで、有機農業の後押しになります。
行動のヒント
<オーガニック食品について>
オーガニック食品はパッケージに「オーガニック」「有機」と表示されていたり、有機JASマークなどのラベルが付いていることが多いです。普段のお買い物の際に、商品パッケージを見ることを意識してみましょう。
参考サイト
17.宴会時、乾杯後30分とお開き前10分は自席で黙々と料理を楽しむ「3010運動」を実践してみる。
解説
3010(さんまるいちまる)運動は、宴会の時の食品ロスを減らすためのキャンペーンで、乾杯からの30分間とお開き前の10分間は自分の席で料理を楽しみ、食べ残しを減らす取組です。
宴会では食べ残しが非常に多く出ます。食べることに専念する時間を設けるだけで、大量の食品ロス削減に貢献することができます。
行動のヒント
<食品の持ち帰りについて>
外食の際には、自分や家族が食べきれる量を注文することを心がけましょう。どうしても食べきれない場合は、お店の方に持ち帰りが可能かどうかを確認し、注意事項をしっかりと聞いた上で持ち帰るようにしましょう。「mottECO」マークがあるお店では、食べ残しの持ち帰りを推奨しています。
参考サイト
18.自分が住む地域で生産された農林水産物を積極的に使う(地産地消)
解説
「地産地消」とは、地元で生産された食材を地元で消費することを意味します。地元の農家や漁師から新鮮な食材を購入することで、地元の経済の活性化に貢献できるだけでなく、輸送に伴う温室効果ガスの排出を減らすことができます。また、地元の食材の利用の促進は、生産者と消費者の結びつきを強化し、消費者が安心して地元の食材を購入することができるようになること、食生活に地域の特色ある食文化を取り入れることにより、消費者の豊かな食生活を実現することにもつながります。
行動のヒント
<地産地消を実践するには?>
- 地元の直売所や市場に行ってみる
- スーパーで産地表示を意識してみる
- 地元の産品を使用しているお惣菜を取り扱うお店やレストランなどを探してみる
その他、地元の食材を活用したレシピを考えてみることも楽しいかもしれません。
参考サイト
19.商品を買うときには本当に必要なのか考え、必要な分だけ買う。
解説
物を買うとき、どのくらいの期間使用して、どのように捨てるのか考えたことはありますか?大量生産、大量消費、大量廃棄の悪循環は、あなたの選択によって変えることができます。
行動のヒント
以下のような点を考えながらお買い物をしてみましょう。
- 今すぐに必要なものか
- 以前から欲しかったものか
- それがないと困る場面があるか
- 家の中に代替できるものはないか
- 家にこれから買う物の収納スペースはあるか
参考サイト
―
20.ゴミになる量が少ない物や処分せずリペアして使ったりするなど、手放すときのことを考えて買う。
解説
物を買うとき、どのくらいの期間使用して、どのように捨てるのか考えたことはありますか?大量生産、大量消費、大量廃棄の悪循環は、あなたの選択によって変えることができます。
行動のヒント
<ゴミを少なくするには?>
- お出かけの前に家の中の在庫確認
- 容器があるなら詰め替え用パック
- 量り売りの利用
- 買いたい物は壊れたときに修理できそうか、又は修理してもらえる物か これらを考えてみるとごみの削減ができるかもしれません。
参考サイト
―
21.認証ラベル付き商品など、環境に配慮した商品を購入してみる。
解説
認証ラベルは多数あり、環境配慮・人権配慮・オーガニックなど、ラベルが示す内容は様々です。同じ物を選ぶなら、あなたが賛同した内容のラベルがついた商品を選び、社会をより良くしませんか?行動のヒント
- 環境ラベルはいっぱいあってよく分からない方は、ラベルのデータベースをご覧ください。
- 環境に配慮した商品を買いたくても、お店やオンラインショップで販売していない時は、その声を販売者に届けましょう。問い合わせフォームを利用したり直接販売員に伝えたりすることで、ラインナップも変わるかもしれません。ただし、行き過ぎた言動にならないように気を付けましょう。
参考サイト
22.家電をLEDや省エネ商品に買い替える(ex高効率の給湯器、節水機器など)
解説
給湯器はエネルギー効率が高い機器です。例えば、1Lの水を20°Cから100°Cに沸かす場合、ガスコンロと比べてガス給湯器は約80kcalのエネルギーを節約できます。
行動のヒント
家電は高額なものも多く、手軽に購入できない物もあるかもしれません。自治体によっては、省エネ家電に対して補助金の対象としている自治体もありますので、お住いの自治体のHPから補助対象家電・補助金額・補助条件などを確認してみましょう。
参考サイト
23.リサイクル製品、リユース製品、リデュース製品を購入する
解説
ごみ総排出量は年間4,034万トン、1人1日当たりのごみ排出は880グラムとなっています。ごみの焼却処理においてCO2も排出されます。
行動のヒント
<3R商品の購入について>
- 例えばリユースショップやそのオンラインショップなどを活用することにより購入することができます。
- 売れ残った商品をリユースしているお店やオンラインショップ、サービスなどを提供するお店を調べてみましょう。
参考サイト
24.家電や自動車など省エネ商品に買い替える。また、自動車はレンタカー、カーシェア、相乗りなどの手段も検討する。
解説
省エネ家電は、例えば給湯器はエネルギー効率が高い機器です。例えば、1Lの水を20°Cから100°Cに沸かす場合、ガスコンロと比べてガス給湯器は約80kcalのエネルギーを節約できます。
また自動車は、2022年度における日本の二酸化炭素排出量(10億3,700万トン)のうち、運輸部門からの排出量(1億9,180万トン)は18.5%を占めています。自動車全体では運輸部門の85.8%(日本全体の15.9%)であり、このうち44.9%が自家用自動車からの排出となっています。もし自動車の使用頻度が少ない場合は、レンタカーやカーシェアなどを利用すると、その分の製造に係る環境負荷低減につながります。
行動のヒント
- 省エネ家電、EV車などは高額で簡単に手を出せないものも多いです。自治体によっては補助金の対象としている物もあるので、お住いの自治体のHPなどを確認してみましょう。
- 省普段の通勤などで車を使わない、車を使う頻度が少ない場合は車を保有しないことも大切です。レンタカーやカーシェアなどの利用を検討してみましょう。維持費や駐車場代の節約にもなります。
- 省移動手段については、可能な限り自動車を公共交通機関に、公表交通機関を自転車に、自転車を徒歩に、エレベーター・エスカレーターを階段に、変えてみましょう。
参考サイト
25.太陽光パネルの設置など、再エネ導入の検討を行う。
解説
電気も大切な資源です。これらを皆さんが使えるようにするために大量の資源が投入されています。令和5年度(2023年度)エネルギー需給実績のうち、発電電力量の構成は、再エネ(水力を含む)が22.9%、原子力が8.5%、火力(バイオマスを除く)が68.6%。となっており、大半が化石燃料に頼っている状況です。
行動のヒント
自治体によっては補助金の対象としている場合があります。また自治体のみならず国が補助対象としている場合もあります。お住いの自治体のHPなどを確認してみましょう。
また、資源エネルギー庁では、省エネポータルというものがあり、家庭でできる省エネのヒントが載っています。
参考サイト
26.余裕がある場合は断熱住宅を選択したり、断熱リフォームを検討する。
解説
断熱住宅に住まうことで、エアコンなどの使用量を減らすことが期待できます。
また、無理のない範囲で室内温度の調節も意識してみましょう。夏季は冷やしすぎに注意し、例えば、外気温度31°Cの時、エアコン(2.2kW)の冷房設定温度を27°Cから1°C上げた場合(使用時間:9時間/日)、年間で電気30.24kWhの省エネとなり、原油換算では7.62L、CO2削減量は14.8kgとなり、約940円の節約にもつながります。冬の暖房時の室温は20°Cを目安にし、外気温度6°Cの時、エアコン(2.2kW)の暖房設定温度を21°Cから20°Cにした場合(使用時間:9時間/日)、年間で電気53.08kWhの省エネ、原油換算13.38L、CO2削減量25.9kgとなり、約1,650円の節約にもつながります。
行動のヒント
窓を2重窓にするだけで断熱効果は上がります。またこれから住宅を購入する場合や賃貸物件の引っ越しがある場合は、断熱住宅やオール電化を選択肢に入れましょう。
自治体によっては補助金の対象としている場合があります。お住いの自治体のHPなどを確認してみましょう。
また、資源エネルギー庁では、省エネポータルというものがあり、家庭でできる省エネのヒントが載っています。
参考サイト
27.買い物の際には、レジ袋はもらわずマイバッグを持参する
解説
プラスチックは短期間で経済社会に浸透し、生活に利便性と恩恵をもたらしましたが、一方で、海洋汚染、地球温暖化といった生活環境を脅かす地球規模の課題が一層深刻さを増しています。
特に海洋プラスチックごみ問題については、プラスチックの不適正な処理のため、世界全体で年間数百万トンを超えるプラスチックが陸から海洋に流れ込んでいると推計され、このままでは2050年までに魚の重量を超えるプラスチックが海洋に流出するという予測まであります。
行動のヒント
- プラスチック製のレジ袋を減らすことで、生産や廃棄による二酸化炭素の排出を抑え、地球温暖化も軽減することが期待できます。
- 長期的に見るとエコバッグを持参すれば袋代が浮き、お金を節約できます。
- エコバッグはデザインやサイズも多様なため、エコバッグを持つ楽しみもあります。
参考サイト
28.過剰包装をお断りする
解説
紙による包装の場合は森林伐採、プラスチック製による包装の場合は海洋汚染や製造時のCO2排出による地球温暖化の問題があります。
森林は紙の原材料になりますが、森林の面積は2015年から2020年の間に、平均年間1020万ha減少しています。これをサッカー場の面積で計算すると、2.2秒毎にサッカー場1面分の森林が失われていることになります。
海洋プラスチックごみ問題については、プラスチックの不適正な処理のため、世界全体で年間数百万トンを超えるプラスチックが陸から海洋に流れ込んでいると推計され、このままでは2050年までに魚の重量を超えるプラスチックが海洋に流出するという予測まであります。
行動のヒント
- スーパーで、液漏れ等の心配がない食品の過剰包装をお断りする。
- お店の人(ネット通販の場合は販売者)へのメッセージとして、過剰包装は不要であることを伝える。
- 堆肥化可能なパッケージの商品を選ぶ。
- 再利用可能なパッケージの商品を選ぶ。
参考サイト
29.マイボトル・マイカップ・マイ箸を利用する。
解説
ごみ総排出量は年間4,034万トン、1人1日当たりのごみ排出は880グラムとなっています。ごみの焼却処理においてCO2も排出されます。
行動のヒント
- マイボトルなどはお店によっては飲み物の値引きがあります。また、お店によってはお弁当の使い捨て箸やスプーンなどが有料の場合もあるので、マイカトラリーを持参することでごみの削減と節約につながります。
参考サイト
30.自家用車ではなく、自転車や公共交通機関を利用する。
解説
自動車は、2022年度における日本の二酸化炭素排出量(10億3,700万トン)のうち、運輸部門からの排出量(1億9,180万トン)は18.5%を占めています。自動車全体では運輸部門の85.8%(日本全体の15.9%)であり、このうち44.9%が自家用自動車からの排出となっています。
行動のヒント
- 普段の通勤などで車を使わない、車を使う頻度が少ない場合は車を保有しないことも選択肢の一つです。レンタカーやカーシェアなどの利用を検討してみましょう。維持費や駐車場代の節約にもなります。
- 移動手段については、可能な限り自動車を公共交通機関に、公共交通機関を自転車や徒歩に、エレベーター・エスカレーターを階段に、代えてみましょう。
参考サイト
31.テレワークを実施する
解説
職場への移動も、車や電車を利用する場合、CO2が排出されています。テレワークを行うことで、移動の際のCO2排出が押さえられます。
行動のヒント
テレワーク時も電気消費はあるので、節電節水、ウォームビズ・クールビズに取り組みましょう。参考サイト
32.処分する前に、資源として再利用できないか考え、きちんと分別・再利用する。
解説
ごみ総排出量は年間4,034万トン、1人1日当たりのごみ排出は880グラムとなっています。ごみの焼却処理においてCO2も排出されます。
行動のヒント
何か欲しいときに、お住いの自治体のゴミ分別について調べてみましょう。 ちなみに、あなたが分別しない場合、回収後に分別作業を行うコストなどが発生します。このコストを減らす努力をすることで余剰のお金がより良い行政サービスに反映されるかもしれません。
参考サイト
33.室温を夏季28°C、冬季20°Cとする。サーキュレーター(空気を循環させるための電化製品)の活用や湿度調整を合わせて行う。
解説
無理のない範囲で室内温度の調節も意識してみましょう。夏季は冷やしすぎに注意し、例えば、外気温度31°Cの時、エアコン(2.2kW)の冷房設定温度を27°Cから1°C上げた場合(使用時間:9時間/日)、年間で電気30.24kWhの省エネとなり、原油換算では7.62L、CO2削減量は14.8kgとなり、約940円の節約にもつながります。冬の暖房時の室温は20°Cを目安にし、外気温度6°Cの時、エアコン(2.2kW)の暖房設定温度を21°Cから20°Cにした場合(使用時間:9時間/日)、年間で電気53.08kWhの省エネ、原油換算13.38L、CO2削減量25.9kgとなり、約1,650円の節約にもつながります。
行動のヒント
<節電行動の一例>- 室温を夏季28°C、冬季20°C(サーキュレーターや湿度調節。)
- 温水洗浄便座は、使わない時はふたを閉める
- ガス給湯器の設定温度を下げる
- 冷蔵庫の冷蔵効率、冷凍効率、開け閉めの時間短縮、電気つけっぱなし(場合によってはつけっぱなしの方がいいときもある。)
参考サイト
34.ガス給湯器の設定温度を低くする
解説
食器を洗うときは低温に設定しましょう。
例えば65Lの水道水(水温20°C)を使い、給湯器の設定温度を40°Cから38°Cに下げ、2回/日手洗いした場合(使用期間:冷房期間を除く253日)、年間でガス8.80m3の省エネ、約1,430円の節約、原油換算10.21L、CO2削減量19.7kgに相当します。
行動のヒント
<節電行動の一例>
- 室温を夏季28°C、冬季20°C(サーキュレーターや湿度調節。)
- 温水洗浄便座は、使わない時はふたを閉める
- ガス給湯器の設定温度を下げる
- 冷蔵庫の冷蔵効率、冷凍効率、開け閉めの時間短縮、電気つけっぱなし(場合によってはつけっぱなしの方がいいときもある。)
- 洗い物はため洗いをする
参考サイト
35.洗面、歯磨き、食器洗い、シャワーなどで水を流す時間を短縮する
解説
地球上には、およそ14億km3の水があるといわれます。そのうち、海水が約97.5%、淡水が約2.5%ですが、比較的利用しやすい河川水や湖沼水は地球上の水のわずか0.01%にすぎず、水資源はとても貴重なものです。私たちが利用できる0.01%の水を大切にするために、使用する量を削減するほか、使った水をできるだけ汚さない工夫も必要です。
炊事、洗濯、入浴等の日常生活に伴い排出される生活排水は、公共用水域の水質汚濁の主要な原因の一つとなっています。例えば、中濃ソース大さじ1杯を流すと、魚が住める水質にするにはバスタブ1.3杯分の水が必要になります。余分な汚れをふき取ってから洗えば節水の他水質汚濁の対策にもつながります。
行動のヒント
<節水行動の一例>
- 洗面、歯磨き、食器洗い、シャワー時間の短縮
- 節水機能の省エネ家電導入
参考サイト
36.温水洗浄便座は、使わない時はふたを閉める
解説
閉めた場合と開けっ放しを比較すると、年間で電気34.90kWhの省エネ、約1,080円の節約、原油換算8.79L、CO2削減量17.0kgに相当します。
また、便座の設定温度を一段下げた(中→弱)場合(冷房期間はオフ)、年間で電気26.40kWhの省エネ、約820円の節約、原油換算6.65L、CO2削減量12.9kgに相当します。
行動のヒント
<節電行動の一例>
- 室温を夏季28°C、冬季20°C(サーキュレーターや湿度調節。)
- 温水洗浄便座は、使わない時はふたを閉める
- ガス給湯器の設定温度を下げる
- 冷蔵庫の冷蔵効率、冷凍効率、開け閉めの時間短縮、電気つけっぱなし(場合によってはつけっぱなしの方がいいときもある。)
参考サイト
37.冷蔵庫を開けている時間を短くする
解説
空けている時間を20秒と10秒で比較した場合、年間で電気6.10kWhの省エネ、約190円の節約、原油換算1.54L、CO2削減量3.0kgに相当します。
行動のヒント
<節電行動の一例>
- 室温を夏季28°C、冬季20°C(サーキュレーターや湿度調節。)
- 温水洗浄便座は、使わない時はふたを閉める
- ガス給湯器の設定温度を下げる
- 冷蔵庫の冷蔵効率、冷凍効率、開け閉めの時間短縮、電気つけっぱなし(場合によってはつけっぱなしの方がいいときもある。)
参考サイト
担当:消費者教育推進課