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記者会見要旨
(2026年4月22日(水) 16:35~16:55 於:消費者庁記者会見室)

発言要旨

(中川委員長)
本日の消費者安全調査委員会の概要をお話しいたします。
本日は、現在調査中の事案である3つの事項について審議を行いました。「パーソナルトレーニングにおける事故」、「音楽イベントにおける混雑に伴う事故」、「スキー場のベルトコンベア式移動設備(接地型エスカレーター)における事故」の3件です。
まず、「パーソナルトレーニングにおける事故」につきましては、報告書概要案及び報告書案について事務局から報告を受け、審議を行いました。なお、表現詰めは必要でありますけれども、5月に報告書を決定し、公表する方向で本日の審議を終えました。
次に、「音楽イベントにおける混雑に伴う事故」につきましては、群集シミュレーションの中間報告等について事務局から報告を受け、審議を行いました。
最後に3件目が、前回の委員会で調査案件として選定いたしました「スキー場のベルトコンベア式移動設備(接地型エスカレーター)における事故」についてです。これにつきましては、先月下旬、事務局及び有識者数名による現地調査を実施いたしました。その調査結果について報告を受け、審議を行いました。調査結果の具体的な内容につきましては、本日はこれ以上この後御質問があっても回答はできませんが、本日は、どのような設備であり、どのように事故が発生したかの確認を進めているところでございます。一言で言うと、事故自体なぜ起きたかまだ分からない。いろいろな不思議な点があり過ぎると、まだそういう状況です。
なお、次回の消費者安全調査委員会は、来月5月27日(水)14時から行う予定でございます。
私からは以上です。

質疑応答

朝日新聞の井上です。
パーソナルトレーニングのほうなのですけれども、以前に国民生活センターがまとまったデータを出しているのですけれども、かなり古いデータになってしまっていると思うのです。あのバージョンアップしたようなデータは見込まれますでしょうか。最近の事故の件数とか概要とかについて。

(中川委員長)
そうだというふうに事務局から聞いております。

分かりました。ありがとうございます。
あと、そのデータのほかに、業法上に何かアドバイスするような点が入ってくるというふうな感じ。トレーナーとトレーニー両方に向けて、何かこういったことに注意しなさいよというものが提案されるという考えでいいのでしょうか。

(中川委員長)
そういう意見もあって、いろいろ議論してきたのですけれども、最終的にはトレーナーがメインになります。ただし、トレーナーについて、知識であるとか、経験であるとか、どういうコミュニケーション方法が必要かというのがまず一つの柱で、もう一つは、そのトレーナーが説明をした中で、消費者が伝えるようにということを消費者のほうにもお伝えするという形ですので、そういう意味では、基本的にはトレーナーがどのようにその場を、環境を作っていくかというところがメインになるというふうに、そういう意味では、トレーナーのほうに重みをかけたような書きぶりになっていると思います。

あと、資格について明確な基準がないという話だったのですけれども、最終的な今の段階になって何か見つかりましたか。当時、確認できないみたいな表現だったと思うのですけれども。

(中川委員長)
資格自体はたくさんあって。

民間のものですよね。

(中川委員長)
そうです。全部民間のものです。どの資格がいいとか、そういうことは私たちは言っていません。私たちがどういう知識・技術・経験が必要かのごく概要を示し、消費者というか、トレーナーがトレーニーに発信してくださいねということを常に言い続けるような、そういうふうなことをワンセットで、まずは最低限必要な基準として作ってもらうことを業界団体にお願いするのですけれども、例えば今、資格を持っているところは、それを取り込む形で、新しい基準に準拠した資格ですよと言って成り立つようになるだろう。トレーナーというのは、自分たちがどういう教育訓練を受けていなければいけないのか自体をまずは明確にしてください、というのが今回の報告書の一つのポイントになります。
もう一つは、事故調査、事故情報の共有ということになります。

どういう訓練を受けていなければいけないかということについて、具体的に委員会のほうで何か提案をするのですか。

(中川委員長)
例示はします。どういう知識が必要か、どういう技術が必要かということですね。どのぐらいの経験でどういうことをやっていいか、そこまで具体的に書けるか分かりませんが、経験も含めて例示はできます。そういうことを出している団体もあるようです。ただ、今回は例示にとどまります。最終的には餅は餅屋といいますか、長年やってこられた古い団体がありますので、そういうところを中心に業界できちんとまとめてくださいというふうな形になると思います。

NHKの佐々木です。
業界団体というふうにおっしゃっていましたけれども、例えばパーソナルトレーナー協会とかもいろいろあると思うのですけれども、現状は、パーソナルトレーナーがジムを開設したりとか、そこのジムで自分がトレーナーとしてお仕事をする上で、そういう業界団体に属さなくても現状できるという認識でよかったでしょうか。

(中川委員長)
現在はそうです。現在は業界団体に属していないトレーナーもたくさんいると思います。

業界団体に属さなければいけないみたいな、会員登録をして、一定のスキルだったりとか、そういう基準を設けて、トレーニングの指導が行われていくというような信頼性を高める上で、そういう団体に属さなければいけないみたいな、属すようにみたいな働きかけとかというのは、今回提言ではなされるのでしょうか。

(中川委員長)
そこまではしておりません。今、それ以前にそもそも誰でもトレーニング事業に参入できる野放図な状態ですので、コアとなるパーソナルトレーナーとはどういうことを理解している人なのか自体をまずは明確にしようというところが主要なところです。その後、その実効性を高めるために、例えば資格制度で先ほど言った業界認定の資格とか、それがきちんと消費者に普及するような方策をどう取るかというところまでは、私たちが何かを言うところまではしていません。今のところはですね。よくこういうものを2段ロケットとか、第1段階、第2段階という言葉を使いますが、今は第1段階です。
まずは基準を作っていただいて、その様子を見て、基準を作ったのだけれども駄目だ、それに従わない人が多くてやはり野放図のままなのであれば、そうするともう一歩先の対策を打っていくということになると思いますが、今は基準をきちんと言語化できるかというところをまずは見たいと思いますので、今回はそこだけにとどめております。

ありがとうございます。
基準についてなのですが、一定の知識とか経験とかそういったものをここでされるかと思うのですけれども、それは現状、幾つか民間の資格があると思うのですけれども、それを鑑みて相場観を基に作られている感じなのですか。

(中川委員長)
民間資格の相場観というよりも、きちんとやっている事業者ないし団体が、適正、かつスポーツの専門家から見てこれは絶対に必要でしょうというところを見ています。民間資格の平均値をとるみたいなイメージでお尋ねになっているのであれば、そういうことは私たちはやっていません。その意味では、報告書が出ると結構大変になるかなと思います。今まで広い勉強をせずにトレーナーをやっていた人は、急にハードルが上がってしまうということにはなろうかと思います。
それから、トレーニーからちゃんと声を上げて、それに対してトレーニーも敏感に反応する。体の違和感など何かがあったら伝えて、メニューを変えてもらう。そういうふうな言いやすい環境を作る。そういう環境作りの重要性が今まで広くトレーナーの間で共有されていたとは理解していない。多分個性で有能なトレーナーが独自にやっていたところですので、それをより多くのトレーナーに標準化していくというところは新しいことかもしれません。

ありがとうございます。
もう一点なのですが、事故の統計データとかというのは頂けるということだったのですが、ジムの数だったりとか、トレーナーの数みたいなものについてもデータで示されるのでしょうか。

(中川委員長)
現在、データがない。数え切れないということなのです。把握はできない。別に自称もいますから。

ありがとうございます。
この案件からそれるのですけれども、パーソナルトレーニングの事故は5月に公表ですが、そのほかの、音楽イベントだったりとか、スキー場の事故もあると思うのですが、スケジュール感をもう一度教えてもらってもよろしいですか。

(中川委員長)
スケジュールはまだ全然分かりません。音楽イベントは今日の資料に今後の工程表が出ていましたかね。いつぐらいめどというのは今日はお話ししませんでしたけれども、こんな感じであればうまくまとまるかもしれないねというような審議でしたので、事故、混雑の緩和対策は関係者の間ではある程度はありそうだと。対策自体はある程度あるのではないかという予想ですが、ただ、それをうまく言葉にできるか、共有するようなというところがまだ無理かなと。
それから、コンサート案ごとに対策を全部やるのか、それとも全部やっても駄目なことがあるのかというのは、本当はシミュレーションすればいいのですが、シミュレーションは大変お金がかかるそうです。数百万かかるということなので、こうなると全てのところに求めるのは無理で、ある程度簡易版みたいなものを作らなければいけないのか、それは誰が作れるのかというところが今日の審議状態です。これはまたいろいろな偶然に左右されますので、どこかでぱっと出てくると、すぐに一気に報告書にいくのですけれども、何もないと、自分たちで作らなければいけないので時間がかかる。立体迷路の場合でも、木が腐るメカニズムはどうすればいいかというのは全然知見がどこにもないと思っていたら、あるところにはあったのです。知られていなかっただけなのです。そういう知識・経験を抱えている組織が見つかるといいのですけれども、そうなるかどうかは本当に偶然に左右されますので、今のところ何とも言えません。もちろん急いでやっていますけれども、そんな感じです。
それから、もう一個の車椅子が難航しております。あと、スキー場も新規に取り上げますので、事務局側の人繰りがうまくいっていなくて、時間がかかるのではないかなと思っています。今はそんな状況です。

北海道新聞の角田です。
小樽市の接地型エスカレーター事故の調査について、既に現地調査に入っているとのことでしたけれども、現地調査の具体的な日程と人員数などは教えていただけますでしょうか。

(中川委員長)
日程は言えますか。下旬かな。
調査に関してすごく事務局が神経質になっているのは、様々な関係者には調査に協力していただきたい。私たちは責任追及しているわけではないというところを理解していただきたいので、発信を控えられたら非常に困る。皆様方、非常にきちんとした仕事をされているのだろうとは思うのですけれども、それがどう飛び火するか分からなくて、それを読んだ人がいろいろなことを言い始めるとかいうことを非常に心配しているのです。
私たちの活動を知ってもらうためには公開したほうがいいという考えはあるのですけれども、他方で、万一にでも、それが原因で調査の支障になったら今後の調査がさらに長くなりかねない。取り分け今回はとにかくいろいろなところが説明がつかない事故です。何でこういうことになってしまったのか、こんなひどい事故になったのかというのが分からなくて、その意味では、関係者に本当にしっかりと話をしていただきたい。そうしないと解明できない、また事故を繰り返してしまうという状況なのです。今、刑事捜査が進んでますから、刑事責任もあるかもしれませんが、それはそれでしょうがないとして、それ以外のところでは静かにした環境でいろいろなことを思い出していただいて、私たちの調査には協力していただきたいというのがあって、その意味で極力情報を出さないようにしているわけなのです。
そこはそういう形で理解していただけるとありがたいです。北海道新聞さんですから、密着したいという気持ちはおありでしょうし、あの事故の悲惨さは本当に残念の一言なのですけれども、その気持ちはよく分かるのですけれども、今そういう状況です。

日程感としては、数日かけて行われたものなのか、1日だけ行って行われているものなのかということ。下旬に。

(中川委員長)
もちろん数日間です。

調査内容なのですが、エスカレーターの現物を調べたり、関係者の聞き取りをするというのが主になっているのでしょうか。

(中川委員長)
はい。それはもうどこでもそうです。

今後の見通しとかというのはまだまだということになりますか。

(中川委員長)
先ほども申し上げたように、そもそもなぜ窒息したのか。当初の報道では、服が巻き込まれてドアが閉まったということでしたが、その後、どうもそうでもない可能性も出てきていて、いろいろな可能性がある。ただ、どれもこれだと思えるものが出てきていない。ベルトコンベア式の設備の構造から見ても、なぜそうなってしまうのかというのがどう見ても合点がいかないという、そもそも事故原因自体が今、分からない状態から始まっているのです。それをもう一度確認してきたという感じです。
逆に言うと、あらゆる可能性を現地調査において、今までおよそ想定していなかった可能性も出てくるのではないかということまでは分かったという状況なので、我々、原因が分からなければ対策は打てませんから、まずそこなのです。司法解剖も進んでいるようですから、その結果も見ながらということです。

分かりました。
確認なのですが、調査開始日というのは、前回の委員会開催日という扱いなのでしょうか。

(中川委員長)
正式にはそうです。委員会としての開始日はそうです。もちろん対象にするかどうかを決めるための予備的な調査はしておりますけれども、それはもっと前、事故が起きたすぐ後ですけれども。

共同通信の山本です。
パーソナルトレーナーの報告書、5月公表予定ということですが、上旬、中旬、下旬とか、前半、後半でもいいのですが、ざっくりでもいいので。

(中川委員長)
先ほど申しましたように、5月27日14時が次回の委員会ですので、そこで最終決定をして、記者レクはする前に、その1日か2日前にあると思うのですけれども、最終バージョンは、もしかしたら修文が少し入るかもしれませんので、それは5月27日の委員会でやって、もし修文があれば、その修正版がすぐに皆さんに届くという手はずです。

分かりました。ありがとうございます。
あと、先日、東京ドームシティ、昔でいう後楽園遊園地で、遊具の点検作業員の方が亡くなる事故がありましたが、あれは消費者が亡くなっているわけではないから本委員会では射程外みたいな感じなのですか。

(中川委員長)
理屈の上ではそうなりますけれども、ただ、点検だから消費者はしないはずですけれども、事故原因が、これは別にたまたま点検だったということであれば、それは消費者事故の可能性がありますから、我々の管轄に入ってくるとは思います。

取りあえず今日の会合では話題には上っていないという理解でいいのですよね。

(中川委員長)
はい。

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