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記者会見要旨
(2025年2月25日(火) 16:16~16:22 於:消費者庁記者会見室)

発言要旨

(中川委員長)
本日、個別事案として、「住宅の窓及びベランダからの子どもの転落事故」について審議をいたしました。また、フォローアップ事案といたしましては、「トランポリンパーク等での事故」の審議を行いました。
まず、「住宅の窓及びベランダからの子どもの転落事故」につきましては、事故発生の原因から再発防止策、意見とつながる報告書の大筋について、今回初めて報告書の原・原・原案ぐらいのものを見ながら委員で意見を言いあうことをしました。
いろいろな意見が出まして、一つ、この問題は当事者意識がやはり低いというアンケート結果が出ている、めったに起きる事故ではありませんので、まさか自分のところで起きるとは思っていないという意味で、危険に対する防御という意識が低いのではないか。
その原因として、一つには、転落メカニズムが知られていない。3歳児であってもはい上って転落につながるという知識が共有されていない、それをどのようにして共有していくかということです。これはなかなか難しい話で、どのように意識を高めているか。意識が高まれば本当にいいのですけれども、高まらないのが現実ですので、様々な意見が出ました。
本日は報告書の内容の検討を始めたところですので、このようになりましたということは言いづらいのですけれども、一つ今日明らかになったのは、子どもの転落防止に関する任意基準が幾つかあって、それが守られるならばかなり転落を防げる可能性があるということです。今までの事故事例を基に検証してみたところそういう見込みである。これが報告書の一部に入るということです。
ただ、その任意基準も実際に装備するとなると結構お金がかかるということもありまして、世の中に普及していないことにも理由があるというところで、どのような対策を打っていくか様々な意見交換をしたわけです。
その中で一つ印象深かった発言として、チャイルドシートとの比較がありました。チャイルドシートは、もともと日本でも昔は誰もやっていなかった。チャイルドシートどころかシートベルトも昔はしていなかったと思いますけれども、現在ではシートベルトは当然だし、チャイルドシートも当然のように使われている。この変化はどこから起きたのかというような発言です。ただ、それは車というか動産の話ですね。それと、今回やっている不動産の話では、なかなかそこは一致しないだろうということも含めて、チャイルドシートの先行事が今回我々がやっているような建物、住まいについてみんながどのように意識を変えていくかは、かなりの難問だなということが改めて分かった次第です。引き続き検討を続けます。
それから、前回の記者会見で御質問があったように記憶しておりますが、報告書が夏頃までずれ込みますので、それまでの間に情報発信をしてはどうかということがありました。これについては、今日はそれほど議論をしませんでしたが、できれば3月に一葉という形で情報発信ができないかなと考えております。転落のメカニズムをまずは知っていただく。こんな簡単に、その意味では誰でも転落しうる。本当はどこにでも起き得ることだということをお知らせするための情報提供をしたいと考えております。
本日は、もう一つ、フォローアップ事案についての審議を行いました。「トランポリンパーク等での事故」です。
この事故については、令和5年4月20日に経済産業大臣、文部科学大臣及び消費者庁長官に意見具申をしております。本日は、各種確認事項の結果について事務局より報告を受けました。また、意見先省庁への追加確認事項の有無について審議を行いました。来月の委員会において公開で、先方に来ていただいて取組状況の確認をするという予定です。
各部会につきましては、2月は事故調査第一部会、第二部会とも休会であったということでありますので、特に報告することはございません。
私からは以上です。

質疑応答

なし

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