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記者会見要旨
(2021年12月24日(金) 16:10~16:22 於:消費者庁12階1214会議室)

発言要旨

(中川委員長)
委員長の中川です。よろしくお願いします。
本日は、過去の事案のフォローアップについて検討しました。エスカレーターの事案、機械式立体駐車場の事案、ハンドル形電動車椅子の事案、住宅用太陽光発電システムの事案、電動アシスト自転車の事案、計5つの事案についてフォローアップの方向性を検討いたしました。
このうち、エスカレーターの事案については後でお話しいたします。
それ以外の事案のうち、機械式立体駐車場の事案、ハンドル形電動車椅子の事案、住宅用太陽光発電システムの事案については、フォローアップでの質問事項の調整をしましたので、特にここで申し上げることはいたしません。
電動アシスト自転車の事案につきましては、公開ヒアリングを実施しないこととしております。当面実施しないということです。対応に時間を要する意見が多く含まれておりますため、意見先の省庁の取組のための時間が必要であろうということで、すぐに公開ヒアリングをすることはせず、先方の取組状況を見まして、適宜、いつ公開ヒアリングをするかを決めることにしたいと思います。それが決まりましたら、また御連絡をいたします。
残りましたエスカレーターの事案ですが、これは本日の審議において、フォローアップの一つの区切りとして意見先の省庁の取組状況の確認を終了することにしましたので御報告をいたします。
お手元の資料を御覧ください。
本件は、調査の申出を受け、平成24年11月から調査を開始したものです。まず、平成25年6月に国土交通省の調査結果に対する評価を公表いたしました。次に、事故の原因と考えられるものの中から、特に重要度が高く、検証が必要な問題として、第1にハンドレールへの接触による人体の持ち上がりの可能性、第2にエスカレーター側面からの転落の可能性について調査委員会自ら調査を行い、平成27年6月に報告書を公表いたしました。
調査では、エスカレーターのハンドレールへの接触によって人体が持ち上がる可能性があること、エスカレーター側面からの転落事故が複数発生しており、重大な結果を生じているものがあったことを確認しました。
そのため、当委員会は、国土交通省に対し、エスカレーター側面からの転落防止対策の実施及び事業者への指導を求めました。また、国土交通省と消費者庁に対し、利用者に対する安全な利用方法の情報提供を求めました。この結果、国土交通省におかれては、平成29年7月にエスカレーターの転落防止対策に関するガイドラインを策定していただきました。また、一般社団法人日本エレベーター協会では、本年8月に技術基準、JEASが改訂されました。また、国土交通省と消費者庁では、鉄道事業者等と連携して、消費者への情報提供を実施しております。エスカレーターの安全利用に関するキャンペーンや、日本エレベーター協会による注意喚起が継続的に行われております。
同種類の事故の発生状況を見ますと、国土交通省に報告のあったエスカレーター側面からの落下事故は、平成28年11月に1件、平成29年7月に1件あり、その後は確認されておりません。
以上の各省における取組及び事故の発生状況に鑑みまして、当委員会といたしましては、フォローアップの一つの区切りとして、意見先省庁の取組状況の確認を終了することといたしました。もちろん、同種類似の事故の発生状況は継続的に注視しております。必要となれば追加調査を行うこともあり得ます。ほかの事案についても、事故の再発を防止できるようフォローアップは行っていきます。
繰り返しますが、先ほど申しましたように、今回終了するのは、意見先省庁の取組状況を確認することです。
その他、今日の委員会で取り上げたことですが、本年6月に公表した自動ドアの動画について、消費者への分かりやすさの観点から改定版を作成いたしました。それを本日公表する予定です。
続きまして、今月の部会の動きについて委員長代理から説明をお願いいたします。

(持丸委員長代理)
委員長代理の持丸です。
まず、製品等事故調査部会では、今、お話に上がりました過去の事案のフォローアップについて審議を行いました。機械式立体駐車場、ハンドル形電動車椅子、電動アシスト自転車でございます。
続きまして、私が部会長を務めますサービス等事故調査部会は、トランポリンパークの調査というので実態調査をするべきだということになりまして、施設側及び消費者側へのアンケート案というものを審議いたしました。それから、こちらでも過去のフォローアップとして、自動ドアの事案、電動シャッターの事案、住宅用太陽光発電システムの事案について審議を行いました。
私からは以上になります。

質疑応答

読売新聞のイシイと申します。
サービス等事故調査部会で、トランポリンパークの実態調査をすべきということですけれども、具体的にはどのような調査をされるのでしょうか。

(持丸委員長代理)
まず、利用している人たちがどのぐらいいるのかとかいうレベルの話から利用の仕方です。今、この辺りは精査をしているのですが、高さでどれぐらい飛んでいるのかとか、親が跳んでみせているのかとか、あるいは誰か専門の人がそこについてやっているのかとか、それはもちろん施設側にも聞きますけれども、利用者側にも同じようなことを聞いて、2つは多少ずれがあるかもしれませんが、そういうところから、実際にどれぐらいの割合の方々が使っている、あるいはどれぐらいの人が理解し使っているのかとか、その使い方はどんな感じなのかといったことをとにかく把握したい、そういうところでございます。

分かりました。ありがとうございました。

(中川委員長)
よろしいですか。それでは、動画の改定版です。

(動画視聴)

(中川委員長)
今ウエブサイトに上がっているのは、前のバージョンですね。それを御覧になって比べると、いかに新しいバージョンが分かりやすいか、なるほどとわかっていただけると思います。ぜひ比較して御覧ください。