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記者会見要旨
(2021年8月20日(金) 16:44~16:53 於:消費者庁12階1214会議室)

発言要旨

(中川委員長)
本日の審議の概要をお話します。
まず、ネオジム磁石製のマグネットセットによる子供の誤飲事故、これを新規に取り上げることにいたしました。調査に当たって倫理審査を外部委託するかといった、そういう技術的なことを取り上げました。
そのほか、フォローアップの方法につきまして検討いたしました。どの事故を取り上げたかといいますと、エレベーター事故のフォローアップ、電動シャッター事故のフォローアップ、体育館の床板の剝離による負傷事故のフォローアップ、ハンドル形電動車椅子を使用中の事故のフォローアップについて、委員から御指摘をいただき、それを踏まえてさらに今後どのような形で進めていくかを検討しました。いずれも検討中のことばかりですので、本日は特に申し上げることがございません。
以上です。
続いて、部会の動きについて、委員長代理から説明をお願いいたします。

(持丸委員長代理)
委員長代理の持丸でございます。
今月開催いたしました部会の議論を紹介いたします。実は2つの部会ともに、仕掛かり中の案件はあるのですが、いずれも調査中ということで、こちらも主にフォローアップについて審議を行いました。製品等事故調査部会では、東京都内で発生したエレベーター事故の案件並びに玩具による乳幼児気道閉塞事故の案件、それぞれについてフォローアップをどうしていくかという審議を行いました。それから、私が部会長を務めますサービス等事故調査部会では、電動シャッター動作時の事故並びに体育館の床板の剝離による負傷事故についてフォローアップの審議を行いました。
私からは以上になります。

質疑応答

NHKのアキヤマです。
今日、特に公表はなくフォローアップということだと思うのですけれども、1点、中川委員長に伺えればと思うのが、以前新しい事故調の動きとして、できるだけ透明性確保と情報発信をということを大きく打ち上げられていたかと思うのですが、半年強たちまして、情報公開の部分はかなり強化されている印象は受けているのですが、透明性、公開性の部分でまだ少し、もう少し取組が見えてこないかなという個人的な思いもあるのですが、フォローアップの議論をされていたということだと思うのですけれども、その辺りは今、どのようにお考えでしょうか。

(中川委員長)
会議の公開は考えていないです。というのが、審議では、甲論乙駁というほどではないですが、いろいろな意見が出て、さあこれをどういうふうに、つまり、こういう事実があるならばこうすべきだとか、こういう事実がそもそもあるのか調べてほしいとか、そういう仮定をおいた議論なのです。なかなかイメージしづらいかもしれませんが、我々の委員会は文字どおり平場で議論しているのです。部会と本委員会で変わらないような平場の感じです。原案を粛々と決裁していくというパターンではおよそなくて、今日も実はフォローアップの方針について原案が否定されたというのもありました。結論がどうなるか誰も予想できないという審議を行っています。
例えばフォローアップを終了しますということであれば、これは決定事項ですので、それについては公表するというふうに考えておりますけれども、今日は、何も決まっていないので、そういう場面は公開する必要がないというか、問題はないかなと思っております。
先ほど申しましたように、例えばフォローアップを終了しますというふうなときは今まで公表していたかというと、したこともあるようですが、必ずしもはっきりしていないようですが、そういう決定事項はどんどん公開していきましょうということは事務局と話をしております。その意味では外部で聞いていただく価値のあるものについては全て出すというふうに考えております。
今後どう方向に向くか分からないというもの、まさに検討中というものは、これは公開しても、どうなるか分かりませんということを聞いても仕方無いということだと思いますので、そこは公表しなくていいのかなと思っております。
お答えになっているかどうか分かりませんが。

アキヤマです。
率直な御意見を伺えて、ありがとうございます。
我々としては、途中の議論も含めてでき得る限りお話を聞く機会が増えることを期待はしつつも、それをどう発信するかというところはまた考えなければいけないところかなとは思うので。

(中川委員長)
そうですね。今日も実は何も言わないというのもサービス精神に欠けるなあと思いまして、何か言えないかなと考えてはいたのですけれども、では、どう言うかというのはなかなか難しいのです。
例えば最初のエレベーター事故のフォローアップの議論ですね。より積極的にフォローアップしていきましょうという方向性の議論ですということは言えると思うのです。だけれども、何をどう積極的にしていくかというのは、まさに今、検討中ですので、言えないといいますか、決まっていない以上、私の一存で勝手に方向を決めて言ったりできないというところですね。電動シャッターについては、エレベーターに比べるとやや保守的な感じの、あとこれだけ残っているという感じでフォローアップをちゃんとやっていきましょうというふうな方向性。体育館の床の剝離について、それから、ハンドル形の車椅子については、前2者に比べるとさらにトーンが低いといいますか、ちゃんと情報を見て続けていきましょうという方向でのフォローアップでどうでしょうかという、そういうトーンの差があったということは言えるかなと思います。何かとても印象論的な言い方で申し訳ないのですが、具体的なところは何しろ決まっていないので、私からは言えませんというか、そもそも言いようがないというところなのですね。
そんな感じでいかがでしょうか。

すみません。大変ありがとうございます。とても参考になりました。
今回というよりかは、フォローアップの議論をされているときに、このタイミングからであれば公開してもいいかなというような、そういった議論を委員会の中でしていただく機会が増えれば我々としては大変ありがたいかなと思っていますので、そのどう公開していくかというところも併せて中で議論を続けていただければと思います。
すみません。何か私の意見みたいになってしまいましたが、引き続き、よろしくお願いします。

(中川委員長)
皆さんが取材されたり調査されたりする助けにもなると思いますので、そろそろこういう方向で決まりそうですということは、差し支えのない範囲でお話ししたいとは思っております。

ありがとうございます。

(中川委員長)
ありがとうございました。