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伊東内閣府特命担当大臣記者会見要旨
(2025年10月10日(金) 11:02~11:08 於:中央合同庁舎8号館1階 S101記者会見室)

発言要旨

皆さん、御苦労さまです。まず、国際博覧会担当大臣として御報告をいたします。
もうすぐでありますけれども、10月13日に、大阪・関西万博の閉会式が秋篠宮皇嗣同妃両殿下の御臨席の下に行われ、私も参加することといたしております。
閉会式はテレビ放送のほか、バーチャル万博やYouTube(ユーチューブ)を通じて配信も行いますので、万博会場に御来場いただけない方も、お時間があれば、是非御覧いただきたいと思います。
また同日、大阪・関西万博に関わりました全ての人々が「いのち輝く未来社会」に向けて取り組んできたその想いが、大阪・関西万博宣言フォーラムにて取りまとめられることになっておりまして、閉会式で御紹介する予定であります。
万博閉幕まで残すところ3日となりました。あっという間ですね。もうついこの間スタートしたかなと思った瞬間であります。最後まで、来場者の安全を第一に、運営に万全を期してまいりたいと思う次第であります。
万博関係の発言は以上であります。

質疑応答

北方領土問題についてお伺いします。元島民の方が御高齢になって記憶の継承が課題になる中、依然として北方四島交流は進展がなく、墓参もまだ実現しておりません。
一方、そのような中でも隣接地域の活性化に向けた有識者会議が立ち上がったり、先日発表されました来年度の概算要求でも地元の皆さんが長年要求されてきた啓発施設の改修費や建て替えを念頭とした計画策定に初めて予算が盛り込まれました。
改めて、この交流が止まっている受け止めと、あと今後改修される啓発施設をどのような場にしていきたいかお伺いします。あわせて、北方領土問題に関しまして、次の内閣に期待することもお伺いします。お願いいたします。

現在、北方墓参を始めといたします北方四島交流等事業を残念ながら実施できていない状況にあり、私も地元出身でありますけれども、担当大臣就任以前から身を切られるような思いをずっと抱いてきたところでもあります。
現時点では、今後の具体的な展望について申し上げる状況にはないわけでありまして、しかし政府としても御高齢となられた元島民の方々の切実なお気持ちに何とかお応えしたいという考え方にいささかも変わりはありません。
ロシア側に対しまして、今は特に北方墓参に重点を置いて、事業の再開を引き続き強く求めていくという考えであります。
そのような中でありまして、北方領土問題につきましても取り上げられる機会が減少し、北方領土問題に対する国民の関心が薄れていくことを懸念しているところでもあります。
このため内閣府におきましては、北方四島交流等事業の使用船舶であります、「えとぴりか」の一般公開や、学生によります洋上視察、あるいは、SNS等を活用した情報発信など、多くの国民、とりわけ次代を担う若い世代への働きかけを重点的に進めているところであります。
また今年度、令和7年度から「北方領土隣接地域における地域一体となった啓発促進策についての調査研究」を行っているところであります。
標津町(しべつちょう)の北方領土館につきましては、老朽化が著しく、この間も私、寄ってきたのでありますけれども、先行的に対策を講ずる必要がありますことから、この調査研究における検討と並行して、建て替えに向けた基本構想・基本計画を策定するために必要な経費を、また類似施設でありますけれども根室市(ねむろし)の北方館及び羅臼町(らうすちょう)の羅臼国後(くなしり)展望塔につきましても、老朽化に伴う改修工事を実施するために必要な経費、これを要求したところでもあります。
次の内閣にというお話でありますが、次の内閣におきましても、この問題は重要な問題、課題であると認識しておりますので、引き続きこれらの取組を継続し発展させていただければと考えているところであります。
以上であります。

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