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衛藤前内閣府特命担当大臣記者会見要旨
(2020年8月28日(金) 11:00~11:10 於:中央合同庁舎第8号館1階S101・S103会見室)

発言要旨

冒頭発言なし

質疑応答

毎日新聞の佐野です。今日、総理の会見がありますが、御体調等も総理自ら触れられるというようなことも以前おっしゃっていましたけれども、そのあたり、衛藤大臣、いろいろちょっと御所見を伺えればと思うんですけれども。

本当の所見から言えば、森友、桜と来ましたけれども、やはり政務的に言えば処理がうまくいったとは思えなかった。野党と、それから相当なマスコミを通じてのいろいろなアタックに対して、対応が下手であったという感じがします。
例えば加計問題にしたって、本質的には、元々農林水産省と、それから獣医師会が組んで、それから文部科学省もそれの下について大学の認可を決めるというところでしたけれども、そのような動かない癒着構図が問題だったんですけれども、それを規制改革でやるということについては、新しい分野に官邸としてはチャレンジしたと思います。しかし、そのことの趣旨が全然理解されないまま、一枚の一緒に焼き肉を食べている写真が出てくると、何か忖度があったのではないのか、事実何があったかということの議論がされないで、そういう具合に来たということについて、私は非常に、やはり本質を外れた議論の方が主に回ってきて、おかしかったというか、対応、答弁の仕方等は余り良くなかったのではないのかと思っています。
それから、加計(ママ)にしても、結局のところは、あれは全体を見てみればよく分かるので、半分は豊中市にごみが埋まっていることは前提で、公園に売るという形をして、航空局が売ると。それに今度は同じ国土交通省の中の都市局が、それとほぼ同額ぐらいの補助金をつけるという具合にやって、豊中の方は半分は処理した。残りの半分は大阪のほうで学校法人になるという見込みができたので、森友学園が名乗りを上げて、それは良いのではないのかということをやった。それに対して航空局は、御承知のとおり、埋まっている部分を取るということで3メートルにわたって掘って、きれいにして財務省に売ってくれとやったところが、いざ着工段階になってきたら、その下からごみがもっと出てきたというところで、森友さんが「善良なる市民に国は瑕疵物件を分かっていて売りつけたんじゃないのか」ということで、9億円が1億3,400万円になったのではないのかという具合に、ことのずっと前後からいくと当然のこととして推察されるし、私どももそういうものと理解しているところでありますけれども、それが、やはり昭恵さんが名誉園長になっているということで、何かの忖度があったのではないのかという形で議論されて、そして結局、財務省の文書書き変えになるんですね。要するに、政治や昭恵さんが関連したところだけきれいに抜くという形になっていったんですね。そういう意味での対応がまずかったし、本質的な議論をしないまま来たということは非常に残念であったと思います。
そういうことを経ながら、そういう議論がずっと出てきた中で、確かに総理もそういうところでは精神的なストレスがたまっている。それにコロナでの動けないというストレスもたまって、おそらくこうなったのではないのかと推察はされます。これは誰にも実態は分からないかもしれませんね。ストレスの問題でしょうから。
ですから、そういう状況の中で、もし調子が悪ければ調子が悪いで病院に行かれれば良いし、今もこうして、先ほど閣議がありましたけれども、元気で頑張っていますが、ただ、そういう過去の持病とか、あるいはストレスとかいうことで疲れているのだったら休みをとれば良いし、それから、週に1回病院に通いたいというのであれば通えば良いというだけの話で、堂々とやられたら良いと思っております。そのことを国民にある程度明らかにという具合に思っています。
総理を見ましても、僕も元々よく存じていますけれども、非常に真正直な人ですから、もうちょっと悪ければうまくごまかしたりと思いますけれども、そういうタイプではないですからね。皆さんがどうとられているかどうか分かりませんけれども、非常に真面目な、それから努力家で、それからやはり言われたことについてできるだけ応えようとするタイプの人だけに、私は、今の状態を臆することなく発表して、そして週に1回治療が必要であれば、週に1回治療をされれば良いと、そして頑張っておられれば良いと思っています。
いずれにしても、第2次安倍内閣がスタートするころは、やはり日本の経済はシュリンクするし、それから就職状況も悪いし、雇用も不安定だし、それから企業も先行きがどうやって良いか分からないという、全体が非常に沈んでいる空気の中での第2次安倍政権のスタートでした。それだけに懸命に努力してきた。そして、その努力が思ったほどの成果を上げたかどうかは別として、確実に成果を上げてきたと思います。
でもそういう中で、コロナで、やはり経済的にいえば、もちろん欧米に比べて経済のマイナスは欧米ほど大きくありませんけれども、先進国の中では最初に止めましたけれども、やっぱりそういう中でのストレスがたまってきたのだろうということを心配しています。心配しているだけに、総理、これだけ頑張って来られたのだから、正々堂々と対処されれば良いと。そして、今ここで、4、5、6月なんていうのは本当に全く一日も休まないようにやってきたんだから、少し休憩をとらせていただきながら、病院にも通いながらやらせてもらいたいということで、ストレートに表現していって構わないと、むしろその方が、私は安倍さんの素顔が出て良いと思うんです。非常に真面目な性格なだけに、そしてこつこつと、とにかく努力していくタイプなだけに、そこのところを心配しているところで、ぜひ安倍さんの素顔で臨んでもらいたいと、総理の素顔で臨んでもらいたと私は希望しているところであります。

朝日新聞の前田です。関連で、今のお話の中で、体調が悪いなら、そのこともストレートに表現して、週に1回病院に通う必要があるなら、そうすれば良いというお話がありましたけれども、今日の閣議で、総理大臣の方から、安倍さんの方から、自分の御体調について何か大臣の皆さんにお話があったりとか、そういう具体的な、今後週に1回病院に行ってというようなお話が出たんでしょうか。

それは出ませんね、当然。閣議で話すべきことではありませんので。

(朝日新聞 前田記者)では、今のことは全部衛藤大臣が、もしこうするならこう。

最初から申し上げたとおり、私の所感を申し上げますと言っただけの話です。感想です、はい。