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「令和5年度消費者月間シンポジウム」における大臣ビデオメッセージ

「令和5年度消費者月間シンポジウム」における大臣ビデオメッセージ

(挨拶全文)
令和5年度消費者月間シンポジウムの開会にあたりまして、御挨拶を申し上げます。
皆様には、本日のシンポジウムに参加いただき、また、日頃より消費者行政にご支援、ご協力いただいておりますこと、厚く御礼申し上げます。
今年度の消費者月間は「デジタルで快適、消費生活術~デジタル社会の進展と消費者のくらし~」をテーマといたしました。
20世紀末に登場したインターネットにより、デジタルの世界は急速に発展し、現在、プラットフォーム事業者の提供するインターネットサービスやSNSにより、我々の消費生活は大きく変化しています。デジタル消費特有のトラブルが生じるという問題をはらみつつも、生活の利便性は大きく向上し、もはや、これらサービスのない社会は想像しにくいという状況に至っています。
デジタル化の進展はこれにとどまらず、現在、メタバースやNFTを活用したWeb3サービスの利用が拡大しつつあり、今後の大きな発展が見込まれています。
新たに登場するデジタル技術やサービスに消費者や消費者行政はどのように対応していけばいいのでしょうか?
一つには、消費者がデジタル化の恩恵を受けられるようにして、悪徳事業者がこれを悪用することを防止しなければなりません。デジタル技術を活用し、より効果的に消費者の脆弱性を補っていく視点や、デジタルが苦手な消費者が取り残されないという視点も重要です。
一方、デジタル化の恩恵を十分に受けるためには、また、Web3のように、特定のプラットフォームによらない、まったく新しい技術の活用が視野に入ってきた段階では、消費者自身が新たなリスクへの理解や情報リテラシー等を身に付けていくことも重要になってきます。
本日は、Web3やメタバースを含めたデジタル社会の今後の展望についての講演に続き、新しい技術を安全安心に享受するための課題や、わたしたち消費者がどのように対応していくべきかについてのパネルディスカッションが予定されています。
本日のシンポジウムが、デジタル技術の活用により、より豊かな消費生活を営むための知恵を共有し、実践するきっかけとなることを心より願いまして、私からの挨拶とさせていただきます。

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