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「 日経SDGsフォーラム 特別シンポジウム」における大臣ビデオメッセージ

「日経SDGsフォーラム 特別シンポジウム」における大臣ビデオメッセージ

(挨拶全文)
皆さん、こんにちは。消費者及び食品安全担当大臣の河野太郎です。日経SDGsフォーラムの開催にあたり、一言御挨拶申し上げたいと思います。
消費者志向経営には、二つの軸があります。「企業活動を通じ社会価値の向上を目指すこと」そして「その目標実現のために消費者と共創・協働すること」この2つです。
デジタル化の進展、SDGsの取組の加速、少子高齢化など、社会は今、急速かつ大きく変化しています。こうした中で、企業は、SDGsやESGの推進、健康寿命延伸、多様性を包摂する社会の実現など、具体的な社会価値の向上を目標に掲げなければ、消費者や従業員の共感を得ることが難しくなってきています。
そして、消費者志向経営においては、この目標の設定と実行段階において、消費者と共創・協働することを重視しています。共創・協働には、お客様センターに届く苦情の対応だけでなく、消費者が意識すらしていないニーズの発掘や、消費者に働きかけて、その習慣や行動、意識をかえていくところまで含まれます。国内だけでなく海外の消費者まで巻き込んでいくことも含まれるでしょう。
社会価値の向上を考え行動することで、消費者だけでなく、従業員の満足度も高まり、最終的には、経済価値・社会価値の実現や、SDGsあるいはESGの取組にも繋がっていくのだと思います。
本日の表彰式では、循環型社会の実現を目指して世界初となる紙おむつの循環サイクルを実現した取組など、今申し上げた2つの軸を明確に体現した素晴らしい取組や、1社だけでなく、21もの事業者が連携した取組などを表彰いたします。
これらの優れた取組を是非参考にしていただいて、消費者志向経営の取組がますます多くの事業者に広がり、企業間の連携がさらに深まることを期待して、私の挨拶とさせていただきます。
本日はどうぞよろしくお願いいたします。