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第1部 第2章 第3節 (2)高齢者の社会貢献活動の取組事例

第1部 消費者問題の動向と消費者の意識・行動

第2章 【特集】高齢者の消費と消費者市民社会の実現に向けた取組

第3節 高齢者の社会貢献活動への参画の促進

(2)高齢者の社会貢献活動の取組事例

 ここでは、社会貢献活動に取り組んでいる高齢者の事例を紹介します。

地域への貢献意欲が高く、身近な人からの感謝がやりがいに

 社会貢献活動に取り組む高齢者への取材では、取組を行っている理由として「地域に貢献したい」という思いを聞くことができました。また、既に地域で活動をしている人からの勧誘等、地域における身近な人からの誘いが取り組むきっかけになったという話もありました。さらに、取組を続けている理由を聞いたところ、「感謝の言葉をもらうことがうれしい」、「一緒に楽しい時間を過ごせることが原動力」等、活動を通して関わっている人との結び付きがやりがいになっているという話もありました。これらのことから、高齢者の社会貢献活動の促進を考える上では、高齢者にとって身近な「地域」という視点が重要であると考えられます。

 「令和4年版消費者白書」に掲載している、社会貢献活動に取り組む若者への取材では、若者は社会課題の解決自体に意欲を感じている、評価をされることが活動を続けていくやりがいになっている、という話があり、高齢者と若者では社会貢献活動に対する取組意識に違いがあることがうかがえます。

高齢者の社会貢献活動の在り方は様々

 また、取材の中では、高齢者の視点を活用して、商品・サービスを皆にとって使いやすいものに改善する取組や、消費者被害の防止のために高齢者が高齢者に対して同じ目線で消費者教育を行う取組もありました。このように、高齢者の社会貢献活動には、直接体を動かすボランティア活動等だけでなく、高齢者の経験や視点をいかす、お互いを支え合うといったように、様々な取組の形がありました。

事例
千葉県九十九里町

事例
健やか交流塾

事例
土佐観光ガイドボランティア協会

事例
みんなの使いやすさラボ

事例
鹿児島市消費生活センター 地域消費者リーダー

担当:参事官(調査研究・国際担当)