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若宮内閣府特命担当大臣記者会見要旨
(2022年3月4日(金) 8:58~9:10 於:中央合同庁舎第4号館4階408会議室)

発言要旨

国際博覧会担当大臣としてご報告させていただきたいと思います。これまで累次申し上げておりますが、大阪・関西万博への招請活動、あらゆるチャンネルを駆使いたしまして、オールジャパンで精力的に進めているところでございますが、今週も幾つか進展がございましたので、ご報告申し上げます。まず、一昨日、エマニュエル駐日米国大使の着任の表敬を受けました。米国は既に大阪・関西万博への参加を表明いただいておりますけれども、2025年に向けまして、国内外での機運醸成も含めて緊密に連携と協力をしていくことで確認をさせていただきました。また、昨日はドゥ・ビルデルリング駐日ベルギー大使の表敬を受けまして、ベルギーの参加の表明につきましてもご報告をいただいたところでございます。今般、またベルギー以外にもガンビア、スリランカ、赤道ギニア、セントビンセント、パキスタン、マダガスカル、ラトビアの8カ国から大阪・関西万博への正式な参加表明をいただきました。これによりまして、参加の公表国は8カ国積み増されたことによって、累計で現在のところ86カ国及び6国際機関がご参加いただくことになっております。コロナ禍で厳しい状況が続いてございますけれども、より多くの国、または機関にご参加いただけますよう、今後更に招請活動に力を入れていきたいなというふうに考えております。また、米国のように既に参加を表明した国々の大使にも積極的にお会いをさせていただき、機運醸成も含めた形での大阪・関西万博への成功に向けた協力関係、これも力強いものとしていきたいと、このように考えているところでございます。
続きまして、同じく国際博覧会担当大臣としてご報告させていただきます。3月2日に2025年日本国際博覧会協会から大阪・関西万博の公式キャラクターデザインの最終候補の作品、3作品が発表されました。応募総数1,898作品の中から選ばれたものでございます。今お手元にお届けさせていただいていると思います。3月10日までにこの最終候補3作品に対します皆さま方からのご意見を募集してございます。その後、博覧会協会が最終の選考委員会を開催して、皆さまからのご意見を参考にさせていただきながら、最優秀作品を本年の春頃に決定する予定でございます。多くの方々から愛されるキャラクターデザインとなるよう、皆さまからのたくさんのご意見をいただければと思っております。

質疑応答

大阪・関西万博について伺います。
ロシアによるウクライナの侵攻を受けて、IOCは今日開幕する北京オリンピックへのロシアとベラルーシの参加を認めないなど、様々な国際社会の場でロシアなどとの関係を見直す動きが出ています。こうした中、ロシアは既に大阪・関西万博への参加を表明していますが、このロシアの参加について、政府として現在何か検討していることがあれば教えてください。
またもう1点、開催中のドバイ万博では、ウクライナのパビリオンに「戦争をやめろ」とか「ウクライナ頑張れ」といった平和への願いを込めたメッセージが多く寄せられていますが、こうした形での万博への反響について、受け止めをお聞かせください。

今回のロシアのウクライナへの侵攻、侵略、これはまさに力による一方的な現状変更の試みであり、国際秩序の根幹を揺るがす行為であり、明白な国際法違反であるというふうに認識をいたしてございます。これは岸田総理からのご発言でもございますけれども、国際秩序の根幹を守り抜くために、国際社会と結束をして、日本としても毅然と行動をしていくというふうに考えているところでございます。
こういった状況を踏まえまして、今ご指摘いただきましたこのロシアの参加、これは情勢を注視をしながら、関係機関ともしっかりと協議をしながら、政府といたしまして適切に判断をしてまいりたいと、このように思っているところでございます。
それから、後段の方の、現在のドバイ万博でのお話でございますけれども、こちらにつきましては、日本政府、これは日本の国民も私ども政府といたしましても、この心はウクライナと共にある、これも総理からのご発言でもございますけれども、国際秩序の根幹を守り抜くため、やはりしっかりとした形で毅然とした行動を取っていきたいと思っております。私自身もそういったパビリオンでの皆さま方がいろいろな思いを貼った画像を拝見をさせていただきましたけれども、私ども日本国民としても同じような気持ちを持っていると受け止めているというふうに認識いたしております。

今の質問に関連してなんですけれども、政府として適切に判断するというのは、ロシアの参加を拒否することも排除はしないということですか。

現段階ではまだ全く何も考えておりませんので、どういった形になるか、まずはこの情勢を注視して見守ってまいりたいというふうに思っております。

いろんな選択肢があるものは全て排除しないということですか。

そうですね。

あと、先ほど新たに8カ国の参加の表明があったということなんですが、この中でタイプAは何カ国あるのかということが1点と、あとキャラクターデザインの公募が始まりましたけれども、これがどのように万博の機運の盛り上げに寄与して欲しいか、大臣の思いを聞かせてください。

まず、今回発表させていただきました8カ国、これはタイプAでというお話は具体的にはないのですけれども、実際のところ、前回も質問いただいたかと思うのですが、敷地の割り当て、これは国際博覧会協会で行ってはございますが、敷地は限られてございます。そして各国から様々なまたご要望もいただいているところでもございまして、調整段階ではございますけれども、このタイプAの敷地、実体上はかなり、50カ国ございますけれども、埋まってきているような状況でございます。ただ、様々な予算の関係等々、各国の国内事情もございますので、現段階で全てを公表できる状況ではないということはご理解いただければなというふうに思ってございます。
それから公式キャラクターですけれども、今皆さま方のお手元にもお配りをさせていただいておりますが、私自身も現在のロゴマークも含めた形で、ユニークな、なかなか目に留まる、インパクトのある作品だなというふうに思ってございます。最終的にこの3つの中からどれが選ばれるかというのは、何とも私は今ここで申し上げるのを控えなければいけないかなというふうに思っておりますけれども、いずれにいたしましても、このキャラクターデザインも含めて決まったあかつきには、いろいろなものが、グッズも作られることになってこようかと思いますので、そうしたものも含めて、日本国中、あるいは国際社会を含めて、この機運の醸成を盛り上げていきたいなというふうに考えています。

今週閣議決定した消費者契約法の改正案について、日弁連の会長声明で、高齢者や若年者の消費者被害防止の見地から、骨子案が根本的に見直されるべきだという指摘が出ているんですけれども、大臣は今の改正案が高齢者や若年者の消費者被害防止に十分資するようなものになっているというふうにお考えでしょうか。また、こうした日弁連の会長声明に代表されるような懸念を払拭するために、今後どのような議論が必要だとお考えでしょうか。

今ご指摘いただきました日弁連の会長からの改正骨子案に関する会長声明、これが出たことについては承知をいたしているところでございます。
私が今回考えておりますこの「消費者契約に関する検討会」では、理論的にも実務的にも課題の多い論点につきましてはご議論いただいたところでもございまして、意見の隔たりが大きい論点がございました。これは、ある程度幅のある形で取りまとめが行われたというふうに聞いているところもでございます。
消費者庁といたしましては、この検討会報告書を基礎としつつ、意見募集などでいただきました様々なお立場からのご意見がございます。最終的には法制的な検討を進めまして、先日法案として提出をしたというところでございます。法案ももちろんこの検討会の報告書の延長線上にあるものでございますので、まずは一歩ずつこの法改正を目指していきたいというふうに考えてございますので、また丁寧な国民の皆さま方へ含めた説明は努めていきたいなというふうに思っております。
また、この検討会で取消権などにつきまして、やはり意見の隔たりが大きくあったというふうに聞いてございますので、これはどうしても事業者側、あるいは消費者側、それぞれのお立場で見る見方というのは異なってくるのはやむを得ないところもあろうかと思っております。ある程度幅のある形で取りまとめられたのも現実的なところではないかなというふうにも考えてございますので、いずれにいたしましても、一歩一歩前に前進しながら、今お話しいただきました特に高齢者、それから若年層に向けての消費者保護の観点、これは非常に重要でございますので、こういったところにしっかり力を入れていきたいなというふうに思っております。