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若宮内閣府特命担当大臣記者会見要旨
(2021年10月26日(火) 10:25~10:34 於:中央合同庁舎第4号館2階220会議室)

発言要旨

本日は特に私の方からはございませんので、ご質問があればお受けしたいと思います。

質疑応答

15日に大阪の方に行かれて、実際に「夢洲」を視察されたりですとか、大阪府知事・市長とも話をされたかと思うんですけれども、視察の中では印象的だったことですとか、今後の取組についてお考えになられたことなどあればお聞かせいただきたいです。

おっしゃるとおり、10月15日にまずは、解散の翌日ではあったのですけれども、大阪に是非ともお伺いしたいなと思いまして、行ってまいりました。この「夢洲」の視察を(2025年日本国際博覧会協会の)石毛事務総長にいろいろご案内いただきながら、実際私自身の目で見て、そしてその会場に実際立ってみて、どんな印象かなということを肌で感じる時でもありました。
天気が凄く良くて、青空が広がっていまして、南には関空、和歌山が、そして西の方には神戸港、それからまたふと見上げれば六甲山、逆に反対方向を見れば奈良の生駒山が見えるというところで、その海の方を見ればまさに開けているような、非常に良い立地だなというふうに感じたのが率直な印象でした。開放的な明るい空間になっているなと。もちろんここは埋め立てをして、そしてまたここにパビリオンができてくるならば、更にこれが日本の大きな経済の起爆剤になるような、発信の拠点となり得る場所だなというのを実感いたしました。
その後、おっしゃるように関係の自治体の首長さんたち、あるいは経済団体の方々、あるいは招致にご尽力をいただいた自民党の大阪府連の皆さま方、様々な方々と意見交換そしてまた実際の現状についてもお話を伺うことができました。
非常に充実した一日だったというふうに私自身感じておりますし、この万博が更にわくわくするような素晴らしいものになればなというのが、率直な実感でございます。

先週の国民生活センターからの発表で、乳幼児向けに販売されていたパンで、生後10カ月の男児の窒息事故が起きて、亡くなられてしまったということについて注意喚起がありました。こうした誤飲・誤嚥による事故、特に小さい子どもの事故は、なかなか繰り返されてやむことがないんですけれども、再発防止のために消費者庁としてできること、今どういうことをお考えかというのをお聞かせください。

私も、今ご指摘の点につきましては承知をいたしておりますし、報告も受けているところでもございます。
10月19日に国民生活センターから公表をさせていただきました。そして消費者庁といたしましては、この翌日20日には消費者の皆さま方に対しまして、このパン等による子どもの窒息、あるいは誤嚥に関しましての注意喚起を行うとともに、関連の業界団体の皆さま方にも、カットパンをはじめ乳幼児を対象とした食品によります窒息事故を防止する観点から、情報提供を行ったところでもございます。
また翌21日には当製品の製造事業者の方から、関係者へのお詫びがあるとともに、当該品を含めた全商品にわたっての再発防止を実施する旨がホームページにも示されていたというふうにも承知をいたしているところでございます。
今後ともこの状況をしっかり注視しながら、必要な対応を取ってまいりたいと、このように思っています。

関連して、食べ物の軟らかさだったり、舌の上での溶けやすさみたいな物性に関する基準というのは現状ないんですけれども、こうした規格基準、例えば乳児向けの商品に関してだけとか、年齢とかを区切って事故情報を積み重ねることで知見ができて、規格基準をつくることができるんじゃないかというふうに指摘する専門家もいるんですけれども、この規格基準策定のために、例えば情報収集のあり方を見直すとか、強化するとか、そういったお考えはありますでしょうか。

確かにおっしゃるように、なかなか難しいところの問題もあるかと思います。先般、消費者庁の長官の方からも、いろいろお話をさせていただいたかとは思うのですが、この乳幼児、お子さまはそれぞれによって一概にその年齢、あるいは生まれてからの何カ月かということで区切ることというのは、非常に難しいと思います。お子さまによっては、発達の度合い、あるいは噛む力、それから飲み込む力というのも異なってこようかと思いますので、いずれにしましても、この窒息は防止していかなければいけないという、この食品の規格基準、これをきちんと設定するというのは、なかなか状況が違うということで難しいかと思いますけれども、具体的にこの留意すべきポイントについては情報収集して、そしてまたその蓄積の上に必要な情報提供、これはしっかりと努めてまいりたいというふうに思っております。
また、先ほど来のご指摘の会社の方でも、具体的な変更ポイントをかなりしているようでございます。対象年齢に関する表示、これは10カ月頃というところから、1歳頃からご使用いただけますが月齢はあくまでも目安です、ということを書かれていますし、それから小さい子はちぎって食べてくださいねとか、あるいは噛み切る力の弱い乳幼児、そしてまた高齢者の方などは、丸ごと1個ごと口に入れた場合は、喉に詰まらせるおそれがありますという、こういった注意喚起の表示もしているということでございます。いずれにいたしましても、様々な知見がこれからも出てくる可能性もありますので、しっかり情報収集した上で様々な取組を進めてまいりたいと、このように思っております。

関連して最後に、19日の国民生活センターの発表では、当該商品に乳児用規格適用食品という記載があって、この名称についてどういう理解をしているかということをアンケートしたところ、正しく理解しているのが1,000人に1人という結果でした。
この表示についての改善も求められていたと思うんですけれども、消費者庁としてはどのように、この表示の改善について取り組んでいくお考えでしょうか。

今、お話に出た乳児用の規格の適用食品、これは皆さまご存じだと思いますけれども、東日本大震災での原発の事故を受けての平成24年から施行されました食品中の放射性物質についての基準値で、これを踏まえて策定をされたこの表示制度でございます。
ご指摘のように、あれから10年経ちましたので、そういった点では放射性物質以外というところも、これは大丈夫なのかなというふうな表示の意味にも受け取られかねない。確かに、ご指摘のように1,000人に1人ということでございますので、こういった形のものがご理解が少し変わってきていると、当時はあったと思いますけれども、意味としては捉え方が変わってきているということも承知をいたしているところでもございます。
いずれにいたしましても、どういった対応が可能なのか、これから更にしっかりと検討を進めてまいりたいと、このように思っています。