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伊藤消費者庁長官記者会見要旨
(2021年11月4日(木) 11:00~11:07 於:中央合同庁舎第4号館4階共用第4特別会議室)

発言要旨

私からは、成年年齢引下げに向けた動画募集についてお知らせをしたいと思います。
来年4月から成年年齢が18歳に引き下げられることから、現在、「成年年齢引下げに伴う消費者教育全力」キャンペーンを実施しています。この一環として、4月から、ゆりやんレトリィバァのラップ動画を、消費者庁HP・Twitter・YouTubeで公開を現在しているところです。
成年年齢引下げまで残り約5か月となったことから、成年年齢引下げの意義や消費者被害の防止について、より我が事として考えていただくため、今般、この動画を活用し、これに合わせたパフォーマンスを皆さんにしていただいて、その動画を投稿していただくという参加型のイベントを本日から開始いたします。応募期間は来年1月5日までとなっています。是非多くの方に応募いただいて、成年年齢の引下げについて共に考える機会としていただければと考えております。

質疑応答

ニッポン消費者新聞の丸田です。
今の御発言についてですが、この動画はどなたでも応募できますとありました。成年年齢引下げについては、高校を対象とした「社会への扉」とかがあったりしますが、対象を高校生とかということにはしなかった理由、応募を全体的にした理由は何かありますか。

成年年齢の引下げ自体については、例えば、取消権がなくなるということについては、親世代の人にも分かっていただく。それから、若者が誰の言うことを結構聞くかというと、意外と身近な人の言うことを聞くということもございますので、こういうのがあるらしいけど気を付けてねということを、そのような方々から言っていただくということから考えても、若者のみに限定することなく、幅広く成年年齢の引下げについて社会で捉えていただいて、周知をするということが大事ではないかと思っておりまして、年齢は定めていません。ただ、できるだけ若い人を中心にしたいとは思っておりますので、若い人が関わるようなところに周知をして、できるだけ出していただくようにということには努めたいと思っております。

消費者団体の全国消費者団体連絡会がアンケート調査をして、8月段階でしたけれども、19歳以下の方々、若年層の方が、未成年取消権、契約取消権について知らないという方が3人に1人くらいいらっしゃったということで、周知徹底が必要だということをおっしゃっていましたが、その一環としてこの動画チャレンジもあるかと思いますけれども、もうあと5か月になりますが、これ以外に何かありますか。18歳からの特設ページもありましたけれども、消費者庁として何かありますか。

全国消費者団体連絡会のアンケートによると、成年年齢引下げについて認知度は上がりつつあるものの、まだ十分知らない人もいるということで、より消費者教育をやる必要があるということの御指摘を頂いたと認識しております。
未成年者取消権自体は、若者もそうかもしれませんが、親も取り消すので、親世代にも是非知ってもらう必要があろうかと思っております。若者は、むしろ自分自身の契約に責任があることを改めて認識してもらうことが大事だと思っています。今御指摘いただいたように、「成年年齢引下げに伴う消費者教育全力」キャンペーンをしていまして、学校教育の中で、出前講座も含めて、より徹底するということはやっているところですし、「消費者庁 若者ナビ!」、あるいは今回のチャレンジといったこともやっています。
さらに、成年年齢の引下げは消費者庁だけではなくて、法務省、文部科学省、金融庁にも関わることですので、政府広報などを通じた啓発もしたいと思っております。内容については現在検討中でございますので、具体的な内容は未定ですが、決まったらまたお知らせさせていただきたいと思っております。

別件ですが、昨日、取引DPF法の協議会の準備会が発足されたということで、この会はとても重要なことかと思います。一つお聞きしたいのは、準備会ではなくて、協議会自体は来年5月までの設立かと思いますが、それまでにはこの準備会の方で、府令などの内容について決定、検討していくということですけれども、これは出た場合、協議会の前に府令が出て、それで、それについて一般的な意見の募集というのは、こういう場合あるものなのかどうなのかということをお聞きしたいです。

取引DPF消費者保護法に基づく官民協議会については、官民協議会の準備会がこの11月2日に発足したところです。その中においては、今御指摘いただいたような府令、それから指針、更に言えば、BとCについてどう考えるかといったガイドライン、それから、本格的に始まる協議会自体の運営をどうしていくかと。こういったことについて議論していただくということになっています。
御指摘いただいた件でございますが、準備会、いろいろ関係者がたくさん入っていますので、御意見をあらかじめお伺いするということにしておりますけれども、一般的なパブリックコメントもさせていただく必要はあろうかと思っております。