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伊藤消費者庁長官記者会見要旨
(2020年5月13日(水) 14:00~14:17 於:中央合同庁舎第4号館12階全省庁共用1208特別会議室)

発言要旨

本日はテレビ会議形式で長官会見を開催させていただきます。新型コロナウイルス感染症に関連して、かねてよりテレビ会議での長官会見を行いたいと思っておりましたが、期せずして、今回そちらに出られない事情のため実現することになりました。私は、同居親族が新型コロナで陽性との報告を5月11日(月)の夕方に受けました。本人は隔離で、私自身は2週間の自宅待機を行うよう保健所から言われております。特段問題なければ2週間後に職場復帰できると思います。
なお、本人も私自身も体調に特段問題があるという状況にはございません。自粛生活である以外は仕事は通常と変わらず、テレワークで執務しておりますので、しっかりとやっていきたいと思っております。
先ほど申し上げましたとおり、かねてよりテレビ会議での長官会見を検討していたのですが、期せずしてこういう形で行うことになってしまいました。本日は、どうぞよろしくお願いいたします。
まず、私からでございますが、新型コロナウイルスに関する消費生活相談の件数と内容について御報告させていただきます。5月11日までにPIO-NETに登録された件数は2万6,735件、前回、4月27日は2万1,090件ですので、連休中を挟んで2週間で5,645件増加ということになっております。週単位で言いますと3,000弱ということですので、引き続き増加傾向ということであります。
なお、5月1日から、新型コロナウイルス給付金関連消費者ホットラインを設けておりますので、それについても併せて御報告させていただきます。5月1日から11日までの、消費者ホットライン188の分も含めまして781件の相談を受けております。うち、まだ詳細を精査できないのでややぶれるかもしれませんが、詐欺関連は少なくとも47件あったと聞いております。主な内容といたしましては、給付金の手続ができると思いアクセスしたサイトにマイナンバーカードの情報を伝えてしまったとか、高齢の母が訪問してきた誰かに銀行通帳やマイナンバーカードを渡してしまった、といった相談が寄せられております。既に給付も始まりつつありますので、今後、各地で手続が本格化する中、またこのような悪質な事案が発生するのではないかと懸念しております。新型コロナウイルス給付金関連消費者ホットライン0120-213-188と消費者ホットライン188ですが、何か御相談したいことがあれば土日を含めてやっておりますので、御利用いただければと思っております。引き続き、このようなことに対してしっかりと対応していきたいと思っております。

質疑応答

朝日新聞の前田です。
同居の御親族の方が新型コロナウイルスの陽性と診断されて、ただ、御本人さんも長官自身にも症状がなく特に大丈夫ということですが、同居の方はどういった経緯で検査を受けられることになったのですか。

本人が通所している施設で陽性が出たので、検査を受けたというものです。

今、同居の方はどこかに入院されているのでしょうか。それとも御自宅で養生されているのでしょうか。

別の場所におり、隔離して生活しております。申し訳ございませんが家族のことなので詳細は差し控えさせていただきたいと思います。

2週間は長官も自宅待機をされるということですが、となると、5月25日までですかね。

12日から2週間ということなので、何もなければ、恐らく25日に保健所から電話があって、了解が得られれば26日から出勤できることになると思います。

共同通信の国枝です。
関連ですが、PCR検査は長官御自身は受けられる予定なのでしょうか。

保健所から、具体的な症状がないので現時点でPCR検査の必要はないと今言われておりまして、体調の管理をきちんとしてくださいということを言われております。

執務室などの消毒等はされるのでしょうか。

私は今週月曜日の夕方からいないので、申し訳ありませんが分かりかねます。昨日に恐らくそういったことは行っていると思いますが、事務方に確認していただけたらと思います。
※後ほど確認したところ、月曜日に執務室と公用車の消毒済みです。

朝日新聞の前田です。
同居をされていたということですが、保健所からは濃厚接触者ではないという判断があったということなのですかね。検査を受けなくていいということは。

濃厚接触者という言葉は使われておりませんが、2週間自宅待機をしてくださいと言われております。
※後ほど保健所に確認したところ、保健所から2週間自宅待機の要請を受けた場合は濃厚接触者ということになるとのことです。

読売新聞の加藤です。
消費者庁でも出前みたいなことをサイトにまとめられたりされていますが、長官御自身が、自粛というか、ずっと自宅にいる生活が始まって、すごく不便だなと思われていることとか、何かあれば教えてください。

テレワークはこれまでも何回か行いましたので、それは変わりがないのですが、例えば今回みたいなときに、いろいろなデータ等を見ながらというのはなかなかネックがあるなとは思いますが、ほかはあまり不都合なところはお互いないと思っております。

朝日新聞の前田です。
新型コロナウイルス関連で、いろいろと消費者相談が2週間で5,000件以上もまた増えているということですが、相談内容別にこの関連の相談が何件ぐらいなのか、ネット通販のトラブルは何件ぐらいだとか、給付金に関する詐欺の相談は先ほど言っていただきましたけれども、相談の全体数に占める内訳を出すことは、やはり難しいでしょうか。

件数の詳細なところは事務方に聞いていただいたらと思いますが、全体の傾向だけ申し上げますと、給付金関連だけでいくと、一番初め5月1日の頃は、給付金そのものの仕組みについて知りたいなどといった一般的な問合せが多く、最近になってだんだん便乗系の御相談が増えたと聞いています。細かい話は申し訳ありませんが事務方に聞いていただけたらと思います。手元に詳細な資料がございませんので。
それから、もう一つ、恐らくそれはPIO-NETの方の話もあると思いますけれども、これもいわゆるキャンセルの話とか、便乗商法の話とか、マスク等の不足に対する話とか、様々なものが来ていると思います。件数まで分析が十分にできていないのではないかと思いますが、これも事務方に聞いていただければと思います。

NHKの秋山です。
2点お伺いします。今の濃厚接触者の話に関連しますが、陽性が確認される前から同居されていて、接触されていたということは間違いないのでしょうか。

間違いないです。確認される前からです。

2点目なのですが、長官が最後に消費者庁で執務されたのがいつかということと、職員の方が疑われてしまう可能性もあるかと思いますが、執務に当たることに関しては、どういった対策を採られていて、もし保健所から何か言われていることがあれば教えていただけますでしょうか。

まず、私は、幸か不幸か連休を挟んでおりますので、分かってから遡って2週間お会いした人たちには伝えた方がいいだろうと思っておりまして、そのときまでにお会いした方には基本的にはお伝えはしています。
ただ、当然その方々もお会いするときにはマスクを着用し、長官室でも窓を開けて離れておりましたので、そんなに密にお話をしていたという記憶はないです。ただ、気にされる方もいると思うので、そのような方々には皆さん伝えております。

最後の執務は、一昨日ということで間違いないですか。

月曜日の夕方に連絡がありましたので、月曜日は来ておりました。

共同通信の国枝です。
確認ですが、消費者庁の職員に陽性が出たという方はいないということでよろしいでしょうか。

消費者庁の職員で陽性が出たという話は、今のところ承知しておりません。職員に関しては全員に事情をメールで説明しております。

メールで連絡をしたということですか。

私との連絡を2週間テレワーク体制にしてもらう必要があるので、事情について人事から伝えております。もう一つは、恐らく打合せをした人間も当然いますので、事情を伝えた方がいいだろうと思いまして、先ほど御説明した内容を私からも職員にメールで伝えております。

NHKの秋山です。
発表が今日になった理由があれば教えていただけないでしょうか。

直接接触した方に対しての説明をまず先に行っていたということと、本日この長官会見が予定されておりましたので、直接御説明をした方が誤解がないと思いましたので、こういった形にさせていただいたということであります。

2週間在宅での勤務になってしまうということですが、一方で先ほどもあったみたいに消費者トラブルの相談が増えているということで、消費者行政に対する期待などが高まっていると思うのですが、改めて消費者庁の業務を進めていくに当たっての長官としての思いというか、お考え、今はどのように感じていらっしゃいますでしょうか。

幸いなことに、メールと電話、テレビ会議も含めて、職員ほか関係者とも連絡は十分できておりますので、その点はあまり心配しておりません。
先ほどの、新型コロナウイルス給付金関連消費者ホットライン0120-213-188も含めて、これからいろいろなことが新型コロナウイルス関連で出てくるであろうと思っております。引き続き、支障がないように、しっかり職員と連携してやっていきたいと思っております。よろしくお願いします。