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伊藤消費者庁長官記者会見要旨
(2019年10月24日(木) 15:00~15:11 於:中央合同庁舎第4号館6階消費者庁記者会見室)

発言要旨

皆様、こんにちは。
まず、台風被害関連です。
台風第15号、それから台風第19号と、続いて台風が来ておりますが、台風に関連した消費生活相談の10月23日時点の状況を申し上げますと、これまでに全国の消費生活センターに寄せられた相談、台風第19号関係が138件、第15号関係で1,017件となっております。いずれもPIO-NETへの登録分の数値となっております。
相談件数は、被害直後は少ないのですが、その後少し落ち着くと、すごく増えるという傾向があります。この間も注意喚起をさせていただきましたが、消費者庁では、これまでTwitter、官邸LINE、官邸メルマガ等で、災害に便乗した悪徳商法への注意喚起をしているほか、啓発用チラシを作成し被災自治体等へ配布するなどをしているところです。
消費生活センターに寄せられた相談によれば、既に不審な義援金募集の呼びかけに関する相談や、被災したお住まいを訪問する事業者から持ちかけられる家屋修理等の見積りに関する相談が、被災地に限らず発生していると聞いております。消費者の皆様におかれては、消費生活上心配なことがある場合には、1人で悩まず、お近くの消費生活センター、「消費者ホットライン188(いやや!)」に御連絡をいただきたいと思っております。
2点目は、フリマアプリ配送の食中毒リスクについてです。
年末に向けて、これからいろいろとお買物なさったり、あるいは贈物をされたりする機会もあるのではないかと思います。そのとき、フリマアプリやオークションアプリを利用されるということもあるのではないかと思いますが、要冷蔵食品を常温配送することの危険性について、食中毒防止の観点から、注意喚起を行うためのリーフレットを消費者庁ウェブサイトにおいて公表いたしました。
保存方法に「要冷蔵」と書いてあるものですが、消費者庁が確認したところ、例えば贈答用に真空パックされた要冷蔵食品を、真空パックされているから大丈夫だろうとか、あるいは、保冷剤を入れたから大丈夫とか、あるいは、クール配送では、送り人を匿名にする、いわゆる匿名配送が使用できない、クール配送では配達料が高くなるといった、安全性への配慮のない理由で常温配送されているような事例が複数のフリマアプリ等において散見される状況にあります。
真空パックなど密閉された食品でも、保存方法と異なる温度で販売・発送した場合に、細菌が増殖し、重大な食中毒の発生につながるおそれがあります。このため、消費者庁としては、要冷蔵食品を常温配送するような商品は「売らない、買わない、掲載させない」との視点から、Twitterやリーフレット等を活用したフリマアプリ等の利用者への注意喚起、それから、フリマアプリ等を運営するプラットフォーマーに対し、利用者への注意喚起に関する協力要請を行ったところです。
さらに、年末のお歳暮商戦を見据えて、全国一斉に食品表示の取締り強化を図る、食品表示年末一斉取締りにおいて、全国154の地方自治体と協力し、消費者への注意喚起を行う予定です。
本件は国民の生命、身体に関わる、安全性に係る問題でございますので、各報道機関におかれても、積極的な注意喚起への御協力をお願いしたいと思っております。

質疑応答

テレビ朝日の北田と申します。
今のフリマアプリの配送の件ですが、具体的にはどういう商品を念頭に置いていらっしゃるのかということと、プラットフォーマーへの呼びかけというのは、どういうことをされるのかという2点をお願いします。

実は、この真空パックなどの密封商品でも命に関わる食中毒が発生することがあるというのは、平成24年に厚生労働省医薬食品局食品安全部が出している例があります。こういう要冷蔵ですとか、10度以下で保存してくださいと言われているような表示がある食品について、そうでないと、例えば真空パックで膨張、異臭があって、ボツリヌス菌のような毒素が出ていると食中毒になるとか、そういった危険があるものですから、気を付けていただきたいという意味です。
それから、もう一つ、御指摘いただきましたフリマアプリ等のプラットフォーマーに対するお話ですが、まず、利用者に対して注意喚起をしてくださいというのはもちろんのこと、それと併せて、例えば表示の情報を担保するとか、あるいは表示された保存方法でない格好で送ったりしないよう、利用規約についての見直しをしていただけないかというお願いを、させていただいたところです。
具体的に、プラットフォーマーの方でどのように御対応をされるかというところは、私どもとしても気を付けて見ていきたいと思っております。
匿名配送のクール便は、まだそんなにたくさんの業者が扱っていないということもあるとは思います。真空パックされていると、つい大丈夫そうな気がしてしまうところがあるのですけれども、決して安全ではありません。その点は危険性を御存じない方が非常に多いのではないかと思いますので、是非気を付けていただきたいと思います。

時事通信の片岡です。
フリマアプリの件で、消費生活相談は寄せられているのでしょうか。

具体的にその件でこうなったというようなことはないのですけれども、やはり本来保存、冷蔵でしなくてはいけないものが、そういう形で売られているということに関しては、事業者を始め、御心配をされる向きがありますので、事故につながらないようにということで、今回の注意喚起をさせていただくところです。
どうしてもフリマアプリですと、個々の人同士の契約になるものですから、そういう状況があっても、なかなか消費生活センターの方に相談するということがないのではないかと思いますので、余計に心配に思っているところです。

NHKの秋山です。
いわゆる消費者と消費者のトラブルで、今回のような場合は食中毒になる可能性がありますが、消費者庁としては、事業者対消費者という構図ではないケースだと思うのですけれども、加害者にもなり得るという観点からすると、長官としては改めてどういう消費者に対して、どこに気を付けてほしいと思われますか。

二つありまして、一つは売る側になった場合に、買う人に被害を与える可能性があるということですので、そこはそういうことを御存じじゃない方が非常にたくさんいらっしゃるのではないかと思うので、商品に対する、あるいは安全性に対する正しい知識を身に付けていただきたいということです。
それから、もう一つは、消費者に対してではないですが、消費者に場を提供されるプラットフォーマーに関しては、改めてそういう事実があることをちゃんと利用される方にお伝えいただくということが一つと、そういうことができるだけ起きないような仕組みに変えていただく必要があるのではないかと思っています。
飽くまでも、もちろん消費者対消費者、CtoCの取引ではありますけれども、場を提供する方にも、そういう危険なことが行われないようなことに、御協力をいただきたいと思っております。

共同通信、田中です。
フリマアプリの件ですけれども、複数のフリマアプリで散見されるとおっしゃっていましたが、具体的に数を把握していたら教えていただけますでしょうか。

総数をチェックしているわけではなくて、いろいろなものがあるのは御案内のとおりだと思いますが、一つに集中しているというより、いろいろなところで見られるというところがあります。どこかのフリマアプリだけが危ないとか、そういうことではないです。これは消費者そのものに基礎的な知識が多分ないからだろうと思います。先ほど申し上げたように、真空パックだから大丈夫だろうとか、保冷剤付けたから大丈夫だろうと。実は私自身も担当にえっ、大丈夫じゃないのかと、聞いたくらい知識が不足しておりましたので、皆様にも注意をしていただきたいです。

リーフレットに、送った側に法律上の責任が問われることがありますとありますけれど、これは食品衛生法のことですか。

(表示対策課)その他、食品表示法と、場合によっては民法が関わるかと思います。