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伊藤消費者庁長官記者会見要旨
(2019年9月11日(水) 14:00~14:10 於:中央合同庁舎第4号館6階消費者庁記者会見室)

発言要旨

まず、台風15号に係る被害の関係でございます。
御案内のとおり、猛烈な風雨となった台風15号によってお亡くなりになられた方など、人的、物的被害が出ております。被災に遭われた方にお見舞いを申し上げます。千葉県、神奈川県では、複数の電柱の倒壊や大規模な倒木、土砂崩れ等により、約47万戸の停電が11日の6時半現在で発生しております。このため、熱中症リスクが高まっていますので、こまめに水分補給する等の熱中症予防に御留意いただければと思います。
また、大規模な災害の後には、災害に便乗し、建物、設備の修理や点検をかたる悪徳商法などの消費者トラブルが発生する傾向にあります。今後、契約等には慎重に御対応いただき、困ったときは1人で悩まず、お近くの消費生活センター、「消費者ホットライン188(いやや!)」に御連絡ください。
二つ目でございます。先程、第4次安倍改造内閣の名簿が官房長官から発表されました。
宮腰大臣におかれましては、消費者庁10周年というときに、今後の消費者庁について御示唆いただいたり、会見でも大臣がおっしゃっていましたが、自ら地方重視ということで、出先のない消費者庁がちゃんと地方行政の声を聞いてやっていくべきであるという姿勢の下、自ら地方へのキャラバンに行っていただいたり、あるいは、先週の国際会合といったようなことを、主導してやっていただいたり、常に消費者目線で物事を考えていく、特に10周年に当たっては、福田元総理がおっしゃっていた消費者庁設立のときの原点に立ち返り、もう一度物事を考え直すようにと御指導いただいたのは、非常に思い出深いことでございます。
次の大臣は、総理補佐官を長くやられていた衛藤晟一大臣が就任されると発表されております。しっかりと大臣をお支えして、御指導を賜りながら、消費者行政を推進していきたいと思っております。

質疑応答

共同通信の田中です。
先週の徳島でのG20につきまして、長官も行かれたということで、その所感や御感想などがあれば。徳島でデジタル関係のことを、政策会議をされたと思いますが、その中身について、発言できる限りでお願いします。

9月の5日から2日間にわたってG20消費者政策国際会合、日本も含めて38か国・機関が参加し、日本の代表団やオブザーバーも含めると180名程度の参加者がおりまして、非常にいい会議ができたと思っています。
御案内しておりますとおり、デジタル化の急速な進展に伴う新たな消費者問題への対応とか、あるいはSDGsの推進ということで、各国に共通する政策課題についての活発な議論が交わされたと思っています。
最後のぶら下がりでも申し上げたのですけれども、デジタル化になると、新しい消費者の脆弱性がある、場合によると脆弱性が作られるといったようなことも含めてあるということ。そうなってきますと、国境を越えた様々な取組が必要になるということが、実感として分かりました。
その上で、今後、お互いに情報共有をして政策対応をしていく必要があるなと。会見でも大臣がおっしゃっていましたが、消費者庁だけでは対応できるものではありませんので、関係の各省とよく連携をして、デジタル時代の光と影というものについて、その影の部分が消費者にとって大変なことにならないように、我々としてもしっかりと注視をしていきたいと思っております。
また、大臣にもバイ会談をしていただいたり、そういう意味では非常に緊密な連携がとれるということになりまして、越境取引に関する取組も、これから更に結んでいただけるところも出てきそうな感じも持ちましたので、良かったと思っております。

ウェルネスニュースグループの木村です。
先週金曜日に、消費者庁の方から注意喚起が出ました「ケトジェンヌ」という健康食品についてですが、これからも販売するようですけれども、被害が引き続き出た場合、消費者庁としてはどのような対応が可能か教えてください。

今の段階では、一部、健康被害に遭われている方がいるという情報が寄せられているので、まず気を付けていただくということが一つ。
それから、併せて契約の話も書かせていただいたのですが、定期購入になっている場合がありまして、これについては、しっかりと「消費者ホットライン188(いやや!)」で対応させていただくように、国民生活センター等と連携をしていきたいと思っております。

ニッポン消費者新聞の丸田です。
先ほどの注意喚起ということで、「高齢者の誤飲・誤食事故に注意しましょう!」という、とても深刻な事例が出ております。後ろには関係機関への情報提供と書いてありますが、どういった範囲、つまり介護施設とか、高齢者施設とかということを教えてください。

(消費者安全課)後で、またリストをお示しして、御説明させていただきます。いろいろ介護の団体とかですね、高齢者団体とか、幅広く提供させていただいております。

十七つでしたか。

(消費者安全課)はい、十前後だったはずですが、確認します。

関係するところには全部お流しをするということで、周知していただくように。

施設もっていうことですか。

施設関係の団体です。

(消費者安全課)協会を通じて施設関係にもお願いしているということだと思います。

NHKの秋山です。
最初の、冒頭にもありました台風15号の関係で1点伺いたいのですが、消費者トラブルの関係もあると思いますが、停電から復旧した際の注意喚起などは、何か注意を呼び掛けられることはありますか。

今のところ、まだ具体的にこの停電に関して、復旧のときにどういうことに気を付けたらいいかということを発信していないのですが、担当ともよく相談したいと思っております。