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井上内閣府特命担当大臣記者会見要旨
(2021年9月10日(金) 10:31~10:43 於:中央合同庁舎第4号館4階共用408会議室)

発言要旨

消費者及び食品安全担当の大臣として報告します。
本日、9月10日は「コンタクトレンズの日」です。新型コロナウイルス感染症拡大の影響などもあり、インターネットなどでのコンタクトレンズの購入は今後も増えると見込まれております。インターネットなどでの購入は簡単ではありますが、眼科を受診せずに購入されている現状があります。
コンタクトレンズは、手軽ではありますが、目に直接触れる医療機器であり、誤った用い方をすれば深刻なけがや病気につながりかねません。当庁の事故情報データバンクにも、毎年、一定数の被害情報が寄せられております。
このため、本日、消費者に向けて、コンタクトレンズの安全使用に関する注意喚起を行います。カラコンも含め、コンタクトレンズは高度管理医療機器です。まず眼科医を受診し、処方を受けた上で購入し、使い方を守り、定期的な眼科受診でコンタクトレンズを快適に使っていただくようにお願いいたします。
もう一つ、消費者及び食品安全担当の大臣として報告します。
サステナブルファッションの推進につきましては、8月に政府一体となって取組を進める体制を構築しました。今後、より多くの消費者の方に、こうした取組を知っていただくことが鍵となります。このため、様々な世代のインフルエンサーとも言える方に御協力をお願いし、今回、「わたしのサステナブルファッション宣言」リレーを行うこととしました。開始に当たって、9月15日、大臣室においてオープニングセレモニーを行います。宣言をきっかけに、より多くの消費者にサステナブルファッションに関心を持ってもらい、実践する人の輪を広げていきたいと思います。
私も含め、宣言はSNSに投稿し、どなたも御覧いただけるようになる予定ですが、報道各社におかれても是非御参加をいただきたいと思います。
クールジャパン戦略担当の大臣として報告します。
本日、第3回クールジャパン戦略会議を開催します。
本年7月に決定した「知的財産推進計画2021」において、新型コロナによる社会の変化や人々の価値観の変化を踏まえ、新たにクールジャパン戦略の再構築を行いました。
今回の会合では、新たに再構築した戦略について政府全体で理解を深めるとともに、会議に参加する関係府省の副大臣や政務官に対してクールジャパン関連施策のさらなる取組を促す場といたします。
来年度の予算編成に向けて、関係府省と連携し、政府全体でクールジャパン関連施策を効果的に推進してまいります。
最後に、宇宙政策担当の大臣として報告します。
まず、政府全体の宇宙関係予算について報告します。
宇宙の重要性の高まりを踏まえ、内閣府から各省に拡充をお願いしてきたところですが、令和4年度の要求額は対前年4割増の4,847億円となりました。しかし、大切なのはこれからです。予算編成の過程において、少しでも多くの予算を確保できるよう、引き続き(関係府省と)連携してまいります。
続いて、宇宙政策の一つであり、我が国独自の衛星測位システムである準天頂衛星システム「みちびき」の初号機後継機を10月25日に打ち上げる予定です。現在運用されている準天頂衛星システムのうち、リプレースが行われるのはこれが初めてです。
準天頂衛星システムが提供する位置・時刻情報は、デジタル社会における基盤インフラとして、我が国の経済社会の発展に資するものです。準天頂衛星システムは、現在4機体制であり、後継機の打上げによって、より安定したサービスの提供が可能となります。さらに、2023年度をめどに7機体制の確立を目指しており、これにより、一日を通していつでも、我が国の準天頂衛星システムのみで測位を行うことが可能となります。
引き続き官民が結束して準天頂衛星システムの整備と利活用が促進されるよう、政府を挙げて積極的に取り組んでまいります。
以上です。

質疑応答

サステナブルファッション宣言について、1点お伺いします。
こちら、一旦広まりの結果をまとめ公表とありますが、大臣としてもどのぐらい広まってほしいか、期待感がありましたら教えてください。

やはりサステナブルファッション、あるいはファッションロスとも言っていますけれども、まだまだなかなか認知度が低いなと思っています。ただ、むしろヨーロッパなどではだいぶ認知が広まっておりますので、我々、日本の国としても、危機感を持って取り組んでいきたいと思います。ですから、こういった新しい手法で、SNSを使ったこういう形で広げていくということで、特に意識の高いというか、そういった関心の高い方に是非、御自身も広めていく主体となって参加してもらいたいと思います。

関連のサステナブルファッションの質問なんですけれども。宣言リレーはSNSへの大臣の動画投稿でスタートするということなんですけれども、これは他の方にも動画(投稿)を呼びかける内容だけになるのか、大臣としても何か御自身でサステナブルファッションという観点から取組を御紹介される予定なのかというのを、ちょっとお伺いしたいんですが。

SNSに投稿する内容と、それから15日にやるイベントの中で、いろいろ紹介も含めてしたいと思っていますし、私個人としても、当日、サステナブルファッションを身にまとって、それから、自身の体験とか考え方なども発信をしていきたいと思っています。
こういうSNSのリレーという新しい企画なので、あまり、いわばお役所的にならないように、いろんな消費者の方々に関心を持ってもらえるように、あるいは親しみを持ってもらうように、そういった姿勢で今回臨みたいなと思っています。

来週、CSTIの有識者懇談会の中で、教育・人材育成ワーキンググループの初会合が開かれるようですけれども、こちらについてどんなことを議論してもらいたいかということ、期待感みたいなものも含めてお話しいただきたいなと思います。

来週16日にCSTIの「教育・人材育成ワーキンググループ」の初会合を開催します。このワーキンググループは、第6期科学技術・イノベーション基本計画において、教育・人材育成に関する事項が新たな柱として盛り込まれたことを踏まえ、計画の実現に向けた具体策の検討を進めるために設置をしました。
新たな価値創造やイノベーション創出のためには、次世代を担う若者や子どもたちが自らの興味や関心に基づいて主体的に学び、これまで想像もできなかったようなアイデアや発想で社会的な価値を生み出すことが不可欠です。今回のCSTI、中教審、産構審の合同ワーキンググループは、霞が関でも初の試みとして、内閣府がリードして文科省、経産省、デジタル庁など関係府省が連携するものです。教育デジタル・トランスフォーメーションを推進しつつ、子どもたちの自らの関心や認知の特性を踏まえた主体的な学びができるように、教育をめぐる時間や人材、財源といったリソースをどう充実し、再配分するかの具体的な議論を行う予定です。
ワーキンググループは今年度末までに取りまとめを行う予定であり、闊達な議論を期待したいと思います。

コンタクトレンズのことについて一つお聞きします。
消費者の使う責任ということだけではなくて、この被害・障害の発生には、作る責任とか売る責任もあるのではないかというのが課題としてあるのではないかと思いまして。今回、厚生労働省と連携して、特にネット通販の購入品にということがちょっと書いてありましたので、要するに、事故防止に向けて、そういう事業者及び事業者団体に対して何らかの要請であるとか、あるいは働きかけということはお考えでしょうか。

今日の「コンタクトレンズの日」に、日本コンタクトレンズ協会が普及啓発イベントなどを行う予定になっておりまして、私もメッセージを収録して寄せております。ですから、そういう意味では事業者の方々にも、協力をして、消費者のためにこういった運動に参加してもらっております。
ただ、その資料でも書いてありますけれども、なかなか個人輸入の海外産のコンタクトレンズについては、非常に規制が難しいといったような問題がありまして、ですから、そこはまだ論点として残ってはいるんですけれども、それも踏まえた上で、しっかり輸入物についてとりわけ注意をしてもらいたいということは周知徹底を図っていきたいと思っています。

これは事務方への確認かもしれないんですが、「みちびき」は、(打上げの)時間は出ているんでしょうか。何時ごろとか。

(事務方)11時から12時の打上げ予定時間帯になります。