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井上内閣府特命担当大臣記者会見要旨
(2021年4月16日(金) 9:02~9:12 於:中央合同庁舎第4号館2階共用220会議室)

発言要旨

本日、自民党の「政策決定におけるアカデミアの役割に関する検討プロジェクトチーム」の塩谷座長及び役員の皆様と面会し、意見交換いたします。
党PTの皆様には、昨年12月にも大臣室までお越しいただき、PTとしておまとめいただいた提言を受け取りました。先日にはPT役員会も開催され、学術会議が取りまとめようとしている報告書について意見交換されたと聞いております。
この度、面会の申出がありましたので、PTでどのような議論がされているのか、よく話を伺いたいと思います。
国際博覧会担当の大臣として報告をいたします。
本日、映画監督で、2025年日本国際博覧会協会シニアアドバイザー、大阪・関西万博テーマ事業プロデューサーを務められている河瀬直美さんと面会をいたします。
現在、政府として、閣議決定した基本方針に基づき、万博の開催に向けた準備を進めているところです。本日の面会では、大阪・関西万博のテーマの具体化について御意見を伺い、今後の準備に弾みをつけてまいりたいと思います。

質疑応答

大学の資金に関する質問をさせていただきたいです。
この後行われます専門調査会で、大学の資金に関する議論が行われると承知しております。大臣は、大学の資金に関する今の状況について、どのように認識されているのか。また、その課題についてどう対応されていきたいか、どう改善すべきかといった点についてお聞きしたいです。

おっしゃったように、専門調査会、今日2回目ということで、1回目も出席したんですが、今日も出席したいと思っています。
この課題、非常に重要だと私も思っておりまして、世界に伍する大学をしっかりつくっていかなければいけないということで、人材の確保と並んで、やはりこの資金ということが非常に重要だと思っています。そういう思いで、政府としても例の10兆円ファンドをつくったわけですけれども、この10兆円ファンドを適切に利用していくのと同時に、大学自身にやはり努力をしてもらって、自主財源の確保も含めてしっかりとした体制を整えてもらいたい、そんな思いで専門調査会、聞かせてもらいたいと思います。

消費者担当及び食品安全担当の大臣としてお聞きいたします。
福島原発の汚染の処理水の放出が決定されました。よく言われるのが、風評対策として、これから強化していくということが言われておりますけれども、食品安全御担当の大臣として、健康影響評価を担う、リスク評価を担う食品安全委員会に対する、何か指示とか、あるいは今後の指示の予定とかというのはあるかどうかをお聞きしたいと思いました。

ALPS処理水については、ちょうど今朝も関係閣僚会議を開催したところでありまして、私からも、消費者とのリスクコミュニケーションが非常に重要だということを発言させてもらいました。消費者庁としても、既に現在、関係省庁等と連携をして、毎年数十回にわたり、食品中に含まれる放射性物質に関する意見交換会というのを開催しております。例えば、そういった意見交換会の中で、ALPS処理水についても課題として取り入れると、こういったことをやって、国民、消費者に対する情報発信、的確な情報発信をしていきたいと思っています。

学術会議に関してなんですが、自民党PTからは、報告書案について非常に厳しい意見が大臣に伝えられるのではないかなと思うんですけれども、大臣、その間に挟まれて厳しい立場かなと思うんですけれども、今後どのように調整されていくんでしょうか。

先日のPT役員会の模様というのは事務的に報告を受けております。厳しい意見が多かったというのは事実だと思いますけれども、これはこれで、やはり自民党としてしっかり検討していただくということは大事なことだと思っていますので、今日、そういった意見もしっかり受け止めていきたいと思いますし、これを当然、学術会議側にも伝えて、自民党の皆さんの意見を尊重してもらいたいということは学術会議の皆さんにも伝えたいと思っています。

2点お伺いしたいと思います。1点は、先ほどの処理水に関連する話なんですけれども、昨日、加藤官房長官が処理水放出の話に関して、中国とか韓国が反発していることに関して、科学的な根拠に基づく説明を行っていく必要があるという話をされていたと思うんですが、これについて、大臣としてはどのように受け止めておられますでしょうか。

官房長官のおっしゃったとおりだと思います。国民に対する理解に加えて、やはり国際的な理解を得るということも重要なことだと思っていまして。そういう意味では、例えばIAEAに対してしっかり科学的な裏付けをいただくということをこれから政府としてやっていくと思いますけれども、私も、そういう意味では、例えば毎年開催されるIAEA総会において、処理水の取扱いに係る取組状況、これを発信していくということ。昨年も私から発言させてもらったんですけれども、そういったこともやっていきたいと思っています。

もう一点は、今日からの日米首脳会談に関連する話なんですが、量子技術の話も話題になるという話を聞きました。期待感など、思うところがあればお願いできればと思います。

日米首脳会談ですから、どんなやり取りがなされるのか、私から事前に予断をもって発言することは控えたいとは思います。ただ、量子技術については、昨年の1月に初めて国家戦略となる「量子技術イノベーション戦略」を策定して、「量子コンピュータ」、「量子計測・センシング」、「量子通信・暗号」等の技術領域に係る重点的な研究開発や、国際的な拠点形成に加えて国際的な連携・協力の拡大など具体的な取組を進めています。
米国との間でも、2019年12月に、「日米が共有する価値観に支えられた誠実な協力」、「ワークショップ、セミナー及び会議といった場を通した協業」、「人材交流等の支援」等を盛り込んだ量子技術に関する東京声明を交わしており、既に日米は連携した取組を着実に進めております。
ですから、この流れの中で、さらに日米の協力関係を加速化していくといったことを今回の首脳会談でもお話がされることを、担当大臣としては期待したいと思います。

靖国神社の春の例大祭が来週開かれるんですけれども、大臣は例大祭に靖国神社に参拝されるのか、する場合は何時に行かれる予定なのか。参拝しない場合でも、お供え物の真榊を奉納する予定があるのか、教えていただけますでしょうか。

これは適切に対応を判断していきたいと思います。