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井上内閣府特命担当大臣記者会見要旨
(2020年10月16日(金) 11:37~11:51 於:中央合同庁舎第4号館12階共用1203会議室)

発言要旨

国際博覧会担当の大臣として御報告をいたします。
本日この後、大阪府、兵庫県、奈良県に出張します。大阪では、1990年の「国際花と緑の博覧会」が開催された鶴見緑地公園を訪問し、残されている当時のパビリオンなどの視察を予定しております。博覧会会場について検討すべき課題などを把握したいと考えています。
また、大阪以外の関西地域として、今回訪問する兵庫県及び奈良県では、知事や市長などとの面談を予定しており、万博に向けた取組の現状や課題などについて、率直に意見交換を行いたいと思います。
私からは、以上です。

質疑応答

大臣の兵庫、奈良への出張について、もう少し突っ込んでお聞きしたいんですけれども、大臣は万博のサテライト開催に言及されておりますけれども、そことの関連で今回の出張の狙いがあれば、教えていただきたいと思います。

サテライトに限らず、やはり大阪・関西万博ですから、大阪はもちろんのこと、関西の皆さんの御理解、御協力が不可欠だと思っておりまして、そのために兵庫を始めとして、これからそれぞれ関西の他府県を回りたいというふうに考えています。
その中で、サテライトについても、ぜひそれぞれの自治体の皆さんが前向きに積極的に考えていただければありがたいと思っていますし、具体的にどういう形になっていくかというのも含めて、いろいろ意見交換していきたいと思っています。

大臣、御就任後、1カ月たたれたと思うんですけれども、1カ月を振り返って、何か御所感があれば、各御担当分野のことをまんべんなくお話をいただければありがたいなと思います。

もう本当にあっと言う間の1カ月というのが、率直な感想でありまして、非常に万博を初めとして、重要課題も多いですし、また所管が広いということで、大変であると同時に大きな責任感といいますか、やりがいを感じながら1カ月間走ってきたのかなという思いです。この思いで、これからも引き続き頑張っていきたいと思っています。

あえて、私の担当として、科学技術に関してこの1カ月感じたことを、これからちょっとこういうことに力を入れたいということがあれば、お話をいただければと思います。

科学技術というのは、本当にこれからの日本の未来にかけて、非常に重要な課題でありますし、それから夢のある分野だと思っています。科学技術、そしてイノベーションの力というのは、本当に無限大ですから、それが発揮できるような環境整備をしていくというのが、我々の役割であり、非常に意義があると思っています。ですから、そういう意味で、前向きにすごく力を入れて、また取り組ませてもらいたいと思っています。

先ほど学術会議の件で、総理とお会いしたと思うんですが、どのようなお話をされたのでしょうか。

学術会議のあり方について、総理に御相談をさせていただきました。河野大臣が行革の観点から見直しを考えていくということで、私は担当大臣ですから、そういう意味では、学術会議のあり方そのものについて、やはり考えていかなければいけないと。まずは、学術会議に期待されている役割というものがありますから、それが現状、機能していくのかということを検証していきたいと。そして、必要があれば、しっかり見直しもしていかなければいけないという私の考えを総理に伝えて、総理からはそのとおりなので、しっかりやってもらいたいとお答えをいただきました。

もう一点、梶田会長と総理が近く面会するということですが、この面会によって、どのような点を期待されるのかということを伺います。

その件については、私は直接は承知しておりません。報道で見ておりますけれども、面会をされるのであれば、やはり虚心坦懐に話をして、いろんな問題意識とか思いというものを総理にお伝えいただければいいかと思います。

2点お伺いしたいんですけれども、まず1点目、先日、アルテミス合意に署名されたと思うんですけれども、それによって国際的な宇宙ルールが定められたということで、大臣としまして、今後の宇宙探査や開発における国際協力、そして国際競争に期待することがあれば、教えてください。

アルテミス合意に署名をさせていただきました。重要な一歩だと思っています。このアルテミス合意に示された科学的データの公開とか、あるいは紛争の回避、こういった諸原則、今後の宇宙探査、利用を安全かつ持続可能な形で行うために、全ての国にとって有意義なものであると思います。我が国も本合意に示された諸原則に沿って、宇宙探査分野の国際協力を、これまで以上に積極的に進めていきたいと思います。このアルテミス合意に沿った取組を積み重ねることによって、ルールに基づく透明性のある宇宙探査、利用が広がっていくように、国際社会においても日本が主導的な役割を果たしていきたいと考えています。

それともう一点、昨日、小泉大臣との対談をされたと思うんですけれども、どのようなことを話されたのかということと、それに関する大臣の所感を教えていただければと思います。

昨日、小泉環境大臣から、GOSAT衛星のデブリ対策検討についての中間取りまとめ、これの説明をいただきました。宇宙空間の持続的かつ安定的な利用を確保するため、スペースデブリ問題は極めて重要かつ喫緊の課題であると思います。私、宇宙政策担当大臣として、座長を務めております「スペースデブリに関する関係府省等タスクフォース大臣会合」、これがありますので、これを早いうちに開催をしたいと思っていまして、この環境省の中間取りまとめはいいことだと思っていますので、こういった考え方に基づいて、各関係府省でも取り組むことができないか、私のほうからお願いをし、検討してもらいたいと思っています。

明日からのこの兵庫と奈良県の出張に関して、奈良県では奈良県コンベンションセンターというところ、実際に何らかの会場になり得る場所を視察されると思うんですけれども、ここを視察する目的、もし今分かることがございましたら、教えていただけますでしょうか。これは奈良県側から提案されたのか、そのあたりも含めて教えていただければと思います。

今日これから行きます。奈良は明日になりますけれども、それで、このコンベンションセンターについては、奈良県知事からぜひ見てもらいたいということで、御案内をいただくということになっています。万博の関係でも何らかの形で活用できないかといったような御提案をいただいています。

徳島の「新未来創造戦略本部」への視察のことについてなんですが、これは、本部自体は全国展開を見据えたプロジェクトの拠点であったりとか、消費者政策の今後の研究拠点であるということで、大事な機関だと思います。ここに視察された御感想を1つお聞きしたいということと、それと徳島県からいろいろとこれまで意見があった経緯がありまして、それで知事とも意見交換会をされたということでした。そこでの感想も含めてお聞きしたいと思います。

昨日、徳島で「新未来創造戦略本部」、これがいよいよ本格的に立ち上がったということで、それをまずは私が担当大臣に就任をしたので、視察に行ったということです。あわせまして、知事や市長とも対談をさせてもらいましたけれども、徳島県は本当に消費者行政について大変熱心で、あるいは先進的な取組をいろいろやっていただいておりますので、私自身もいろんなところを視察して、大変参考になりました。少し全国展開できるようなことについては、考えていきたいと思います。
他方で、やはり飯泉知事からは、ここで消費者庁の機能が一部移転ということになりましたけれども、さらなる移転をお願いしたいといったような要望もいただいております。ただ、まずはこの戦略本部、立ち上がったばかりですから、期待されていた機能がしっかり発揮できるように取り組んでいくということが、先決だというふうに思っています。その機能を発揮するために、必要な取組があれば、それを考えていくというふうにお答えをしました。

万博関連でお伺いします。
大臣、かねがね大阪万博を日本万博として、日本全体で機運醸成をしていかなければいけないという話でしたが、先ほどはこれからも関西圏を回りたいというお話でしたが、それ以外、必要であれば、関西圏以外ともいろいろ連携強化等をお考えですか。

そういう意味では日本全体なので、全ての都道府県ということですけれども、なかなか時間の制約もありますし、優先順位ということもありますから、まずは大阪、そして関西と、あとはむしろその全国的な動きをどうやるかというのは、この東京においてしっかりいろいろ考えて取り組んでいきたいと思っています。

以前にも質問があったと思うんですけれども、週末の17日、18日に靖国神社の秋の例大祭がありますけれども、私人としてのお立場も含め、参拝したりあるいは真榊の奉納など予定はありますでしょうか。

以前も申し上げたんですけれども、適切に判断したいと思っています。

行く可能性もあるという、そういう含みでしょうか。

いえいえ、とにかくですね、そこは適切に判断したいということで御理解をお願いします。