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衛藤前内閣府特命担当大臣記者会見要旨
(2020年6月5日(金) 9:26~9:36 於:中央合同庁舎第8号館1階S101・S103会見室)

発言要旨

沖縄担当大臣としてご報告いたします。
内閣府では、沖縄の魅力を柔らかく発信することを目的に、インターネットサイト「OKINAWA41」を運営しています。
今般、このサイトにおいて、「皆で作ろう!首里城アート」と題して、首里城の塗り絵作成企画を開始します。
100枚に分割した首里城のパーツに塗り絵をしていただいて、それらを結合することによって、首里城アートを完成させます。
ご協力いただいた方には、「首里城の瓦のかけら」を抽選でプレゼントいたします。これは首里城の焼け残った瓦を活用する企画でもあります。
詳しくはインターネットサイト「OKINAWA41」をご覧ください。

質疑応答

読売新聞の三沢です。せっかくかりゆしを着ていただいているので、かりゆしの着心地を教えてください。

やはり涼しくていいですね。ちょっと派手ですけれども、沖縄に行ったらちょうど合うんではないかと思いますけれども。
今年の最優秀作品に選ばれたものです。ヤンバルクイナに、沖縄の花のデイゴ、それから八重山ミンサーですか、4つ、5つの模様を入れたものでして、第2位は沖縄の海と空と島をイメージしたブルー基調のものです。
今年はコロナの関係で、いつも沖縄の方が来られて、総理にかりゆしをプレゼントするという贈呈式があるんですが、今年はそれが中止でした。まだ県ごとの移動はもうちょっと、6月19日ぐらいまでということでございますので、6月の第1回目の閣議で、皆さん、かりゆしを着ましょうということで、第1次安倍内閣のときからずっとやってきたんですけれども、今年はそれはちょっと延期するか中止するかということで、とりあえずはやめたところですけれども。できれば6月19日過ぎて、沖縄の方が官邸でも行こうかということになってきたら、できるだけその近い閣議で、みんなかりゆしを着てもらえるということをやれれば良いと思っていますけれども、ちょっとコロナの関係で動きが分かりませんので、今日は私と、あと小泉大臣がかりゆしを着てくれていました。

毎日新聞の佐野です。先ほど冒頭おっしゃられた塗り絵の企画なんですけれども、今回、こういう首里城の瓦のかけらをやるというのは初めてでいらっしゃいますかね。

そうですね。当然、お話をさせていただきましたように、首里城の再建に時間もかかるけれども、現状の首里城を見ていただくとか、いろいろな形で企画をしています。そして、そのために、やはり観光客ができれば途切れないようにという形の企画を、もともと我々としても考えますということを、焼失のときから申し上げていましたので、その一環です。
いずれにしても、周辺整備をしながら、観光客の方々にお越しいただけるような体制をつくりたいという措置で、その中でまずこれをやろうと。あと、また幾つかの企画を持っておりますので、逐次それを実行に向けて頑張ってまいりたいと思っております。

琉球新報の知念です。先ほどの「かりゆし閣議」の関係なんですけれども、6月19日以降、また沖縄県から贈呈とかあれば、またできるか考えたいというような趣旨のお話だったと思うんですけれども、引き続き、できるかどうかというのを模索し続けるというような、そういったお考えだということでよろしいでしょうか。

私はですね。沖縄から、総理や官房長官にかりゆしを持って訪問という格好でいつもありましたけれども、今年はご存じのように、今のところ中止されていますけれども、それができ次第、行われるということであれば、またそういう日を設定することができればということで、官房長官等何人かの人には声をかけているところです。
それは、やはり沖縄からの声もないと、なかなか急にとなっても困るでしょうから、それから、県外の移動も少し楽になるというか、そういう事態にならなければ、なかなかそれはできないでしょうからね。

NHKの高洲と申します。昨日、尖閣諸島の周辺の海域で中国当局の船から日本の漁船が追尾を受けた問題などを受けて、自民党の政務調査会が周辺海域の体制整備の強化を求める決議文を取りまとめましたけれども、改めて領土問題担当大臣として、この受止めと、今後の体制の在り方などについてご所見がありましたらお願いいたします。

御指摘の決議については承知をいたしておりまして、重く受け止めているところでございます。
尖閣諸島は、歴史的にも、国際法上も明らかに我が国固有の領土でありまして、現に我が国でこれを有効に支配しているところでございます。したがって、尖閣諸島をめぐって解決すべき領有権の問題はそもそも存在していませんが、近年、尖閣諸島周辺の海域において、中国船による接続水域内の航行及び領海侵入が継続化していることは、極めて遺憾と考えており、日本の領土・領海・領空をしっかり守り抜くため、様々な形で強固に守りを固めることは重要と考えています。
今までは、接続水域が多く、あるいは領海に入っても、日本からの呼びかけがあれば短時間で出ていたんですけれど、そういう中で日本の漁船に接近したということはありましたけれども、これだけ激しく数時間にわたって追尾するということは、大変漁民の方に申し訳ないと思っているところでございます。
ですから、引き続き、警戒監視体制の強化や、それから、やはり漁民に対するいろいろな支援、どういうことができるのか、もう一回ちゃんと考えていかないといけない。もう直接漁民が日本の領海内で追われるなんていうことは、あってはならないことです。調べてみますと、漁民の方も、やはり接続水域や、周りのEEZの方にもなかなか怖くて出にくいということもあるようですけれども、そんな問題も入れて、この漁民に対する支援というか、それもちゃんと考えていかなければいけないと思いますし、それから、そういう意味では、海洋状況の把握等もちゃんとやらなければいけないのではないかと思っています。
ですから、海洋省庁との密接な連携のもとに対応に万全を期したいと思っております。そして、この尖閣諸島をめぐる情勢について、国内外に我が国の立場について正確な理解が浸透できるように、発信に努めてまいりたいと思っております。そういう意味でも、領土・主権展示館も(コロナによる臨時休館を経て)再オープンしたところでございますので、更なる充実、あるいは発信についても強化もしてまいらなければと思っているところでございます。