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衛藤前内閣府特命担当大臣記者会見要旨
(2019年9月27日(金) 10:54~11:07 於:中央合同庁舎第8号館1階S103会見室)

発言要旨

沖縄担当大臣として御報告いたします。
明後日、29日(日)から30日(月)にかけて沖縄を訪問させていただきます。
今回の訪問では、10月1日に開業となる「沖縄都市モノレール延長開業記念祝賀会」に出席をするとともに、延長区間で試乗をさせていただく予定であります。
また、県内の首長の代表及び経済団体の代表の方々と懇談するほか、西普天間住宅地区跡地や那覇空港の滑走路の増設事業、第2滑走路を今造っておりますので、それらの現場を見て、沖縄振興の実情について少しでも理解を深めたいと思っている次第でございます。

質疑応答

沖縄タイムスの大城です。
沖縄振興について伺います。昨日の沖縄県議会代表質問で、沖縄県の担当部長は、「いまだ本土との格差が残る分野もあり、その解消が図られるまでの間は高率補助制度等を継続する必要がある。」との認識を示しました。大臣は本土と沖縄県との格差についてどのように認識されているか。また、高率補助の継続についてはどのようにお考えでしょうか。

沖縄を見ておりまして、沖縄の現状の厳しいところ、また、今までみんなで頑張ってきて沖縄振興が図られてきているところ等を共に感じています。しかし、いまだ沖縄の県民所得は最下位であるとか、多くの克服すべき課題もあると承知いたしています。
そして、早急にこの検証を仕上げて、次の計画に向けてどうするかということを考えなければいけない時だと思っております。今検証中でございますので、そういう意味では今後どうするかということで、白紙の状態で臨んでいるところでございます。

NHKの高洲と申します。
改めて、大臣は先日、長崎県対馬市を訪問されまして、韓国からの観光客が激減するなど、離島の現状について視察されましたけれども、改めて今回の視察で見えてきた課題と、それに対してどう対応されていくお考えか教えてください。

対馬市を訪問いたしまして、長崎県副知事、対馬市長、それから長崎県議会議長を始め議会の方々と、また、グランピングをやっている方のところを見たり、いろいろな場所を見て回りました。
非常に勉強することが多かった。また、基地も見させていただいて、展望台からは釜山の方も見させていただきまして、非常に有意義な視察をさせていただくことができました。
改めまして、韓国人の観光客が減っている中、その与える影響、大変さをつくづく感じたところでございます。そして、みんながこの「有人国境離島法」に基づく懸命な努力をされていることを感じましたので、今後もっとバックアップできるように、いろいろなことを考えていかなければいけないと思っています。
さらに、私としては、やはり大変なことが多いので、もっともっといろんな調整ができて、各省庁挙げて、この有人国境離島について、バックアップをしなければいけないのではないかと、そんな感想を持って帰ってきました。

朝日新聞の及川です。
関連なんですけれども、対馬の出張の関係で、韓国人客の激減に対して、菅官房長官は、政府としては幅広い国からの、九州を含めて観光客が来るようにキャンペーンをして取り組んでいきたいというような、韓国以外の国からのインバウンドという発言があるんですけれども、ただ、対馬の地理的な環境からではなかなかほかの国から来てくれるということも想定はできず、韓国人客を取り戻さないと9割減が見込まれている状況はなかなか改善できないと思うんですけれども、そういう対馬に特化した韓国人客の激減に対応するための策を今後政府としてとっていくようなお考えはありますでしょうか。

対馬の歴史、文化、自然も大変すばらしい土地であるということについて改めて感じました。そしてまた、国境にあり、領海保全等の活動の拠点にもなっているという地理的な問題についても、強く対馬の重要性について感じたところでございます。
そういう中で、韓国人の方々の観光客が減っているということですが、相互理解を深めていって、韓国の方にも、もっと親善の進展ができればと思っています。長崎県も、対馬市の市長、議員の方々も、ちゃんと行っていきたいと思っていますから、やはり我々もバックアップできればと思っています。
しかし、同時に、韓国にだけ頼る観光ということではなかなか難しい。改めてこの歴史、自然、文化等のいろいろなことを考えると、広く日本中からも、ほかの諸外国からも、もっと人を呼べるすばらしい可能性を持っているということを感じましたから、恐らく官房長官はそこに触れられたんだと思います。

(朝日 及川記者)あと、沖縄の出張の件なんですけれども、1日に祝賀会に御出席されるということで、今回新しく4駅が開業されるかと思うんですけども、その延伸についての大臣としての受け止め、御期待をお願いいたします。

ゆいレールの延伸は非常に良かったと思っています。前から沖縄の方々の希望はありました。やはり使われるのは地元の方々の方が多いのではないかと思います。観光客は、どうしてもレンタカーを借りる方が多いようですが、それでも慣れてきたらこのゆいレールがもっともっと利用されるし、地元の方々も、これを利用できると、東京で言えば山手線みたいな使い方がもっとできていく。街中における移動として、非常に大きな役割を果たしてくれると思っています。
いずれにいたしましても、あの地域から、嘉手納以南が、普天間が460haぐらい、それからほかで550haぐらい、計1000haぐらい返還されてくる予定ですから、沖縄の中南部の振興計画にとって、大変大きな振興計画が組める地域の返還が予定されていることについて期待いたしています。新しく返ってくる1000haが、全沖縄の拠点地域になってくれるような、新しい沖縄のまちづくりの計画が出来ていけば良いと思っています。その振興計画について、どういう形で一緒に話ができるのか分かりませんが、是非あらゆる協力をしていかなければいけないと思っています。
恐らくその振興計画も、国を挙げてのいろいろな知恵の出し方もあるのではないかと思いますので、是非ここは知事や県議会の方々、あるいは経済界の方々、それから離島の方々など全沖縄の方々を入れて、返還後の跡地利用について、皆で考えていかなければいけないところではないかと思っています。非常に大きな可能性を秘めている。ですから、そこに期待いたしています。

東京新聞の川田です。
10月4日に臨時国会が召集されることが正式に決まりました。今国会の焦点、注目点の一つに国民投票法の改正案だったり、与野党での憲法論議の進展というのが挙げられると思うんですけども、衛藤大臣、大臣就任前から自民党の憲法改正推進本部の副本部長をやられているなど、改憲に対してこう並々ならぬ意欲というのを持っておられると思うんですけども、今回臨時国会でどのような議論を期待されているのかというのをお聞かせください。

ここは私の任務と直接関係はないですから、自民党の一国会議員としては、今まで申し上げたとおりでございますが、そういう関係の部署の職に一切就いておりませんで、所管外でございますので、私が今論評するべきではないと思っています。
しかし、国の将来に関わることでございますから、是非国会を挙げてちゃんとした議論をしていただきたいと願っている次第でございます。