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第1部 第2章 第3節 持続可能な社会の実現に向けた若者の取組

第1部 消費者問題の動向と消費者の意識・行動

第2章 【特集】変わる若者の消費と持続可能な社会に向けた取組~18歳から大人の新しい時代へ~

第3節 持続可能な社会の実現に向けた若者の取組

 現在、世界では、地球温暖化や環境汚染等、様々な社会課題が発生しており、「持続可能性」(サステナビリティ)をキーワードとした問題解決が求められています。2015年の国連サミットでは、SDGsが採択され、持続可能でより良い社会の実現を目指すことが、世界共通の目標として定められました。

 こうした目標の実現に向けては、消費者、事業者及び行政の協働の必要性が認識されていますが、若者はこうした取組の最大の受益者であり、若者も主体的に取り組む必要があると考えられます。

 2017年に公示された小・中学校学習指導要領及び2018年に公示された高等学校学習指導要領でも、「持続可能な社会の創り手」の育成が掲げられています。これにより、学校教育を通じて、若者のSDGsや社会課題に対する理解が促進されることが期待されます。そして、若者が果たす役割の重要性が増していくと考えられます。

 そこで、本節では第1部第2章第1節で分析した「若者の意識」や第2節で分析した「若者の消費行動」を踏まえ、若者のSDGsやエシカル消費に対する意識と取組状況を分析するとともに、若者による先進的な取組や、行政による促進策について紹介し、「持続可能な社会の実現」に向けた消費者行政の在り方を展望します。

担当:参事官(調査研究・国際担当)