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Vol.665 みんなで水の危険を回避! -「こどもの事故防止週間」-

左:海。こどもが一人でアヒル型のフロートに乗り遊んでいるうちに、少しずつ沖に流されていく様子。真ん中:池。立入禁止区域に入ったこどもが、水辺から池に転落しそうになっている様子。右:浴室。こどもがドアを開けようとしているが、鍵がかかっていて入れない様子。吹き出しで、水が抜いてある浴槽のイラストに丸印、水をはったままのイラストにバツ印。

令和7年度の「こどもの事故防止週間」は7月14日(月)から7月20日(日)です。今回は「水の危険は近くにあります、みんなで危険回避!」をスローガンに、各関係省庁がポスターやSNS、ウェブサイトなどを通じて、こどもの事故防止のポイントを呼び掛けています。

<溺水に関する共通の防止策>
  • こどもだけで水に近づかない、近づけさせない工夫を
  • こどもが水に接する場合は、大人は目を離さず、手の届く範囲で見守りを
  • 水に関する危険と対処法を学習し、事前の準備を

警察庁の報告()によると、令和6年の中学生以下の水難の死者・行方不明者を場所別にみると「海」が17.9%、「河川」が64.3%を占めています。
また、中学生以下の死者・行方不明者の割合を行為別にみると、「水遊び」が53.6%と最も多く、「水泳」が10.7%と続きます。

夏休みシーズンとなり、海や川でのレジャーなどに出掛ける機会が増えますが、水の事故も増える時期でもあり、注意が必要です。

外出先でのこどもの溺水事故を防止するためのポイント

お出掛け前に、場所別の事故防止ポイントを確認しましょう。
また、体調が優れない場合は水遊びはやめましょう。小さなこどもの体調は、大人が確認しましょう。

【海】
  • ライフセーバーや監視員等がいるなど適切に安全管理が行われている海水浴場で、指定された遊泳エリア内であることを確認して遊びましょう。
  • 離岸流に注意!発生しやすい場所や対処などを知っておきましょう。
  • 堤防などで釣りをする際は、滑りにくく、かかとのある履物を履き、ライフジャケットを正しく着用しましょう。
【川】
  • 必ず滑りにくく脱げにくいかかとのある履物を履き、ライフジャケットを着用して近づきましょう。
  • 帽子やサンダルなどが流されても、無理に取りに行かないようにしましょう。
  • 風雨、落雷等の天候不良時や上流で雨が降っているときなど、河川等が増水するおそれが高いときには、川に近づかないようにしましょう。
  • 大雨が降っているときや降ったあと、流木が流れる、小石がゴロゴロ転がるなど土石流の前兆現象を確認したら、すぐに川や沢から離れて、少しでも高い場所などに避難してください。
【ため池】
  • 立入禁止となっている場所には絶対に立ち入らないでください。ため池で遊ばないよう日頃からこどもと話しておきましょう。
【プール】
  • プールへの安全な入り方を知っておきましょう。プールサイドを走らない、飛び込みをしない、排水口に近づかないなど、禁止事項が定められていたら必ず守りましょう。
  • 遊具や台などの下にもぐってはいけません。特に水上設置遊具を利用する際は、係員の指示に従い、適切な遊び方・注意事項・禁止事項を守りましょう。

家庭内でのこどもの溺水事故を防止するためのポイント

季節を問わず、家庭内、主に浴室での水の事故にも注意する必要があります。小さなこどもの周りの方々は、とくに以下のポイントを参考にしてください。

【こどもの見守り】
  • 大人が洗髪等でこどもから目を離す際には、こどもを浴槽から出しましょう。浮き輪を使用していても事故が発生しています。
  • こどもは大人の後に浴室に入れ、先に浴室から出しましょう。
  • こどもだけで入浴させないようにしましょう。
【浴室等の水回りの環境づくり】
  • こどもが小さいうちは、入浴後は浴槽の水を抜くことを習慣にしましょう。
  • こどもだけで浴室に入れないよう、ベビーゲートなどを設置しましょう。
  • 使用後の洗濯機、洗面器、バケツに水をためたままにしないようにしましょう。また、洗濯機にはチャイルドロックをかけて蓋を開けられないようにしましょう。

こどもは声や音を出さず静かに溺れることもあります。少しの時間、少しの水量と油断せず、こどもの見守りと合わせて溺水事故が起こらない環境づくりを行いましょう!

(参考)
(過去の関連メール)

担当:消費者安全課