Vol.672 正しい製品の使い方、点検はできていますかー11月は製品安全総点検月間ー

家庭内には生活を便利にするための家電やストーブなど、日常生活に欠かせない製品があります。しかし、清掃や点検をせずに長い間使い続けたり、不具合や違和感を無視して使い続けたり、誤った使い方をしたりすると、火災などの思わぬ事故につながるおそれがあります。
11月は「製品安全総点検月間」です。この機に身の回りの製品について、適切な使い方ができているか見直し、点検をしてみましょう。また、リコール製品が身近にないかを確認しておくことで、製品事故を避けることができます。
事故事例
消費者庁には、日常生活で使用する様々な製品の不具合や誤った使い方による事故情報が寄せられています。
- モバイルバッテリーに他社製の充電器及びUSBケーブルを接続して充電中、発煙に気付き確認すると、当該製品を焼損する火災が発生していた(※1)。
- 自宅でキャンプ用バッテリーの充電を行っていたところ、突然爆発した。消火活動中に多量の煙を吸い込み、救急搬送(※2)。
- 長期使用している、クッキングテーブルのガス接続部付近から火が出た(※1)。
- 電子レンジでさつま芋を加熱していた際に芋が焦げて、庫内から発煙した(※1)。
注意ポイント
製品にはそれぞれ、正しい使い方や注意事項、寿命があります。
- 取扱説明書を確認しましょう
- 日々の清掃や定期的な点検を行いましょう
- 異変を感じたら使用を中止し、製造事業者や販売事業者に相談しましょう
- 使用している製品のリコール情報を定期的に確認しましょう
- 長期使用で経年劣化が生じている製品がないか、確認しましょう
- 製品を購入する際は、PSEマークなどの安全に関するマーク等を参考に、製品の安全性を確認して選びましょう
- リコール情報は、消費者庁「リコール情報サイト」などから確認することができます。該当製品の中には、火災の発生など所持自体が危険な場合もあるため、こまめなリコール情報のチェックが大切です(※3)。
- ※1:事故情報データバンク:消費者庁が(独)国民生活センターと連携し、関係機関から「事故情報」「危険情報」を広く収集し、事故防止に役立てるためのデータ収集・提供システム(2010年4月運用開始)。
- ※2:医療機関ネットワーク事業:消費者庁は(独)国民生活センターと共同で、平成22年12月より、医療機関(令和7年11月時点で32機関が参画)から事故情報の提供を受けています。
担当:消費者安全課