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Vol.571 身の回りの製品を点検しましょう―11月は製品安全総点検月間です

図:製品安全総点検月間ポスター(経済産業省)

11月は製品安全総点検月間です(※1)。身近にある製品のなかに、長期間使用しているものや、不具合があるもの、リコール対象製品はありませんか?
消費者庁・国民生活センターには、不具合のある製品や長期間使用している製品を使用していたと思われる事故の情報が、医療機関(※2)から寄せられています。

  • 「自転車の幼児用座席に子どもを乗せて走っていたところ、車輪に右足が巻き込まれた。1週間ほど前に幼児用座席の足乗せ部が破損したが、そのまま使用していた。かかとの傷が深いため、16針縫合したが治癒せず、処置を継続した後、皮膚の移植が必要となった。」(6歳)
  • 「ドライヤーで髪を乾かしているときに、コードの付け根辺りから火花が出て、手のひらにやけどを負った。」(12歳)
  • 「寝る前にエアコンを付けて暖房運転したところ、数時間後パチパチと音がして目が覚めるとエアコンから出火していた。隣の部屋で寝ていた小中学生の2人の子どもを起こして外に逃げたが、家は全焼した。軽度の気道熱傷のため全員入院となった。10年以上前に設置したエアコンで、思い返せば前日の運転がいつもと違う様子だった。」(30歳代)

製品にはそれぞれ、正しい使い方や注意事項、寿命があります。

  • 取扱説明書を確認しましょう
  • 日々の掃除や点検を行いましょう
  • 異変を感じたら使用を中止し、製造事業者や販売事業者に相談しましょう
  • 家庭にある製品がリコールされた場合には、製造事業者に連絡するなど、リコールに協力しましょう
  • 古い製品を買い替える際は、マーク等を参考に製品の安全性を確認しましょう

リコール情報は、消費者庁「リコール情報サイト」などから見ることができます。該当製品の中には、火災の発生など所持自体が危険な場合もあるため、こまめな情報のチェックが大切です(※3)。

近年では、中古品の取引が活発ですが、事故も発生しています(※4)。中古品を入手する際には、リコール対象製品でないことの確認や、製品の修理・改造、不具合の有無、製造年などの情報を確認してください。取扱説明書も同時に入手し、付属品や消耗品も含めて製品の状態をよく確認しましょう。

また、インターネット販売サイトを通じて、海外の製品を並行輸入品又は個人輸入品として購入することがあるかもしれませんが、安全性の問題や、返品や交換、リコール対応できないなどのトラブルも発生しています(※5)。リスクを理解した上で、信頼できる事業者から購入しましょう。

このほか、子どもがいる環境では、予期せぬ行動による事故にも注意する必要があります。誤飲するおそれのある小さな部品、やけどするような熱い表面、転倒時にけがをしそうな角、体の一部が挟まりそうな隙間、首が引っかかりそうな紐など、製品の特徴をみて危険を予測し、設置場所を工夫したり、チャイルドロック機能等の安全機能を活用するなど事故防止の環境作りを進めましょう。

(参考)
(過去の関連メール)

担当:消費者安全課