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事例 北欧諸国の若者と共にSDGsを達成する取組

 ここでは、北欧諸国(注1)の「Generation 2030」プログラムについて紹介します。北欧諸国は、2015年のSDGs採択以前から共同で持続可能な社会づくりに取り組んでおり、現在に至るまでSDGs達成度ランキングで上位を占めています。

 国連がSDGsを採択したことを受け、北欧諸国は、「2030アジェンダ」の達成に向けた取組の一つとして、2017年9月5日に、共同プログラム「Generation 2030」を採択しました(注2)。このプログラムは、国と国とのレベルから草の根の市民社会のレベルまで、幅広い主体が参加して行われた対話を経て採択されており、子供と青年を、SDGs達成に向けた取組の最大の受益者として位置付け、変革の担い手としての主体的な参加を重視しています。このプログラムでは、青年組織を含む若者が変革の担い手となって、市民社会組織、民間企業、研究ネットワーク等と協働して、SDGsの達成に向けて取り組み、各国政府がその行動をサポートすることが定められています。このプログラム以降、北欧理事会主催の持続可能な消費に関するラウンドテーブルに青年が参加しているほか、青年代表と各国首脳の合同会議においてSDGsについての討論が行われるなど、北欧のSDGsを達成する取組の中で、若者の活動は広がっています。

 北欧諸国では、こうしたプログラムに限らず、子供の頃から学校教育において地球環境問題や持続可能性を学ぶ機会が豊富で、一般市民の当事者意識も高く、持続可能なライフスタイルが浸透しています。北欧諸国は、こうした取組を通じて持続可能な社会のモデルを世界に先駆けて推進するとともに、SDGsの重要性を世界に発信することで国際社会の主導的な役割を果たしています。


  • 注1:デンマーク、フィンランド、アイスランド、ノルウェー、スウェーデン、フェロー諸島、グリーンランド、オーランド諸島
  • 注2:Generation 2030:Nordic programme for Agenda 2030

担当:参事官(調査研究・国際担当)