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COLUMN ライブ配信サービス(投げ銭等)に関する消費の動向

 消費者庁では、2018年11月に、過去1年間にライブ配信サービスで配信又は視聴をしたことのある人を対象にアンケート調査を実施しました。ここでは、本アンケートの調査結果を基に、ライブ配信サービス(投げ銭等)に関する消費者の動向について紹介します。

15-19歳は、他の年齢層と比べてコメント投稿やアイテム課金を行ったと回答する人の割合が高い

 まず、ライブ配信サービスを視聴したことがある15歳から40代までの男女に、視聴する際の行動について聞いたところ、15-19歳の56.8%が「コメントの投稿」を、25.3%が「配信者への無料のアイテム提供」を「よくしている」、「することがある」と回答しました。また、これらの行動は年齢層が低くなるほど実施する割合が高くなっています。さらに、「配信者への有料のアイテム提供」を「よくしている」、「することがある」と回答した人の割合は、15-19歳の13.7%に対し、20代から40代まででは約6%から7%となっています。これらの結果から、15-19歳は、他の年齢層と比較して、コメント投稿やアイテム課金を行ったと回答する人の割合が高いことが分かります(図表1)。

1回の配信で最も多くのアイテムを贈ったときの金額は、500円以下が最も多い

 次に、「配信者への有料のアイテム提供」を行ったことがある人に、1回の配信で最も多くのアイテムを贈ったときの金額を聞いたところ、「500円以下」が36.8%で最も高く、次いで「1,000円以下」が21.1%でした。一方、「1万円超」(「10万円以下」又は「10万円超」の計)は10.5%でした。また、「ひと月で贈ったアイテムの合計金額の平均」を聞いたところ、「500円以下」が39.5%で最も高く、「1万円超」は10.5%でした(図表2)。

図表1 ライブ配信サービス視聴時の行動状況の割合(年齢層別・2018年)

図表2 1回の配信で最も多くのアイテムを送ったときの金額とひと月に送ったアイテムの合計金額の平均の割合(2018年)


  • 注1:ライブ配信サービスとは、パソコン等からライブ形式で動画の配信が行えるサービス。動画の配信者と視聴者との間でリアルタイムにやり取りが行えるなどの特徴があり、視聴者は配信された動画へのコメントの投稿やアイテムの送信が可能。近年、ライブ配信サービスにおいて、視聴者が配信者を応援するために有料のアイテムを購入、送信することは「投げ銭」と称され、「推し活」の形態の一つとされている。
  • 注2:三菱UFJリサーチ&コンサルティング「ライブ配信サービス(投げ銭等)の動向整理」(消費者庁委託調査)を基に作成。

担当:参事官(調査研究・国際担当)