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COLUMN インターネットを利用した支出の状況

 新型コロナウイルス感染症の感染拡大防止のための「新しい生活様式」が推奨されている中、オンラインショッピングに代表されるインターネットを利用した消費の状況はどのように変化しているのでしょうか。ここでは、総務省の「家計調査」と「家計消費状況調査」を基に、インターネットを利用した支出の推移を分析します。

インターネットを利用した支出は、消費支出の増減に左右されず増加傾向

 まず、「家計調査」で、二人以上の世帯の1世帯当たりの消費支出の推移をみると、2021年7-9月では減少したものの、同年10-12月には例年と同程度まで回復しました。

 一方、「家計消費状況調査」で、インターネットを利用した支出総額の推移をみると、前年同時期と比べて増加を続けており、消費支出が大きく減少した時でも、増加していました。「新しい生活様式」の実践が求められる中で、消費者がインターネットを利用した支出を増やしていることが分かります(図表1)。

インターネットを通じた支出は、年齢を問わず浸透している

 また、2019年以降のインターネットを利用した支出について、世帯主の年齢層別にみると、20歳代以下から70歳代以上まで、幅広い年齢層で支出総額が増加しており、インターネットを利用した消費行動が年齢を問わず浸透していることが分かります(図表2)。

図表1 消費支出とインターネットを利用した支出総額の推移

図表2 インターネットを利用した支出総額の推移(世帯主年齢層別)

担当:参事官(調査研究・国際担当)