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第1部 第2章 第1節 新型コロナウイルス感染症の感染拡大と消費の動向

第1部 消費者問題の動向と消費者の意識・行動

第2章 【特集】「新しい生活様式」における消費行動〜「消費判断のよりどころ」の変化〜

第1節 新型コロナウイルス感染症の感染拡大と消費の動向

 2020年以降の消費生活は、新型コロナウイルス感染症の感染拡大の動向によって、大きく影響を受けるものとなりました。2020年1月に国内で初めて新型コロナウイルス感染症の感染者が確認されて以降、政府は、手洗いなど基本的な感染対策の実施や3密(密閉、密集、密接)の回避等の呼び掛けを行い、同年4月には、新型インフルエンザ等対策特別措置法(平成24年法律第31号。以下「特別措置法」という。)の規定に基づく緊急事態宣言が発出されました。同年5月には、基本的な感染対策や3密の回避等に加え、移動の自粛、通販やテレワークの活用等を盛り込んだ「新しい生活様式」が提言され、以降、消費者には「新しい生活様式」の実践が求められています(なお、新型コロナウイルス感染症の感染拡大と政府の主な対応については、第1部第2章第6節(1)を参照。)。

 本章では、新型コロナウイルス感染症の感染拡大と消費生活の変化について特集します。本節で全般的な消費の動向をみた後、第2節、第3節、第4節では、新型コロナウイルス感染症の感染拡大によって消費者の意識や行動にどのような変化がもたらされたのかを、消費者庁が2020年11月に実施した消費者意識基本調査の結果等からみていきます。第5節では、新型コロナウイルス感染症に関連した消費生活相談の状況を紹介し、第6節では消費生活相談の状況等も踏まえた、新型コロナウイルス感染症に関する消費者庁の取組についてみていきます。

担当:参事官(調査研究・国際担当)