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第1部 第2章 第1節 (1)消費の動向

第1部 消費者問題の動向と消費者の意識・行動

第2章 【特集】「新しい生活様式」における消費行動〜「消費判断のよりどころ」の変化〜

第1節 新型コロナウイルス感染症の感染拡大と消費の動向

(1)消費の動向

 まず、消費の動向についてみていきます。消費全体の動きをみると、前述のとおり(注52)、2020年の消費は、3月から5月にかけて感染症の影響により急速に減少しましたが、その後は持ち直しの動きがみられました(図表Ⅰ-2-1-1)。

 家計の支出について、総務省「家計調査」により、「二人以上の世帯」1世帯当たりの消費支出をみると、2020年3月から同年5月にかけて、前年同月と比較して大きく減少する動きがみられたほか、同年7月から同年9月、2021年1月以降も前年同月の水準を下回る動きがみられました(図表Ⅰ-2-1-2)。

 新型コロナウイルス感染症の感染拡大により、2020年4月と2021年1月には緊急事態宣言が発出されました。また、2020年の夏季には各種イベントが中止されたり、帰省の自粛が求められたりするなどの動きもみられました。このような新型コロナウイルス感染症の感染拡大をめぐる動向が、家計の支出にも影響を与えたことがうかがえます。

 また、支出の構成に着目すると、2020年は財(商品)への支出が微増し、サービスへの支出は減少しました(図表Ⅰ-2-1-3)。


  • 注52:第1部第1章第6節(1)参照

担当:参事官(調査研究・国際担当)