Vol.671 ハロウィンを安全に楽しむために

ハロウィンのシーズンになりました。飾りつけや仮装、お菓子を交換して楽しむ方も多いのではないでしょうか。消費者庁には、ハロウィンでも使われるシールやお菓子での事故情報が寄せられています。そこで、事故事例とともに、事故防止のためのポイントをご紹介します。
事故事例
【シールによる事故】
- 「1cmくらいのシールを壁からはがし飲み込んでしまった。」(0歳8か月)(※1)
- 「両耳にシールを入れてしまった。」(2歳)(※1)
- 「タトゥーシールをこどもの頬に貼ったところ頬がかぶれた。」(5~9歳)(※2)
【食べ物による事故】
- 「飴をなめながら、保護者と動き回って遊んでいたところ、のどに詰まった。」(4歳)(※1)
- 「友達が作ってくれたクッキーを食べた後、唇に発赤等が出た。ナッツ類の食物アレルギーを持っていて、気分不快や嘔吐があり救急要請した。」(11歳)(※1)
- 「チョコレートにマカダミアナッツが入っていることを確認せず食べてしまい、アレルギー症状が出た。」(12歳)(※1)
事故を防ぐために

【シールによる事故】
- こどもが誤って口や鼻、耳などにシールを入れないよう保護者は注意して見守りましょう。また、対象年齢や使用方法をよく読んで使用してください。
- タトゥーシールを使用するときは事前に腕の内側などの部分で使用テストをしましょう。肌に合わない場合はすぐに使用を中止し、赤み、腫れ、かゆみ、痛み等の異常がある場合には皮膚科医を受診しましょう。貼り方や剥がし方などの使用方法、対象年齢及び使用上の注意をよく読んでから使用してください。
【食べ物による事故】
- 食べ物を口に含んだまま立ったり走ったりすると、のどに詰まる危険が高まります。「ながら食べ」はせずに、食べるときは座ってゆっくり食べるようにしてください。
- 食べているときに驚いたり泣いたりして、不意に息を吸ったりすることでも、食べ物がのどに詰まってしまうことがあります。ハロウィンでにぎやかな環境でも、落ち着いて食べるようにしてください。
- 食物アレルギーを持っている方は、アレルギー物質が入っているか包装等にある表示を確認しましょう。小分けにされたお菓子や、手作りのお菓子等、はっきりとアレルギーがわからないものがある場合は、原材料を聞いてアレルギー物質が含まれているか否かを確認する、または食べることを控えるなど注意をしてください。
ハロウィンは、秋の収穫を祝うと同時に悪霊を追い払うお祭りとして広まり、今では、こどもから大人まで、楽しめるにぎやかなイベントとしても親しまれています。家族や友人と仮装をしたり、パーティーを開いたりする方もいらっしゃるのではないでしょうか。上記の事故防止のポイントを参考に安全にハロウィンを楽しみましょう。
- ※1:医療機関ネットワーク事業:消費者庁は(独)国民生活センターと共同で、平成22年12月より、医療機関(令和7年10月時点で32機関が参画)から事故情報の提供を受けています。
- ※2:事故情報データバンク:消費者庁が(独)国民生活センターと連携し、関係機関から「事故情報」「危険情報」を広く収集し、事故防止に役立てるためのデータ収集・提供システム(平成22年4月運用開始)。
担当:消費者安全課