Vol.667 やけどなどに注意して花火を楽しみましょう!
夏休みに帰省した際などに、家族や友人などと花火を楽しまれる方、楽しまれた方もいらっしゃるのではないでしょうか。夏の風物詩でもある花火ですが、遊び方に注意をしないと、やけどなどのけがを負ってしまうことがあります。消費者庁には、花火をしているときに起きた事故情報が、医療機関(※1)から寄せられています。そこで、事故事例とともに、事故を防ぐためのポイントをご紹介します。 花火を楽しむ際に事故が起こらないよう遊び方には十分注意し、楽しい夏の思い出にしましょう。
事故事例
-
- 「火の点いた花火を祖父と一緒に持っていたが、火が点いているほうを目に近づけてやけどを負った。」(1歳)
- 「花火をのぞき込んだところ、目に火花が当たりやけどを負った。」(10歳代)
- 「花火がサンダルの上に落ちた。右足の指と足の裏にやけどを負った。」(2歳)
- 「手持ち花火をしていたところ、地面に落ちた燃えカスを拾いやけどを負った。」(3歳)
- 「花火の燃えカスが足の上に落ちやけどを負った。」(30歳代)
事故防止のポイント
- 周囲に燃えやすいものがなく、広くて安全な場所を選び、風などにも注意する
火災ややけどの事故を防ぐため、花火で遊ぶ人や見ている人と十分な距離が取れる場所で行い、周囲に燃えやすいものがないか確認しましょう。また、花火の風下では火花などが降りかかるおそれがあるため、風向きにも注意し、風が強い場合には花火は中止しましょう。 - 消火用の水を用意。服装にも注意する
使用後の花火の消火や、万が一の火災ややけどへの迅速な対応のため、水の入ったバケツを用意しましょう。近くの水道の場所も確認しておきましょう。また、肌の露出が多い服装や履物、裾の広がった服装は、やけどを負ったり、火が燃え移ったりする可能性があり、注意が必要です。 - こどもだけでなく大人と一緒に遊び、注意事項を確認し、使用方法を守る
花火のパッケージなどに記載された注意表示をよく確認し、使用方法を守りましょう。こどもが花火で遊ぶときには、大人の目の届く範囲で遊ばせるようにしましょう。対象年齢に満たないこどもには花火を持たせず、距離を置いて見せるようにしましょう。 - 花火の燃えカス、ろうそくなどにも注意する
地面に落ちた燃えカスもしばらくは高温です。触らないようにしましょう。点火用のろうそくやライターの取扱いにも注意しましょう。また、冷却スプレーや殺虫剤などのスプレー缶製品、消毒用アルコールなど引火性があるものは、火のそばで使用せず、使用してしばらくは、火に近づかないようにしてください。 - 万が一の対処法(※2)
衣服に着火した場合は、その衣服が素早く脱ぐことができる場合は脱いでください。脱ぐことが難しい場合は、着火している部分を叩く、水をかけるなどして早急に消火しましょう。消火した後も水で冷やし続けて、やけどを悪化させないようにしてください。やけどの部位への刺激が強い場合は、容器に貯めた水で冷やすようにし、水道水・シャワーを直接当てないようにしましょう。やけどを負った場合は自己判断で対処せず、医療機関を受診してください。
- ※1: 医療機関ネットワーク事業:消費者庁は(独)国民生活センターと共同で、平成22年12月より、医療機関(令和7年8月時点で32機関が参画)から事故情報の提供を受けています。
- ※2:消費者庁「着衣着火に御用心!毎年約100人の方が亡くなっています!-火に近づき過ぎない!火力の調節、適切な服装で事故予防-」 [PDF:726KB]
担当:消費者安全課