コラムVol.14 スライサーの取扱い時に手をけがする事故が発生!

スライサーは、ご家庭で手軽に野菜等を薄切りしたいときなど、日常的に使用する便利な調理器具のひとつです。しかし、使用中等に指先を切ったり、削いだりして、手をけがする事故が起きています。
そこで、消費者庁に寄せられた事故情報を基に、スライサーの使用等における注意ポイントをお伝えします。
- 「スライサーで野菜をスライスしていたところ、誤って薬指の先を切ってしまった。5時間ほど出血が止まらずに医療機関を受診。全治3週間と診断された。」(30歳代)(※1)
- 「食材を押さえる道具が付いていたが、使わずに素手で玉ねぎをにぎって調理したところ、スライサーで中指を受傷した。」(40歳代)(※2)(※3)
- 「調理でスライサーを使用した後に流水で洗っていたところ、スライサーの刃で右手中指の腹を切った。絆創膏では止血できず、包帯を使って止血した。」(70歳代)(※1)
- 「保護者が台所で料理中、こどもが「一人でやりたい」と言い出してリビングできゅうりをスライスしていたところ、スライサーで右小指を切った。」(5歳)(※2)
以下のポイントを意識して事故を防ぎましょう。
- スライスする時には、手が刃に当たらないか常に意識する。
- 食材をつかむホルダーの使用など、製品ごとの使用方法を確認し正しく使用する。
- 使用時のみならず、後片付けなどで洗う際や、保管時なども、刃に触れないように注意する。
- スライスする野菜などが手で持ちにくい場合は、無理にスライサーを使わず包丁の使用を検討する。
- こどもに使わせる際には、安全に使うことができるかを見極めて使わせる。
- ※1:事故情報データバンク:消費者庁が(独)国民生活センターと連携し、関係機関から「事故情報」「危険情報」を広く収集し、事故防止に役立てるためのデータ収集・提供システム(平成22年4月運用開始)。
- ※2:消費者庁は(独)国民生活センターと共同で、平成22年12月より、医療機関から事故情報の提供を受けています(「医療機関ネットワーク事業」、令和7年3月現在で32機関が参画)。
- ※3: (独)国民生活センター「スライサーで指先にけがをする事故が多発!」
- (過去の関連メール)
担当:消費者安全課