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Vol.623 公園等の遊具からの転落事故などに気を付けましょう!

ジャングルジムから転落しそうな子どもとすべり台で前の子どもに追突している子どものイラスト

3月に入り、暖かい日が増えてきました。子どもが公園の遊具など、屋外で遊ぶ機会も多いのではないでしょうか。子どもは様々な遊び方を思いつき、衝動的で予測できない行動をするものです。過ごしやすい気温の季節は遊具での事故が多い傾向があります(1)。
消費者庁・国民生活センターには、子どもが遊具で遊んでいて転落する事故の情報が医療機関(2)から寄せられています。

  • 「鬼ごっこをしている時に、滑り台を滑っている途中で前から来た友人と接触して落下し、腕を骨折した。」(7歳)
  • 「ブランコをこいでいる時に手を離してしまい、後ろ向きに一回転して後頭部を地面にぶつけた。救急搬送され、頭蓋骨骨折のため5日間入院となった。」(5歳)
  • 「公園で鬼ごっこをして遊んでいる時に、高さ約1mの鉄棒を飛び越えようとして転落し、左腕を骨折した。」(7歳)
  • 「公園のジャングルジムで遊んでいた。泣き声で気が付くと、子どもが地面に仰向けになっていた。約50cmの高さから足を滑らせて落下し、パイプで腹部を打ったようだ。腎臓を損傷して、約1週間の入院が必要となった。」(5歳)
  • 「公園で高さ約2mのうんていの上を走っていたところ、滑って落下し、左腕を骨折した。」(9歳)

遊具の中には高さのある構造になっているものもあるため、転落した場合は大きなけがにつながります。事故を防止するため、以下の点に注意しましょう。

  • 施設や遊具の対象年齢を守りましょう。
    年齢や遊びの難易度・経験に応じて、遊具を選びましょう。
  • 6歳以下の幼児には保護者が付き添いましょう。
    保護者が一緒にいても、目を離した瞬間の事故も起きています。特に小さな子どもが高さのある遊具を使う場合は、目を離さないだけでなく、そばで介助するようにしましょう。
  • 危険な遊び方をさせないようにしましょう。
    周りの子どもに押されて転落する事故も起きています。遊具ごとの正しい遊び方を教えることは大切です。
  • 引っ掛かりや挟み込みによる窒息に注意しましょう。
    ひもやフード付きの服、水筒やかばんなどの持ち物は、ひもやベルトが遊具に引っ掛かって、首が絞まるなどの事故につながるおそれがあります。また、遊具によっては身体の一部が挟まる隙間がある場合があります。過去には窒息による死亡事故も発生しています。宙吊りになった場合は、無理に引っ張らず、速やかに身体を支えて119番通報してください。

公園の遊具には、(一社)日本公園施設業協会により「遊具の安全に関する規準JPFA-SP-S:2014」に基づき、同協会が認定している品質・安全性をベースとした認証マークがあります。利用する際は参考にしましょう(3)。
もし遊具の不具合や破損など危険な箇所を見付けたら、利用を控え、管理者に連絡しましょう。利用者から連絡があることで、管理者がより迅速に修理等に対応することができ、より安心な環境作りにつながります。

  1. (1)消費者庁「遊具による子供の事故に御注意!(平成28年2月10日)」(別ウィンドウで表示します)
  2. (2)消費者庁は(独)国民生活センターと共同で、平成22年12月より、医療機関(令和5年3月1日時点で30機関が参画)から事故情報の提供を受けています(医療機関ネットワーク事業)。
  3. (3)(一社)日本公園施設業協会「SPマーク」(別ウィンドウで表示します)
(参考)
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担当:消費者安全課