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Vol.614 アルコール飲料などの誤飲に注意!

酔って寝てしまっている親の隣で、コップに入っているアルコール飲料を飲もうとしている子どものイラスト

お酒を飲む機会の増える年末年始です。お酒を子どもの手の届く範囲に置いたままにしていませんか。消費者庁・国民生活センターには、医療機関()から、アルコール飲料などを誤飲した事故情報が寄せられています。

  • 「食事中に様子がおかしいと思ったら、マグカップに入れてあったぶどう味の缶入りアルコール飲料(アルコール濃度10%)を50mLくらい飲んだようだった。保護者が見たときは、顔が赤かった。急性アルコール中毒で通院が必要となった。」(1歳)
  • 「のどが渇いたと言い、テーブルに置いてあった紙パックの焼酎を自分で開けてコップに注ぎ、数口飲んでしまった。注ぐまねをしていたので、飲んではいけないと注意したが、本当に飲むとは思っていなかった。翌朝、嘔吐をしたので心配になり救急センターを受診した。アルコールの誤飲で通院が必要となった。」(3歳)
  • 「保護者がトイレに行った際に、子どもの泣き声が聞こえてきた。キッチンに行ってみると、みりんのペットボトルを床に置くところだった。上に押し上げるキャップを開けてほんの少し飲んだようで、咳き込んでおり、少し嘔吐したので、水を少量飲ませた。みりんはキッチンの食器棚の上約80cmのところに置いており、いつもは入れないようにゲートを設置していたものの、この時はたまたま開いていた。子どもはふだんからペットボトル入りの飲み物を飲めた。」(1歳)

子どもは大人より少ないアルコール量で急性アルコール中毒を起こす危険性があります。アルコール飲料などの誤飲事故を防ぐために、以下の点に注意しましょう。

  • 子どもと一緒に飲食中、お酒を飲む際は、子どもの手の届かないところに置き、飲みかけを放置しないようにしましょう。トイレ等で席を離れるときも注意が必要です。
  • お酒やアルコールを含んだ調味料などを保管する際は、子どもの目にしやすい場所や手に届く場所には置かないようにしましょう。冷蔵庫の中であっても、踏み台を持ってきて、扉を開けて中の物を取り出すこともあります。奥の方にしまうなど工夫しましょう。
  • 容器の見た目や形状が清涼飲料水等に似ている商品は特に注意しましょう。まだ字が読めない子どもは、容器に記載されている「酒マーク」やアルコール分表示は理解できません。日頃飲んでいる飲料容器に似ている場合、簡単に開けて飲んでしまう可能性もあります。

()消費者庁は(独)国民生活センターと共同で、平成22年12月より、医療機関(令和4年12月現在で30機関が参画)から事故情報の提供を受けています(医療機関ネットワーク事業)。

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担当:消費者安全課