Vol.589 ブラインドやカーテンのひも等による窒息事故に注意しましょう!
ブラインド、ロールスクリーン、ロール式網戸などの操作用のひもやチェーン、カーテンの留め具(タッセル)などが、子どもの首に絡まり窒息したという事故が、度々報告されています。
- 「ロールカーテンのひもが幼児の首に引っ掛かった状態で発見され、病院に救急搬送された。その後、搬送先の病院で死亡した。」(3歳)(※1)
- 「自宅の居間で、子どもの首にブラインドカーテンのひもが引っ掛かり足が床から浮いているのを保護者が見つけ、救急搬送されたが、搬送先の病院で死亡した。ひもの下端は子どもの首に掛からない高さにあったが、窓の近くに置いてあるソファの背もたれに乗れば首が引っ掛かる高さだった。」(3歳)(※2)
ブラインドなどの操作用ひもが子どもの首に絡まった場合、気道閉塞による窒息又は酸素欠乏による神経障害が起こって15秒以内に気絶し、2~3分で死亡する危険性があります。窒息事故は急に、静かに発生します。
事故を防ぐためには、製品選びと環境作りが大切です。
- <新たに購入する場合>
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- 操作用ひも部分が付いていない製品を選びましょう。ひもが付いている製品を購入する場合は、セーフティジョイント(一定以上の重さがかかるとつなぎ目が外れる装置)などの安全対策が施された製品を選ぶようにしてください。
- <既に設置済みの場合>
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- ひもが首に絡まらないように、クリップなどを使用して子どもの手が届かない所にまとめましょう。操作用のひもだけでなく、カーテンの留め具(タッセル)なども確認しましょう。
- ひもが子どもの手が届かない所にあっても、家具を踏み台にしたり、ジャンプしたりして届いてしまう可能性もあります。ソファやベッド、テーブル、棚、椅子など、踏み台になる物をひもの近くに置かないようにしましょう。
大型連休中に、普段とは違う環境で事故が起きてしまう可能性もあります。旅行先や帰省先などでも、ブラインドやカーテンのひも等とその周辺の環境をよく確認し、対策をとりましょう!
- (※1)事故情報データバンク:消費者庁が(独)国民生活センターと連携し、関係機関から「事故情報」「危険情報」を広く収集し、事故防止に役立てるためのデータ収集・提供システム(平成22年4月運用開始)。
- (※2)(公社)日本小児科学会Injury Alert(傷害速報)「ブラインドの紐による縊頸(いっけい)(No.36 カーテンの留め紐による縊頸の類似事例3)」
担当:消費者安全課