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Vol.584 バウンサーからの転落事故―使用時はベルトの装着を!

  • 図:黄色いバウンサー(乳幼児用揺動シート)のイラスト。

バウンサー(乳幼児用揺動シート)は、乳幼児をあやす時などに揺らしたり、椅子として座らせたりして使用する製品です。乳幼児がぐずった時などに抱っこせずに、あやせることが便利だとして使用されている方も多くいらっしゃると思います。一方で、子どもがバウンサーから転落したという事故情報が医療機関から寄せられています。()

  • 「バウンサーの背もたれを起こして、ベルトを装着せずに座らせていた。泣き声で気付くと、50cm下のマットに顔を下にして落ちていた。頭部の打撲と、鼻に出血を伴うけがを負い、通院が必要になった。」(0歳2か月)
  • 「子どもを低いバウンサーに乗せていたところ、ベルトを装着していなかったため滑り落ちて、後頭部をフローリングにぶつけた。」(0歳6か月)
  • 「子どもを乗せたバウンサーを、高さ約70cmのテーブルの上に置いて、家事のため10分程離れた。泣き声がして戻ると、フローリングの床の上にうつ伏せで倒れて泣いていた。ベルトは装着していなかった。」(0歳2か月)
  • 「高さ50cmほどのバウンサーから子どもが転落。保護者が音で気が付くと、うつ伏せで泣いていた。ベルトはしていなかった。バウンサーで寝返りを打つことがよくあった。」(0歳6か月)
  • 「自宅でバウンサーに乗っていたところ、足蹴りのはずみで高さ30cmからフローリングの床にうつ伏せで落下した。ベルトは装着していなかった。」(0歳2か月)

バウンサーのベルトを装着していない状況での転落事故が起きています。子どもを乗せたら必ずベルトを装着して、目の届く範囲で使用しましょう。また、設置する場所が、傾斜や段差、柔らかい表面などの場合、バウンサーごと転倒する可能性があります。平らな床に置き、高い所には絶対に置いてはいけません。

窒息にも注意が必要です。ベルトを装着していないと、子どもが寝返りを打って横向きやうつ伏せになった際に、顔が覆われて窒息するおそれがあります。バウンサーは一時的な使用に留め、子どもが眠った場合はベビーベッドに移動させましょう。

また、バウンサー似た製品で、ラックの高さを調整できる乳幼児用ハイローラックについても転落等の恐れがあることから、同様に注意してください。

バウンサー及び乳幼児用ハイローラックは、一般財団法人製品安全協会が定めた安全基準に適合していることを認証された製品に表示することができるSGマークの対象品目になっています。製品選びの参考にしていただき、説明書の対象年齢や使用方法を確認してから使うようにしてください。

  • ()医療機関ネットワーク事業:消費者庁は(独)国民生活センターと共同で、平成22年12月より、医療機関(令和4年3月現在で30機関が参画)から事故情報の提供を受けています。
(参考)
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担当:消費者安全課