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Vol.556 熱中症を防ぐために!

左図:扇風機で風をあて、首の周り・脇の下・太もものつけねなど太い血管の部分を氷で冷やしているイラスト、右図:子どもが車内に取り残され、泣いているイラスト

気温の高い日が多くなると、熱中症が心配です。
総務省消防庁によると、令和3年5月31日から、6月6日までの間に、全国で638人が救急搬送されており、そのうち7歳未満の乳幼児は3人、7歳以上18歳未満の少年は139人でした(※1)。

消費者庁・国民生活センターには、子どもの熱中症に関する情報が医療機関(※2)から寄せられています。

  • 午前中20分くらい、外で写真撮影をしていた。室内に戻るとき顔色蒼白だったが意識ははっきりしており会話もできた。顔色不良のため救急車要請。熱中症だった。」(5歳)
  • 「公園で朝から昼過ぎまで休憩を入れながら3時間くらい遊んだ。水分は摂取していたが、ぐったりし、スーパーの救護室で1時間休み帰宅した。帰宅後30分ほど寝て起きた後に嘔吐した。」(3歳)
  • 「朝から暑い野外で野球の練習。ずっと走っていた。水分はお茶のみ1Lくらいで塩はとっていなかった。午後の練習中、ダッシュしたあと保護者のところに歩いて来て、肩で息をしていたので寝かせて氷をつけて救急車を呼んだ。脈は速く、意識はぼんやりしており、目はあけていなかった。熱中症の加療目的にICU入室し3日間入院。」(14歳)

子どもは大人に比べて身長が低いため、大人よりも地面から受ける輻射熱(ふくしゃねつ)は高温となります(※3)。子どもは大人よりも高温の環境にさらされていると考え、体調の変化に注意しましょう。
また、車内の熱中症にも注意が必要です。夏場は車内の温度がすぐに上昇します。子どもがぐっすり寝ていても、車の中で決して一人にしないでください。車の鍵を子どもに持たせていると、誤ってロックし閉じ込められる場合もありますので、大人が持っておくようにしましょう。

環境省と気象庁は、熱中症の危険性が極めて高くなると予測された際に、危険な暑さへの注意を呼びかけ、熱中症予防行動をとっていただくよう促すための情報「熱中症警戒アラート」(※4)を今年から全国で発表します。気温が高くなくても湿度が高いと熱中症になることがあります。暑さ指数とあわせて参考にしましょう。

<熱中症予防のポイント>(※5)
  • 部屋の温度をこまめにチェック !
    (普段過ごす部屋には温度計を置くことをお奨めします)
  • 室温28°Cを目安に、エアコンや扇風機を上手に使いましょう
  • のどが渇かなくてもこまめに水分補給
  • 外出の際は体をしめつけない涼しい服装で、日よけ対策も!
  • 無理をせず、適度に休憩を
  • 日頃から栄養バランスの良い食事と体力づくりを!
熱中症の応急手当
  • 涼しい場所や日陰のある場所へ移動し、衣服を緩め、安静に寝かせる
  • エアコンをつける、扇風機・うちわなどで風をあて、体を冷やす
  • 首の周り・脇の下・太もものつけねなど太い血管の部分を冷やす
  • 飲めるようであれば水分をこまめに取らせる
病院へ行く? 救急車を呼ぶ? 迷ったら...
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担当:消費者安全課