Vol.550 交通量の多い道路ではペダルなし二輪遊具で遊ばないようにしましょう

消費者庁・国民生活センターには、子どもが足で蹴って進むペダルなし二輪遊具によって負傷した事故情報が、医療機関(※)から寄せられています。
- 「上の子や近所の友人たちとペダルなし二輪遊具で遊んでいたところ、家の前の道路の段差でバランスを崩し転倒し、腕と肩を骨折。」(4歳)
- 「ペダルなし二輪遊具で遊んでいたところ、斜面で転倒。ヘルメット未装着、保護者は見ていなかった。転倒後、しばらくして3回嘔吐。脳震盪(のうしんとう)及び、右側頭部の挫創や額から頬にかけて擦り傷を負った。」(3歳)
- 「公園でペダルなし二輪遊具に乗って坂道を下っていた際に勢い余って、遊具ごと転倒。顔面を砂利の地面にぶつけた。ヘルメット未装着。額や顔面、唇の擦り傷。」(2歳)
ペダルなし二輪遊具は、道路交通法上の軽車両(自転車を含む)ではなく、ローラー・スケート等と同様に、交通量の多い道路で使用することはできません。車や人の通行が多い道路での走行は大変危険ですので絶対にやめましょう。また、道路以外であっても、駐車場など車やバイクなどの往来がある場所、坂道や転落の可能性がある場所、濡れて滑りやすい場所などでの走行も大変危険ですので絶対にやめましょう。
ペダルなし二輪遊具は二輪車という特性上、バランスを崩すと転倒しやすい遊具です。子どものケガ防止のため、次のことにも気を付けましょう。
- 必ずヘルメットやグローブ、膝と肘のプロテクターを着用し、いつでも止まれる速度で使用するなど、正しい乗り方を教えましょう。
- 裸足やサンダルではなく、靴を履くようにしましょう。
- 必ず保護者が付き添い、子どもだけで遊ばないようにしましょう。
- 使用前には部品に緩みやがたつきなどがないか確認しましょう。
- (※)消費者庁は(独)国民生活センターと共同で、平成22年12月より、医療機関(令和2年10月1日時点で30機関が参画)から事故情報の提供を受けています(医療機関ネットワーク事業)。
担当:消費者安全課