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チャイルドシート、体格に合わせて正しく装着できていますか?- 正しく装着して正しく乗せることがこどもの命を守ります -

6歳未満のこどもを車に乗せる際には、原則としてチャイルドシートを使用することが義務付けられており、万が一の事故に遭った際には、こどもの安全を守る効果が期待されています。また、6歳以上のこどもでもチャイルドシートを使用するなど、身長などの体格に合わせることが推奨されています。
しかし、チャイルドシートは、適正に使用しなければ、その効果を十分に発揮できないことがあり、消費者庁には、チャイルドシートに関して、適正に使用されていないことが一因と思われる事故情報が寄せられています。

今回は、これらの事故情報などを基に、こどもの安全を守るため、チャイルドシートを選ぶとき、取り付けるとき、使うときのポイントを紹介します。

こどもが車内でチャイルドシートを正しく装着している

チャイルドシートの事故事例

チャイルドシートは適正に装着し適正に使用しなければ、効果が十分に発揮されず、こどもの安全を守ることができません。ここでは、医療機関から消費者庁に寄せられた、チャイルドシートが適正に使用されていないことが一因と思われる事故事例を紹介します(括弧内はこどもの年齢) 。

  • 走行中の乗用車の後部座席にこどもを乗せていた。急ブレーキの際にこどもが座席から転げ落ち、下にあった金属製のボックスに後頭部をぶつけた。シートベルト、チャイルドシートはいずれも使用していなかった(3歳)。
  • 母親が5か月のこどもを後ろのチャイルドシートに乗せようとしていたため、3歳のこどもが座席への固定が不十分な助手席のチャイルドシートに自分で座ったところ、チャイルドシートごと車外に転落した(3歳)。
  • 車を止めてこどもを降ろす前に母親が荷物を運ぶため車を離れた。チャイルドシートの固定が不十分で、チャイルドシートのベルト(ハーネス)も未装着だったため、チャイルドシートが横にずれてしまい、こどもが開いたドアから地面に転落した(0歳)。
  • 公園の駐車場で、後部座席のチャイルドシートにこどもを座らせていたがチャイルドシートのベルト(ハーネス)はしていなかったところ、気がつくと地面に仰向けで落ちていた(0歳)。
  • 自家用車の後部座席に取り付けている年上のきょうだいが使っている学童用チャイルドシートに、1歳のこどもを乗せて時速30kmで走っていたところ、急ブレーキをかけた際にチャイルドシートから落ちた(1歳)。

消費者へのアドバイス

  • チャイルドシートは「乳児用」、「幼児用」、「学童用」と3つの種類に分かれています。こどもの体格に合ったものを選び、使用する車に適合しているか確認しましょう。
  • チャイルドシートに国土交通省の定める保安基準に適合したマーク(Eマーク)がついているか確認しましょう。
  • シートベルト固定方式よりも誤使用の少ないとされるISO-FIX固定方式のチャイルドシートを使用し、後部座席にしっかりと取り付けましょう。
  • 車での移動が短時間であってもこどもをチャイルドシートに正しく座らせ、こどもの体格などに応じ、シートの角度や背面の高さ、ベルトの長さを調節してバックルを確実に締めましょう。また、チャイルドシートにこどもを座らせるときには、チャイルドシートからの転落を防ぐために、短い時間でもベルトを付けた状態で座らせるようにしましょう。
  • 暑い季節には、チャイルドシートの金具部分などが熱くなり、こどもが火傷をするおそれがあります。各部に触れて確認してから座らせるようにしましょう。

消費者庁公表資料

過去の公表資料

参考

担当:消費者安全課