第1部 第2章 第1節 (3)高齢者の意識
第1部 消費者問題の動向と消費者の意識・行動
第2章 【特集】高齢者の消費と消費者市民社会の実現に向けた取組
第1節 高齢者を取り巻く環境と意識
(3)高齢者の意識
■高齢者の周囲や社会への貢献に関する意識
半数以上の高齢者に「家族や友人・知人の役に立ちたい」意識や「困っている人・助けが必要な人の役に立ちたい」意識がある
「消費者意識基本調査」(2022年度)で、様々な対象への貢献意欲について聞いたところ、「家族や友人・知人の役に立ちたい」に「当てはまる」(「とても当てはまる」又は「ある程度当てはまる」の計)と回答した人の割合は、65歳から74歳までが72.8%、75歳以上が71.9%であり、65歳から74歳までと75歳以上の高齢者は同程度の意識の高さでした。また、高齢者も含めていずれの年齢層でも7割以上が「家族や友人の役に立ちたい」という意識を持っていました(図表Ⅰ-2-1-20)。
また、「困っている人・助けが必要な人の役に立ちたい」に「当てはまる」と回答した人の割合は、65歳から74歳までが58.9%、75歳以上が57.4%でした。若者と比べると低いものの、高齢者も約6割が「困っている人・助けが必要な人の役に立ちたい」意識を持っていました(図表Ⅰ-2-1-21)。
半数近い高齢者に「環境問題・社会問題の解決に役立ちたい」意識がある
次に、環境問題・社会問題に対する意識について聞いたところ、「環境問題・社会問題の解決の役に立ちたい」に「当てはまる」と回答した人の割合は、65歳から74歳までが45.9%、75歳以上が43.4%でした。これは全体とほぼ同じ水準であり、高齢者の半数近くが「環境問題・社会問題の解決の役に立ちたい」意識を持っていました(図表Ⅰ-2-1-22)。
担当:参事官(調査研究・国際担当)