COLUMN SNSに表示された広告閲覧時の反応とSNS上の広告をきっかけとしたトラブルや困った経験の有無について
SNSの利用者は年々増加し、SNSに関連するトラブルも全年齢層で増加しています。消費者庁では、2016年11月に、過去3か月間にSNSの投稿又は閲覧をしたことのある人(以下「SNS利用者」という。)を対象にアンケート調査を実施しました。ここでは、本アンケートの調査結果を基に、SNS利用者の広告閲覧時の反応、SNS上の広告をきっかけとしたトラブルや困った経験の有無について紹介します。
SNS利用者の約4割がSNS上の広告をきっかけとして商品・サービスを購入した経験がある
SNS利用者の20歳以上の男女に、「SNSに表示された広告をきっかけとして商品・サービスを購入した経験がある」かどうかを聞いたところ、「購入したことがある」と回答した人の割合は全体の約4割でした(図表1)。
SNS利用者に「知人・友人や有名人、よく閲覧している人等による投稿や写真をきっかけとした商品・サービスの購入経験がある」かどうかを聞いたところ、「購入したことがある」と回答した人の割合は全体の約3割でした。20代では、「購入したことがある」と回答した人の割合が約4割で、他の年齢層よりも高くなっています(図表2)。
SNS利用者の約1割はSNS上の広告をきっかけとしたトラブルや困った経験がある
SNS利用者に「SNSに表示された広告をきっかけにした商品やサービスの購入に関して、トラブルや困った経験がある」かどうかを聞いたところ、全体の14.4%がトラブルや困った経験があったと回答しています(図表3)。
SNS利用者に「SNSでの取引に関するトラブルや困ったことの経験」について聞いたところ、「特にない」と回答した人の割合は全体の87.9%でした。一方、「SNSに投稿された口コミを見て購入した商品・サービスが届かなかった/提供されなかった」、「SNSの他の利用者とSNS上で取引をしたところ、購入した商品・サービスが届かなかった/提供されなかった」、「SNSで知り合った人からマルチ取引等の勧誘を受けた」と回答した人の割合はいずれも全体の5%未満で、SNSを利用している人に占める割合は低くなっています(図表4)。
- 注1:消費者庁・三菱UFJリサーチ&コンサルティング「SNSの動向整理」を基に作成。
担当:参事官(調査研究・国際担当)