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第1部 第2章 第1節 (2)若者の意識とコミュニケーション

第1部 消費者問題の動向と消費者の意識・行動

第2章 【特集】変わる若者の消費と持続可能な社会に向けた取組~18歳から大人の新しい時代へ~

第1節 若者を取り巻く環境と意識の変化

(2)若者の意識とコミュニケーション

■若者のコミュニケーション

若者のSNS利用率は高く、他の年齢層よりも長時間利用している

 ここでは、若者のSNSの利用状況をみていきます。「消費者意識基本調査」で、「1日にSNSをどのくらい利用しているか」を聞いたところ、10歳代後半、20歳代において「利用している」(「利用していない」と「無回答」を除くその他の回答の合算)と回答した人の割合は両方で9割を超え、若者は他の年齢層よりも高くなっています。また、その利用時間については「3時間以上」と回答する割合が約4割で、若者はSNSを長時間利用していることが分かります(図表Ⅰ-2-1-28)。

若者はSNSを幅広い用途で利用する一方、情報の公開、発信は注意深く行っている

 次に、SNS利用者に「SNSの利用目的」を聞いたところ、10歳代後半、20歳代において「情報収集目的で活用している」と回答した人の割合は、約9割と最も高く、次いで「顔見知りの人との交流に活用している」が約6割でした。それ以外の目的については、「自分の面白い体験やお気に入りの商品をシェアする」、「好きな人等を応援したり、周りにシェアしたりする」、「SNSで話題の商品を買ったり、観光地やスポットへ行ったりすることがある」と回答した人の割合がそれぞれ2割を超えています。また、「新しい友達や仲間を作るのに活用している」は約2割で全体よりも顕著に高くなっており、若者が交友関係の拡大等の幅広い用途でSNSを利用していることがうかがえます。また、SNS利用者に「SNSの利用に関する意識」について聞いたところ、10歳代後半、20歳代において「公開する個人情報や設定に気を付けている」は6割を超え、「炎上しないように、発信する際は常に気を付けている」は3割を超えていることから、SNSを注意深く利用している状況がうかがえます。また、「SNSをやりすぎだと感じることがある」は若者では2割を超えており、一部の若者はSNSの長時間利用を問題と感じている状況もうかがえます(図表Ⅰ-2-1-29)。

担当:参事官(調査研究・国際担当)