第1部 第2章 第4節 持続可能な社会の形成に向けて|概要
第1部 消費者問題の動向と消費者意識・行動
第2章 【特集】つくる責任、つかう責任、減らす責任~食品ロス削減―持続可能な社会のために~
第4節 持続可能な社会の形成に向けて
消費者のタイプ別分析く状況
- 消費者に「環境意識」、「性格」、「買物行動」に関する質問を行い、回答パターンによりグループ化。
- 環境への意識と自己利益への意識の二つの軸で、消費者を四つのタイプに分類することができた。
- 残り食材の活用や保存方法の工夫には、「環境優先型」、「バランス型」の反応が高い。
- 「自己優先型」、「バランス型」は"お得感"に敏感。特売や賞味・消費期限が近づいた値下げに反応。
- 消費者の性格や行動パターンに即した啓発をするためのヒントを得ることができた。
- 事業者が社会的課題の解決に資する自社の取組等を発信する際にも有効と考えられる。
【消費者タイプ別の啓発方法】
- 「自己優先型」に対しては・・・
環境や社会に貢献するような取組が結果的に自己の利益につながることを、ウェブ媒体を通じて発信
職場や学校といった場を捉えて啓発を行うことも有効 - 「環境優先型」に対しては・・・
社会的課題の解決に資するような考えや商品・サービス、事業者の取組を、新聞や行政の広報誌といった紙媒体を通じて発信
持続可能な社会に向けてく状況
- 持続可能な社会の形成に向けて、各当事者が共通の目的をもって協働し、健全な市場の形成を通じて取組を進めていくことが不可欠。
- 食品ロスやプラスチックごみの問題は、消費者・事業者・行政が共に取り組む「協働行政」の手法が適する分野。
- 消費者行政として、「消費者志向経営の普及」と「エシカル消費の啓発」を一体的に推進。
担当:参事官(調査研究・国際担当)