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COLUMN3 「食品ロス削減」に係る政府広報(杉浦太陽さんインタビュー)

食品ロス削減の取組を国民運動としてより一層展開していくためには、国民一人一人が「もったいない」を意識して行動していくことが大切です。政府は、外食・宴会の機会が増える年末年始に合わせて、「食品ロス削減」に係る政府広報を実施しました。イメージキャラクターには、俳優の杉浦太陽さんが就任し、「それって、食品ロス!」という呼び掛けや、「今日から減らそう、"あなたの"食品ロス」というキャッチコピーを使った動画で、日頃の何気ない生活の中で食品ロスが発生していることや、消費者一人一人が自分事として取り組む必要があることを、呼び掛けました。そこで、杉浦さんに、食品ロスについての想いを聞きました。

〈杉浦太陽さんインタビュー〉

政府広報のイメージキャラクターを引き受ける前から、街中やお店などで、削減を呼び掛けている様子を目にするようになったと感じていました。自分自身、テレビの仕事などで、生産者の方の思いを聞く機会も多いので、少しでも食品ロスを減らす取組ができれば、と思っていました。

最近の若い世代には、インスタ映えを重視することや食べ放題等が当たり前になりすぎて、食べ物の大切さを意識していない人たちもいるのでは、と思うこともありますが、自分たちが捨てるもので地球を傷つけているということに気付いていないという人も多いのではないでしょうか。まずは「気付く」ことが大切だと感じています。

うちは子どもが4人いるんですが、子どもたちとは食べ物は生きるためのものであることや、そのありがたみを感じてほしいという思いで、一緒に野菜作りや料理をしたり、釣りを体験するなど食材になる前の生き物に触れる工夫をしたりしています。子どもたちは、食べ物を得る喜びや、命をもらっていることへの感謝の気持ちを感じて、今まで苦手にしていたもの(野菜、魚等)が好きなものになるなどの変化も感じています。

また、普段の生活では、作りすぎた料理はアレンジして食べきるようにしています。残してはいけないから無理に食べる、というのではなくて、カレーはドリアやカレーうどんにアレンジする、また作りすぎたおでんにカレーを入れて味に変化を付けるなど、「おいしく食べきる」ことを心掛けています。

食べ物が飽和している中でも、「おいしく食べる」ということの大切さを多くの人に思い起こしてほしいです。義務として強制されて取り組むということではなく、少し生活に気を付けるだけで、普段の生活が楽しく、幸せなものになると思います!

「食品ロス削減」に係る政府広報のポスター

担当:参事官(調査研究・国際担当)