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大使委嘱式

東北未来がんばっぺ大使の委嘱式を行いました。(平成25年9月12日)

  • (写真)東北未来がんばっぺ大使委嘱式

東北未来がんばっぺ大使
東京電力福島第一原子力発電所の事故による食品の風評被害を防止するため、生産者による安全性確保の取組等を消費者の皆さんに広く知っていただく活動を行います。

秋吉 久美子 さん
福島県いわき市で育った日本を代表する女優。東日本大震災の被災地の復興支援活動にも尽力されています。

秋吉大使と森大臣の対談概要

消費者庁では、風評被害を防ぐため、草の根的な説明会を行っています。(森大臣)

森まさこ・内閣府特命担当大臣
私たちのふるさとが、東日本大震災、世界中でも類をみない大災害に遭いました。そして原発事故もありました。今なお、世界中で「Fukushima」という言葉が駆け巡っており、福島県をはじめとする皆さんが風評被害、言われなき被害に苦しんでいます。がんばって農業をしている方々のお野菜などが食べたいと思う方々のところに届きますように、秋吉久美子さんのお力をお借りしたいと思います。
秋吉久美子さん
農家の方たちが、いろいろな被害に遭いながら、苦しみを乗り越えて一生懸命向かい合って努力されています。選ぶ自由も大事ですが、産地ではなくて、気分ではなくて、検査結果で消費者の方は受け止めて、おいしいものを食べていただければなと思います。
科学的にしっかりと証明されたものでということですね。消費者庁でも、草の根的に各地で何度も説明会を実施したり、ホームページで検査結果など様々な情報を公表したりしており、しっかり伝えたいと思います。
秋吉
それをしっかり見ていただければいいんじゃないかなと。農家の方たちは、今も努力を続けていらっしゃいますし、その上でよりいいものを、より安心できるものを作ろうとしておられますので、その姿もお届けできればと思っております。

「がんばっぺ」という言葉には、共感や優しい気持ちがあるんです。(秋吉さん)

秋吉
実は「がんばっぺ」という言葉に対してダサい感じがしていたんです。でも最近わかってきたんですが「がんばっぺ」ではなくて「がんばっぺぇ~」なんですね。
といいますと。
秋吉
「ぺぇ~」の中には共感、「がんばっぺなぁ~」、「がんばろう」というすごい優しい気持ちがあるんですよ。だから正しくは「東北未来がんばっぺぇ~大使」なんです。
一緒にやろうってことですね。
秋吉
「がんばっぺ」ひとつにしても「がんばっぺ」という言葉のニュアンスに関しても理解の変化が起きてきました。現地にも行って、生産者の方たちの生の御意見を聞きたいと思います。もちろん、消費者には選ぶ権利があります。その上で、産地はもちろんのこと数値(検査結果)を是非見ましょうとお伝えしたい。
そうですね。勉強していただいて選んでいただくと。
秋吉
押し付けだけではいけません。生産者と消費者が理解し合うことが大事だと思います。
(写真)秋吉久美子さん

前向きに取り組んでいる生産者の姿をお届けしたい。心を寄り添わせていくことが大切。(秋吉さん)

秋吉
福島県では、2012年に1011万6588袋(※)のお米を全部チェックして、そのうち70袋ぐらいが基準値を超えていたのですが、それ以外は、全部基準値以下なんですよ。つまり99.999%が基準値以下なんですね。それでも買ってもらえないと。

※最終的には1034万1352袋の検査を行い、うち71袋が基準値を超過。71袋は、市場に流通しないような措置が取られた。

そうなんです。基準値も、日本はEUよりも10倍以上厳しいんですよ。
秋吉
それでもあきらめず、血のにじむような努力をして、東北から新しい価値観を先駆けて生んでいきたいんだ、とまでおっしゃられている方の話を聞いたら、東北人として誇りが湧いてきました。
その熱い想いは素晴らしいです。
秋吉
現地の努力を無駄にしたくないと思うんです。なんとかお力になれればと思いました。
ありがとうございます。
秋吉
前向きに取り組んでいる人の姿をお届けしたいと思います。日本人の助け合いという良いところがあるので、心を寄り添わせていくことが大切だと思います。
世界に向けてもPRしていきたいと思いますので、今後とも是非よろしくお願いいたします。