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食品の安全を守る仕組み

最終更新:令和5年3月28日

はじめに

普段から口にしている食品の安全を守るために、国の行政の仕組みはどのようになっているのでしょうか。その仕組みについて解説します。

食生活を取り巻く環境が大きく変化したことや、BSE(牛海綿状脳症)の発生等の事態を受け、食品安全基本法が制定(平成15年)されました。
これにより、「食品の安全性の確保に関するあらゆる措置は、国民の健康の保護が最も重要であるという基本的認識の下に講じられなければならない。」という基本理念が明らかにされ、食品の安全は以下のような仕組みの下で守られています。

食品の安全を守る仕組み(リスク分析)

食品の安全を守る仕組み(リスク分析)の概要図です。食品の安全を守る仕組み(リスク分析)の概要図です。消費者庁と、食品安全委員会と、厚生労働省・農林水産省・環境省等との、関係や役割分担を示しています。
リスク評価 食品に含まれるハザード(危害要因)の摂取(ばく露)によるヒトの健康に対するリスクを、ハザードの特性等を考慮しつつ、付随する不確実性を踏まえて、科学的に評価すること
リスク管理 全ての関係者と協議しながら、技術的な実行可能性、費用対効果、リスク評価結果等の様々な事項を考慮した上で、リスクを低減するために適切な政策・措置(規格や基準の設定、低減対策の策定・普及啓発等)について、科学的な妥当性をもって検討・実施すること
リスクコミュニケーション リスク分析の全過程において、リスクやリスクに関連する要因などについて、一般市民(消費者、消費者団体)、行政(リスク管理機関、リスク評価機関)、メディア、事業者(一次生産者、製造業者、流通業者、業界団体など)、専門家(研究者、研究・教育機関、医療機関など)といったそれぞれの立場から情報の共有や意見交換をすること

※「食品の安全性に関する用語集」(食品安全委員会)はこちら

食品の安全を守る仕組みは、「リスク評価」、「リスク管理」、「リスクコミュニケーション」の3要素から構成されています。我が国では、リスク評価機関(食品安全委員会)とリスク管理機関(厚生労働省農林水産省消費者庁環境省等)がそれぞれ独立して業務を行いながらも、相互に連携しつつ、食品の安全性を確保するための取組を推進しています。

食品安全基本法

平成15年、食品安全行政にリスクアナリシス(リスク分析)の考えを導入した食品安全基本法が成立しました。同法は、食品の安全性の確保のための措置を講じるに当たっては「国民の健康の保護が最も重要」という基本理念を定め、国、地方公共団体、食品関連事業者の責務や消費者の役割を明らかにするとともに、施策の策定に係る基本的な方針を定めることにより、食品の安全性の確保に関する施策を総合的に推進することを目的としています。

食品の安全に関する特設サイト

特設サイトで食品の安全に関する情報を分かりやすくご紹介しています。

食品安全総合情報サイト

担当:消費者安全課