Vol.700 温水洗浄便座の事故にご注意ください!

11月10日はいい(11)トイレ(10)の語呂合わせから「トイレの日」(※1)とされています。日本での温水洗浄便座の普及率は8割を超えており(※2)、今や多くの家庭で設置されていますが、長年の使用による経年劣化や、故障を放置し続けたことによる事故などが発生しています。事故を防ぐためには温水洗浄便座は電気製品であるという認識を持つことが重要です。そこで温水洗浄便座を安全に使用するためのポイントなどを事故事例と共にご紹介します。11月は製品安全総点検月間でもあります。この機会にご家庭の温水洗浄便座を今一度確認しましょう。
事故事例
事故情報データバンク(※3)には温水洗浄便座に関する次のような事故情報が寄せられています。
- 温水洗浄便座のコードから発煙する火災が発生。長期使用(21年)により、便座コードのヒーターにつながる芯線が半断線したことによって異常発熱し、発煙に至ったものと思われる。
- 店舗で温水洗浄便座を焼損する火災が発生。便座内部から塩素を含む強酸性の洗剤が検出されたことから、過度な清掃方法により洗剤が浸入するとともに、便座着座時の繰り返し応力によりヒーター線が断線し、事故に至ったものと考えられる。
- 温水洗浄便座から発煙する火災が発生した。当該製品はリコール対象製品であった。
事故防止のポイント
温水洗浄便座の事故を防止するために次の点について一つ一つ確認しましょう。
- 正しいお手入れを行いましょう
- 誤ったお手入れによって製品の劣化が加速し、それによる事故や故障が発生することがあるため、正しいお手入れを行うようにしましょう。
具体的にはまず、使用可能な洗剤を取扱説明書にて確認してください。そのうえで、便座部分には直接、洗剤や薬品を吹きかけることはせず、専用クリーナーや薄めた中性洗剤、薬品を柔らかい布に含ませて拭き、更に水拭きもするようにしましょう。
またノズル部分についても同様の方法でお手入れをするようにしましょう。
- 誤ったお手入れによって製品の劣化が加速し、それによる事故や故障が発生することがあるため、正しいお手入れを行うようにしましょう。
- リコール対象製品かどうか確認しましょう
- 温水洗浄便座のリコール対象製品による事故が発生しています。自宅の温水洗浄便座がリコール対象製品かどうか確認しましょう。各メーカーのウェブサイトや消費者庁リコール情報サイトで確認することができます。もし自宅の温水洗浄便座がリコール対象製品だった場合は、不具合などが生じていなくても直ちに電源プラグを抜き、止水栓を閉めて使用を中止し、購入した販売店や工事店、メーカーに相談するようにしましょう。
- 消費者庁リコール情報サイト
- 故障がないか点検しましょう
- 故障を放置して使用を続けていると火災などの事故につながるおそれがあります。定期的にご自身でも点検するようにしましょう。特に、トイレから焦げたような異臭がする、便座が温まらない、または異常に熱い、電源プラグやコードに発熱や焦げがある、水漏れしているなどのチェックポイントを点検し、症状が出ていれば、直ちに電源プラグを抜き、止水栓を閉めて使用を中止し、購入した販売店や工事店、メーカーに相談するようにしましょう。
- 長期使用製品かどうか確認しましょう
- 経年劣化による事故を防ぐためにも、点検時等に使用年数を確認し、長期間(10年以上)使用している製品は買い替えも検討しましょう。
- ※1:一般社団法人日本トイレ協会が制定。
- ※2:内閣府「消費動向調査」(令和8年3月分調査)。
- ※3:事故情報データバンク:消費者庁が関係機関から「事故情報」「危険情報」を広く収集し、事故防止に役立てるためのデータ収集・提供システム(平成22年4月運用開始)。
担当:消費者安全課