Vol.684 要注意!暑い時期のリチウムイオン電池

モバイルバッテリー、スマートフォン等、生活に欠かせないリチウムイオン電池使用製品は、特に外気温が上昇する夏季は電池への負荷が高まり、発火等の事故リスクが増加する傾向にあります。
消費者庁には、高温環境下に製品を放置したために発生した事故や夏に使用機会が増える携帯用扇風機での事故、雨による水濡れの事故等の情報が寄せられています(※)。暑さが増していくこれからの時期、以下の注意事項を意識して、安全な使用を心がけましょう。
事故事例
- 「電車内で、リュックサックに入れていたモバイルバッテリーから火災が発生し、2名が軽傷を負った。モバイルバッテリーはリュックサックに入れたまま、日中、炎天下に置かれていた。」(8月)
- 「トランク内にモバイルキーボードを放置していた。車の走行中に発火して、トランク内部が焦げた。」(9月)
- 「携帯用扇風機を使用中、床に落とした。数分後煙が出て焦げ臭くなり、破裂音がした。」(8月)
- 「昨夜、雨に濡れたモバイルバッテリーをビニール袋に入れ、机上に放置した。今朝見るとバッテリーが黒ずみ、ビニールが溶け、机の表面が焦げていた。」(4月)
- 「ワイヤレスイヤホンの電源を入れたまま充電し寝ていたところ発煙。手探りで探していた際、指にやけどした。ワイヤレスイヤホンを置いた布団も焦げた。」(5月)
注意ポイント
リチウムイオン電池を高温環境下に置くと、電池内の化学反応が加速されること等により、性能低下や発火等事故のリスクが高まります。また、雨などにより水に濡れたままにすることもリチウムイオン電池の損傷に繋がる可能性があります。このため、暑い時期はより慎重な取り扱いが求められます。
- 高温環境下での放置は厳禁
直射日光が当たる場所や暑くなる密閉空間での放置等は避けてください。特に自動車内は短時間で高温に達することもあり、電池に深刻なダメージを与える可能性があります。次のような状況に注意しましょう。- 直射日光下で使用する
- ダッシュボード、座席、トランク内等、車内に放置する
- 強い衝撃や圧力、水濡れに注意
リチウムイオン電池は、強い衝撃や圧力、また、水濡れや湿気によっても内部損傷が生じることがあります。防水性能等も確認し、次のようなことに注意しましょう。- 固い床や道路の上に落とす
- ヒップポケットに入れたまま座る
- 雨や水辺で遊んだ後に濡れた状態で放置する
- 充電時の安全確保
充電中は電池内部での化学反応が活発化して発熱しやすくなります。次のような取扱いを心がけましょう。- 布団、ソファやカーペット等、熱がこもる場所での充電を避ける
- 充電中は周囲に可燃物を置かない
- 満充電後に充電し続ける状態を避ける
- 就寝中の充電は万が一の異常に気づきにくいため、できるだけ避ける
- 異常を感じたら使用中止
以下の異常が見られたら、直ちに使用を中止し、当該製品を可燃物のない安全な場所に移動させ、メーカー又は販売店にご相談ください。- 本体が異常に熱い
- バッテリーが膨らんでいる、変形している
- 焦げた臭いがする
- 煙が出る、異音がする
- ※事故情報データバンク:消費者庁が(独)国民生活センターと連携し、関係機関から「事故情報」「危険情報」を広く収集し、事故防止に役立てるためのデータ収集・提供システム(平成22年4月運用開始)。
- (参考)
- (過去の公表資料)
- (過去の関連メール)
担当:消費者安全課